HOME 東京駅 駅弁は日本人にとって、ただのお弁当じゃない!駅弁がもっとおいしくなるトリビア8
駅弁は日本人にとって、ただのお弁当じゃない!駅弁がもっとおいしくなるトリビア8

駅弁は日本人にとって、ただのお弁当じゃない!駅弁がもっとおいしくなるトリビア8

Update: 2018/01/19

もし、知り合いに日本人がいたら「駅弁って好き?」と聞いてみてください。嫌いという人はいないはず。駅弁は旅行の移動中に食べるものだけではなくて、日本人にとってもっと特別な意味を持っているものなのです。『駅弁屋 祭』の広報で駅弁に詳しい(株)日本レストランエンタプライズの泉和夫さんに教えていただきながら、そのおいしい魅力を探ってみましょう!

1 駅弁の歴史は約140年

1 駅弁の歴史は約140年
『駅弁屋 祭』の入口に飾られている駅弁のディスプレイ

いったい日本人はいつから駅弁を食べるようになったのでしょうか。

「諸説ありますが、1885年7月16日栃木県宇都宮駅で、握り飯二個にたくあんを竹皮に包んで、5銭で販売したといわれています。しかし1877年に大阪や神戸駅で売られたという説もあり、少なくとも140年近くの歴史があることに違いはありません。そのあと、おかずがたくさん入った幕の内弁当が販売され、長距離を移動する列車旅に欠かせないものとなっていきました」

2 駅弁は「特別な日」のごちそう

弁当ならばスーパーやコンビニでも買えますが、駅弁は日本人にとって別格のイメージがあります。それはなぜでしょうか?

「昔は、旅というもの自体が特別なものだったので、そのときに食べる駅弁も特別なものだったと思われます。日ごろ食べることができないおかずが入っていて、駅弁はごちそうだったに違いありません。そのような特別な『ハレの日』に食べる駅弁は、日本人にとって特別な想いがあるのだと思っています」

3 昔ながらの食文化がある!

3 昔ながらの食文化がある!

駅弁の楽しさは、その土地ならではの名物や食材、味に出会えるところにあります。

「100年以上の歴史がある鯛めしや、鯵の押しずしなど、土地の名産を使って誕生した歴史あるものです。今回の取材時に実演販売を行っていた秋田県大館駅の『鶏めし弁当』は、昭和22年に商品化されて以来変わらぬ味で、多くの人に愛されている駅弁です。日本各地の駅弁が販売されている『駅弁屋 祭』で、いろいろな地域の味を楽しんでいただければ」

『駅弁屋 祭』の店頭で行われている実演販売。日本各地の駅弁屋さんが約2週間ごとに入れ替わる

4 最近は家で駅弁派も

もしタイミングが合えば、デパートやスーパーで駅弁を見かけることもあるかもしれません。

「都内の百貨店で、毎年1月に開催されている『駅弁大会』には、日本各地から多種多様な駅弁が集合します。50回を越えるこのイベントは毎年大勢の来場者で賑わっているそうです。そんな賑わいを毎日実現させたのが東京駅『駅弁屋 祭』です。“毎日が駅弁まつり”をコンセプトに、大勢のお客様でいつも賑わっています」

かの地の名産、伝統の味が、東京にいながら楽しめて、なおかついつもと違った食事になるため、自分へのごほうびとして夕食用に買って帰宅する人も最近増えているのだそう。

5 SNS映えする「幕の内弁当」がアツい!

5 SNS映えする「幕の内弁当」がアツい!

白米にさまざまなおかずが入った『幕之内弁当』(1050円)。芝居の小休止で幕の閉じている間に食べるものとして考案されたことが名前の由来とされているとか

昨今の肉ブームや、こぼれるくらい具を盛った駅弁が日本では人気ですが、ここへ来て「インスタ映え」「日本ぽい」ことから、外国の人には意外な駅弁がウケているそう。

和食が注目されていることもあるのでしょう。品数が多くて見た目もきれいな『幕の内弁当』は人気が高いようです」

6 工夫をこらした容器もアツイ!

6 工夫をこらした容器もアツイ!

『峠の釜めし』(1000円)のお釜は植木鉢やインテリア雑貨として再利用できるとインターネット上でも人気のアイテム

駅弁の容器は軽いものが多く、風味を損なわないものが使われていますが、その中に少しでも個性を出そうと工夫がこらされています。

「真っ白な雪だるま型の弁当は、1日3個限定ですので、買えたらかなりラッキーですね。また、真っ赤なダルマ弁当、新幹線の形をかたどったものも人気です。『ひっぱりだこ』というたこ飯のお弁当は、たこを獲るときに使うたこつぼを模した陶器製です。プラスチックですが、会津塗で2段のお重になった弁当箱もありますね。来年60周年を迎える『峠の釜めし』は、『駅弁屋 祭』ではエコ容器で売っていますが、もし本物のお釜がほしいならば、新幹線の改札前にある『駅弁屋 踊』にありますよ」

実際に熱くなる容器のお弁当もあります。容器の下の紐を引っ張ると、容器が温まる仕組みになっています。売り場に「加熱式弁当」とある張り紙が目印です。

「お弁当箱の上にかかっている掛紙も、実は観光情報や地域の情報が載っていたりします。きれいなものはおみやげにどうぞ」

7 デザートは車内販売のアイスで!

7 デザートは車内販売のアイスで!
栃木県産のブランドいちごの果汁を使った『とちおとめいちごアイスクリーム』(330円)

美味しい駅弁を食べた後は、甘いものでシメたい。そんなときは?

「車内販売のご当地アイスが最近人気です。基本でバニラ味がありますが、それに加えて期間限定のものも。東北新幹線なら、とちおとめを使ったいちごのアイスクリーム、上越新幹線ならこしひかりのジェラート、北陸新幹線なら五郎島金時を使ったさつまいもアイス。山梨や長野に向かう特急あずさならば、有名なスイーツ、信玄餅をアレンジした信玄餅アイスなどがあります」

このご当地アイス、確かにネット上で騒がれています。食べるために乗るのもまたよし!?

8 駅弁バトルがある!

8 駅弁バトルがある!
熱い支持を集めて2016年の駅弁大将軍に輝いた『⽐内地鶏の鶏めし』(1160円)

野球ファンやサッカーファンにひいきのチームがあるように、駅弁ファンにもひいきの駅弁があります。その一番人気を決めようというのが毎年秋に開催される『駅弁味の陣』です。

「投票で決まるのですが、2015年前の駅弁大将軍(一番人気の意味)は大館駅の『鶏めし弁当』が1位。昨年も大館駅の『⽐内地鶏の鶏めし』と2年連続で同じ駅弁屋さんが受賞しました。今年の大将軍は何になるのか今から楽しみです。迷ったときは、このランキングを参考に選んでいただくのもいいかもしれません」

※記事掲載時の情報です。

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