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秩父の雲海ベストスポットや周辺の人気店はここ! クラフト酒三昧のおすすめ旅

秩父の雲海ベストスポットや周辺の人気店はここ! クラフト酒三昧のおすすめ旅

更新日: 2020/06/30

埼玉県の北西部に位置する秩父は、いま人気急上昇中の観光地。実写版映画『心が叫びたがってるんだ。』や、「あの花」の略称でおなじみのアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の聖地巡礼スポットとしてご存じの方も多いのでは?

秩父の玄関口・西武秩父駅までは電車で2時間弱。都心から手軽に行けることに加え、大自然の景観や、自然豊かな土地ならではの美味しいグルメが満載とあって、近年では外国人観光客も多く訪れています。

そんな秩父には、実はクラフト酒も豊富。日本酒にウィスキー、ワインやビール、最近ではどぶろくも登場し、地元ツウやお酒好きからも絶賛の声が多いんです。

そこで今回は、秩父の魅力をまとめてご紹介したいと思います。せっかく訪れるなら、絶景以外も欲張りたいところ。さっそく見ていきましょう。

■紅葉や川下りにパワスポまで!魅力満載の秩父ってこんな場所

■紅葉や川下りにパワスポまで!魅力満載の秩父ってこんな場所

埼玉県西部に位置する小さな盆地・秩父。秩父山地の山々に囲まれた険しい自然条件から、外界との往来は全て峠路によって行われ、古風で多様、多彩な秩父民俗文化圏が育まれてきた地域です。

豊かな大自然は、四季折々の装いに彩られます。春には芝桜の絨毯、秋には色づいた紅葉など、訪れる時季によってさまざまな表情を見せてくれます。

秩父には昔ながらの建造物が沢山あり、レトロな街並みを歩いていると、どこか心がほっこりするような温かさを感じます。昔からあるお店で食事をしたり買い物をしたり、のんびり散策してみるのも楽しみ方の一つです。

有名な秩父夜祭を筆頭に、数多くのお祭りがあるのも秩父の魅力。秩父内の各所で毎日のように開催されるほど、お祭り好きな地域です。

祭りといえば神社神社といえばパワースポット。秩父にもたくさんの神社があります。「秩父神社」「三峯神社」「寶登山神社」は古より続く秩父の歴史を代表する3社。「三峯神社」は、関東最大級のパワースポットと呼び名の高い、大人気のパワースポットです。日本の山間文化の歴史を紐解きに、そして神聖なパワーを浴びに、訪れてみてはいかがですか?

自然豊かな秩父には、レンタサイクルやキャンプ・バーベキュー、ライン下りやラフティングなど、山や川を利用したレジャースポットが満載です。ダイナミックな自然のスクリーンを眺めながら、瀬や淵と表情を変え荒川を豪快にすべる「長瀞ライン下り」では、自然が創りあげた芸術品ともいえる景観を存分に味わえます。

日本の多くの観光地と同様、秩父でも温泉が楽しめます。秩父の温泉の歴史は古く、江戸時代の頃には、秩父の有名な温泉7つを指す「秩父七湯」という呼称がついたほど。貸切風呂や家族風呂を提供する施設も多くあり、気心の知れた同行者だけでのゆっくりとした時間も過ごせます。

■東京から最も近い⁉ ベスト雲海スポット

■東京から最も近い⁉ ベスト雲海スポット

秩父は、都心から最も近くで雲海を見られる地域としても人気です。雲海は高い山に登らないと見られないように思いがちですが、風の影響を受けにくい盆地の形をしている秩父には、登山をしなくても高確率で雲海に遭遇できるスポットが多くあります。以下、オススメの雲海スポットを4つピックアップしてご紹介します。

1つめは、秩父ミューズパーク。秩父市街地を一望できる丘陵地の375ヘクタールに及ぶ一大公園で、イチョウ並木の紅葉が圧巻です。こちらの「秩父ミューズパーク展望台」は、目の前に広がる雲海を一望できる、雲海観察の大人気スポット。また、同じパーク内にある「旅立ちの丘」という展望台からも雲海が見られます。

2つめのオススメスポットは三峯神社。1,100mの山上に、日本武尊が伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)の二柱を祀ったのが始まりとされ、お使いの神として狼が祀られています。

関東最大級のパワースポットとしても名高い神社ですが、雲海スポットとしても押さえておきたい場所です。標高が高い位置にあるため、他の雲海とはまた違った様子を楽しめるそう。雲海出現率も他の場所に比べて高いのも要チェックポイントです。

