HOME 東北 青森 青森・弘前・八戸 大トロがこんなに!青森「鶴亀屋食堂」のメガ盛り本マグロ丼が感動レベルだった…
大トロがこんなに!青森「鶴亀屋食堂」のメガ盛り本マグロ丼が感動レベルだった…

大トロがこんなに!青森「鶴亀屋食堂」のメガ盛り本マグロ丼が感動レベルだった…

更新日: 2020/12/03

青森県の代表的なグルメといえばリンゴですが、海産物についても全国屈指の産地であることを知っていますか?日本海・太平洋・津軽海峡・陸奥湾と4つの海に恵まれた青森県はホタテ・イカ・ヒラメなどの漁獲量が高く、その中でも「黒いダイヤ」とも呼ばれる本マグロは最高級の食材として知られています。そんな青森県のマグロをぜひ食べたいところですが、なかなか漁港付近まで行く時間がない人や旬に訪れることができない人のために、今回は1年中大迫力のマグロ丼が食べられる「鶴亀屋食堂」をご紹介します。

目次
  1. 世界に誇る青森のマグロ
  2. 名物・マグロ丼が人気の「鶴亀屋食堂」
  3. 食後は浅虫温泉を散策しよう

世界に誇る青森のマグロ

水揚げされるマグロ
水揚げされるマグロ

マグロは世界中で漁獲されていますが、なぜ青森県のマグロは品質が高いのか。それは、生息する海に関係があります。極寒の海峡に揉まれたマグロは身がよく引き締まり、豊かな脂を蓄えていることから、極上の仕上がりになるといわれています。特に一本釣りで知られる「大間マグロ」は世界的に有名なブランドであり、新年最初に売買される「初競り」では3億円を超えて落札されたとして大きなニュースになったこともあります。

築地市場でのマグロ初競りの様子
築地市場でのマグロ初競りの様子

青森に訪れたらぜひ食べてほしいマグロですが、マグロ漁は通常7〜12月までといわれていて、訪れる時期によっては提供されていないお店もあります。そんな中、1年中マグロ丼が食べられるという噂を聞きつけ、青森市内にある「鶴亀屋食堂」に行ってみることにしました。

名物・マグロ丼が人気の「鶴亀屋食堂」

青い森鉄道・浅虫温泉駅
青い森鉄道・浅虫温泉駅

青い森鉄道・青森駅より電車で約20分、最寄りの浅虫温泉駅より徒歩5分の海沿いに鶴亀屋食堂はあります。当時近くにあったスキー場の食堂として開業以降、80余年の歴史を誇る定食屋は多くの地元客に愛されてきました。マグロ丼を始めたのは約10年前。青森市の市場でたまたま見つけたマグロを仕入れ、その日のうちに使い切りたかったことから山盛りのマグロ丼を提供したところ、たちまちお店の名物メニューとなったというエピソードがあります。

陸奥湾に面する鶴亀屋食堂
陸奥湾に面する鶴亀屋食堂

広々した店内は落ちついた雰囲気があり、50年前の日本にタイムスリップしたかのような趣を感じます。懐かしむように店内を眺めていると、実はマグロに関する装飾が施されていることにびっくり。マグロのイベント旗や産地を証明するシールが壁一面にびっしりと並び、品質や産地に強いこだわりがあることが伝わってきます。

広々とした店内の窓からは海が見える
広々とした店内の窓からは海が見える
産地を証明するシール
産地を証明するシール

早速名物の「本マグロ丼」をオーダー。サイズはミニ・小・中の3種類があり、お腹いっぱい食べたい人は中がオススメです。ワクワクしながら待っていると、大迫力の丼が目の前にやってきました!

本マグロ丼・中(税込4,400円)※時価
本マグロ丼・中(税込4,400円)※時価

大トロが5〜6枚、その下に赤身が何層にもなって重なっていて、どこから見てもご飯が見えない光景に思わずカメラを構えてしまいます。メニューをよく見ると中サイズは切り身が20枚と書いてありましたが、どう見ても20枚以上はありそうなボリューム。隠れたサービス精神にも感動しながら、早速箸を入れていきます。

1枚1枚はがしてもまだご飯が見えない
1枚1枚はがしてもまだご飯が見えない

あまりの迫力にどこから食べようか迷ったため、店員さんにオススメの食べ方を聞いてみました。山盛りのマグロを上から食べ始めると、ご飯の熱がマグロに移ってしまったり醤油が底に溜まってしまうため、一度小皿にマグロを移して食べると良いとのこと。ご飯と切り身をセパレートし、刺身定食のように食べるのがコツだそうです。

わさび・本マグロ・赤身のコントラストが美しい
わさび・本マグロ・赤身のコントラストが美しい

小皿に移したところでまずは大トロをほおばり、脂ののったマグロの旨味を堪能。「と、とろけるぅ〜〜!」。口の中で脂の甘みがじわりと広がり、夢中で食べてしまいます。そして、厚切りの赤身はマグロ本来のあっさりとした味わいがあり、どっしりとした重量感があるため食べ応え抜群。醤油は大間の昆布醤油、わさびは特注で粉から練り上げるものを使うなど、最高のマグロを最高の状態で食べてもらいたいというこだわりを感じます。

赤身は旨味たっぷりなのに食べやすく、量が多くても飽きない
赤身は旨味たっぷりなのに食べやすく、量が多くても飽きない

そしてもう一つのオススメという山盛りビンチョウマグロ丼もオーダー。

「さくらびんちょう」とも称されるビンチョウマグロ丼・中(税込3,850円)※時価
「さくらびんちょう」とも称されるビンチョウマグロ丼・中(税込3,850円)※時価

こちらも大迫力のボリュームで、桜色の切り身が美しく、上から下へだんだん色が濃くなっている姿が印象的。口に運ぶと「もちもち〜!」と思わず呟いてしまうほど、本マグロに比べもちもちした食感と、程良い脂ののり具合が食べやすく絶品です。本マグロ丼と同様に、切り身を小皿に移してから食べると一層美味しくいただけます。

本マグロ以上の山盛り具合に思わず笑顔がこぼれる
本マグロ以上の山盛り具合に思わず笑顔がこぼれる
並べてみるとその迫力に再び感動。丼が来た瞬間、夢中でシャッターを切るお客さんも多いのだとか
並べてみるとその迫力に再び感動。丼が来た瞬間、夢中でシャッターを切るお客さんも多いのだとか

ちなみにこの日の産地は本マグロは長崎県勝本町、ビンチョウマグロは和歌山県紀州勝浦産でしたが、これは広い海を回遊するマグロの特性で、獲れる漁港によって産地名が変わるため。訪れる季節に合わせて最高品質のマグロが味わえるのが鶴亀屋食堂の魅力です。
※ビンチョウマグロは扱っていない場合もあります。

丁寧に説明していただいた従業員の木村節子さん
丁寧に説明していただいた従業員の木村節子さん

食後は浅虫温泉を散策しよう

マグロ丼でお腹を満たしたあとは、周辺を散策するのがオススメ。浅虫温泉はその名の通り温泉があり、