オススメ3つめは、美の山公園。秩父市と皆野町にまたがる独立峰で、周囲の眺望がすばらしい“美の山”。4月中旬~5月上旬が見頃の桜は約70種、8,000本にも及びます。山頂東側には6月下旬~7月上旬に見頃を迎えるアジサイ園もあり、駐車場・広場・遊歩道も整備され、自然観察やハイキングが楽しめます。

公園内にある3ヶ所の展望台から雲海が見られ、それぞれ違った方向に広がる雲海を楽しめるのが特長。

また、美の山公園は「夜景100選」にも選出されている、夜景の名所でもあります。夜に雲海が発生することもあるので、運が良ければ夜景と雲海のコラボレーションを楽しめるチャンスも!

4つめのオススメ雲海スポットは羊山公園。西武秩父駅から徒歩約12分の場所にあり、駅から歩いて行ける雲海スポットとして人気です。4月上旬から5月上旬に開花を迎える色とりどりの芝桜は、関東でも有数の植栽規模。「芝桜の丘」として、秩父の新名所にもなっています。

公園内の「見晴らしの丘」から雲海が見られますが、他の場所に比べて標高が低いため、雲海と同じ高さで見る状態になります。時間によっては自分自身が雲海の中に入り込んでしまいますが、雲海と同化するのもなかなかできない体験なので、別の意味で楽しめそうです。

秩父の雲海は、春と秋に多く発生する傾向があります。とくに10月中旬~11月中旬が狙い時。日の出前後の数時間に発生しやすいので、早起きをして見に訪れましょう。

■うまい酒はうまい水から!秩父オリジナルのクラフト酒が豊富

■うまい酒はうまい水から!秩父オリジナルのクラフト酒が豊富

「秩父源流水」は日本名水百選、「毘沙門水」は平成の名水百選に選ばれるなど、秩父の大自然は清らかな水を生み出しています。美味しいお酒は美味しい水から造られるもの。秩父に数多くの銘酒が存在するのも納得です。

秩父を代表する日本酒銘柄「武甲正宗」を造る武甲酒造の井戸水は、災害対策指定井戸にもなっており、有事の際には地域住民へ水の供給を行います。普段も酒造の中庭にある井戸から自由に井戸水を汲めるので、訪れた際はお酒が造られる水自体を味わってみるのもオススメです。

武甲酒造は創業260年を超える老舗中の老舗。代表銘柄「武甲正宗」をはじめ、左党垂涎の数多くのお酒を造っています。製造したお酒の95%が秩父地域で消費されるという、地元密着型の酒造です。

趣のある建物は国の有形文化財にも指定されており、歴史の深さを感じさせます。

酒造に併設されている販売場は、埼玉県の酒造で唯一のタックスフリーショップ。Alipayや銀聯カードなども使えます。

日本酒には清酒や大吟醸など、同じ酒造でもさまざまな種類が造られています。武甲酒造でも季節限定酒や造りの違い、日本酒だけでなく焼酎や麹水など幅広い展開をしています。

香りの高い日本酒は、香辛料の強い料理や脂っこい料理には合わず、淡泊な料理に合わせると、うんと香りが引き立つのだそう。純米吟醸の生のような、軽快で滑らかなさらっとしたお酒は、白身のお刺身によく合います。原酒のような濃い日本酒はアルコール度数も高いので、氷を入れてオンザロックで飲むのもオススメです。

店内では試飲ができる場所もあります。たくさんの種類が置かれていると、お土産にどれを買っていくか迷ってしまいますね。どれが美味しいかも気になるところですが、どんな飲み方をしたいのか、どんなシチュエーションで飲みたいのかで、オススメのお酒が変わってきます。オススメを聞く際は、飲み方やシチュエーションで質問すると良いでしょう。

日本酒の造り酒屋の軒先には、決まって杉玉(酒林)が掲げられています。新酒が仕上がった2月上旬頃、新しい杉玉が飾られます。はじめは真っ青ですが、夏になり色が変わってきたころに夏酒、秋になって茶色が濃くなってきたら冷やおろし……というように、一年のなかでのお酒のスケジュールがわかる目安になっています。

杉玉があったら、その裏で日本酒が造られているという目印。秩父には「武甲正宗」をはじめ、「秩父錦」や「秩父小次郎」、「長瀞」など、秩父を代表する日本酒の銘酒が多くあります。また、秩父地域では日本酒だけでなく、焼酎、ワイン、ビール、ウイスキー、どぶろくといった全6種類のお酒が造られています。

秩父のウイスキーといえば、言わずと知れたベンチャーウイスキー社の「イチローズモルト」。ウイスキーの本場で認められたジャパニーズウイスキーは、世界中で人気が高く、入手困難な逸品です。夏は高温多湿、冬は朝晩が氷点下に至る寒さの厳しい秩父の環境が、ウイスキーの熟成に大きく影響します。短い熟成期間にも関わらず、フルーティーでバランスの良い味わいが特長です。

ワインでは、兎田ワイナリーの赤ワイン「秩父ルージュ」と白ワイン「秩父ブラン」が注目されています。主に秩父の吉田地区で栽培される高品質なブドウを使って作られるワインは、軽めの甘口、少し樽の香りが付いているものなど、多様な味わいが楽しめます。また、フランス人神父に「ボルドーの味だ」と称賛された秩父ワイン社の代表銘柄「源作印」も、秩父で見逃せないワインです。

そして、秩父ではクラフトビールも盛んです。注目は秩父麦酒醸造所の「ペールエール華熊」「ウィートエール雪熊」「レッドエール紅熊」など、白熊をモチーフにした銘柄。伝統的な造りと新しい取り組みを柔軟に取り入れ、飲みやすさが特徴的なビールです。

自然の恩恵を受けた秩父ならではの味わいは、クラフト酒にも表れています。絶景やアクティビティーだけではもったいない! 秩父を訪れたら、秩父オリジナルのお酒も堪能しましょう。

■旅の最後はお酒で〆る!オススメ店まとめ

秩父旅の最後は、自然豊かな秩父ならではのグルメとお酒で締めくくりたいところ。秩父のお酒が楽しめるオススメの飲食店をご紹介します。

●日本酒のおすすめ店
「和心伝酔 DA’dA(ダダ)」

季節の旬食材を活かした自慢の土炊き込みご飯と日本酒のお店。秩父の地酒「秩父錦シリーズ」、秩父のウイスキー「イチローズモルト」を種類豊富に取り揃えています。熱々の炊き込みご飯と合わせて、日本酒「秩父錦」をいただくのがオススメです。

  • 和心伝酔 DA’dA ダダ
    和心伝酔 DA’dA ダダ
    健康・安全に関する取り組み実施中
    • 住所 368-0043 埼玉県秩父市中町11-2
    • 最寄駅 御花畑 駅 (秩父鉄道)
    • 電話 0494-53-9900

「雅紀屋」

秩父名物わらじかつをアレンジした当店名物「わらじかつまぶし」が人気のお店。まずはそのまま、次に薬味をかけて、最後は出汁をかけて……3回にわたって味の変化が楽しめる「わらじかつまぶし」と、日本酒「武甲辛口」を合わせて堪能してみてはいかが?

  • 雅紀屋
    雅紀屋
    • 住所 368-0005 埼玉県秩父市大野原1038-1
    • 最寄駅 大野原 駅 (秩父鉄道)
    • 電話 0494-25-0035

●ウイスキーのおすすめ店
「秩父名物 酒場 ぶぶすけ」

秩父の郷土料理・地酒が楽しめる秩父ならではの大衆酒場です。秩父を代表するB級グルメ「味噌ポテト」、秩父名物「みそ豚丼」や「わらじカツ」、秩父のご当地うどん「すりあげうどん」など、秩父名物が盛りだくさん。「秩父錦」や「イチローズモルト」も各種揃えられています。

  • 秩父名物 酒場 ぶぶすけ
    秩父名物 酒場 ぶぶすけ
    • 住所 368-0046 埼玉県秩父市宮側町5-3
    • 最寄駅 秩父 駅 (秩父鉄道)

「秩父焼肉ホルモン 一番館」

秩父で古くから親しまれているソウルフード“秩父ホルモン”と、秩父の地酒が堪能できるお店。新鮮食材を丁寧に下処理し、食べやすく美味しいホルモンが楽しめます。「イチローズモルト」をはじめ、「秩父錦」「武甲生酒」「小次郎純米酒」など秩父の日本酒が堪能できます。

「BAR Te・Airigh(チェ・アリー)」

秩父で「イチローズモルト」を堪能するならぜひ訪れたいバーです。「イチローズモルト」が常時30種以上、スコッチシングルモルト400種以上を含むウイスキー600種以上が用意されています。ゆったりと流れる秩父の夜を味わうのにぴったりのお店です。

●ワインのおすすめ店
「ツーリストテーブル 釜の上 秩父うさぎだ食堂」

秩父ファーマーズファクトリーの兎田ワイナリーに併設されているお店です。秩父産の素材を巧みに組み合わせた逸品料理と、季節ごとに取り揃える兎田ワイナリーのワインを合わせて堪能できます。

  • ツーリストテーブル 釜の上 秩父うさぎだ食堂
    ツーリストテーブル 釜の上 秩父うさぎだ食堂
    健康・安全に関する取り組み実施中
    • 住所 369-1503 埼玉県秩父市下吉田3942
    • 最寄駅 大野原 駅 (秩父鉄道)
    • 電話 0494-77-1123

「寳 TERAS」

宝登山を望む開放的なテラスを有する空間で、美味しい秩父料理が楽しめるお店。秘伝の味噌だれ×溶岩焼きで絶品に仕上げられた「豚みそbowl」、ボリュームも味も大満足の「わらじbowl」など、秩父のご当地グルメとともに、兎田ワイナリーのワインが堪能できます。

  • 寳 TERAS
    健康・安全に関する取り組み実施中
    • 住所 369-1305 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞544-1
      地図をみる
    • 最寄駅 長瀞 駅 (秩父鉄道)
    • 電話 0494-69-0005

「秩父ホルモン酒場 まる助 西武秩父駅店」

秩父名物の秩父ホルモンとともに秩父の地酒が楽しめるお店です。養豚場から直接買い付ける新鮮なホルモンを、スタッフが丁寧に時間をかけて仕込みし、誰からも愛されるクセのない美味しさに仕上げています。「秩父源作ワイン」や「イチローズモルト」「小次郎純米酒」などの地酒が用意されています。

  • 秩父ホルモン酒場 まる助 西武秩父駅店
    秩父ホルモン酒場 まる助 西武秩父駅店
    • 住所 368-0032 埼玉県秩父市熊木町9-5 1F
    • 最寄駅 西武秩父 駅 (西武秩父線)
    • 電話 0494-26-6989

●ビールのおすすめ店
「LAMP(ランプ)」

秩父食材をふんだんに取り入れた牛タンランチやオリジナルサンドイッチが楽しめるお店。夜は秩父のお酒が楽しめるお洒落バルに変身します。シンプルな落ち着いた空間は、ランチタイムはもちろん、夜にお酒を楽しむ雰囲気にもぴったり。お酒にこだわりのあるカフェバルで、秩父ビールを味わってみてはいかが?

  • LAMP ランプ
    LAMP ランプ
    • 住所 368-0032 埼玉県秩父市熊木町9-5 秩父ビジネスプラザ1F
    • 最寄駅 西武秩父 駅 (西武秩父線)
    • 電話 0494-26-5065

「cucina salve(クチーナサルヴェ)」

地元秩父の食材をイタリア料理として組み立てる新しいスタイルの郷土料理が楽しめるお店です。シェフ自ら年間150種以上の野菜、小麦粉、卵を生産し、そのすべてがオーガニックへのこだわりを持っています。シェフも原材料の生産に携わる「イチローズモルト」や、同施設内の「まほろバル」から注ぎたての秩父クラフトビール、秩父麦酒も10種堪能できます。

  • cucina salve
    cucina salve
    • 住所 368-0041 埼玉県秩父市番場町17-14
    • 最寄駅 御花畑 駅 (秩父鉄道)
    • 電話 0494-22-6227

自然の景観からアクティビティー、グルメ、地酒に至るまで、楽しみ方無限大の人気観光地・秩父。旅行客を迎え入れる地域の方々の温かさも魅力です。

外国の方々を温かくもてなすために、秩父地域おもてなし観光公社では、「CHICHIBU WELCOMES ALL Heartfelt Invitation to you ―Beyond mere words―秩父はすべての皆さんを歓迎しています―言葉じゃない、心からのおもてなしをあなたへー」プロジェクトを2020年1月からスタートしました。

秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、 小鹿野町、を訪れる外国の方々は、参加施設で期間中QRコードをスキャンするだけで、プレゼントやディスカウントを受けることができます。
これを機会に、ぜひ秩父を訪れてくださいね。

Written by:

地子給奈穂

地子給奈穂

編集・ライター歴トータル17年以上。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWEB戦略コンサルティングも行う。そのため、日本グルメの新商品やトレンドのキャッチアップが早く、LIVE JAPANでは幅広い年齢層や国籍の方にわかりやすく伝えている。

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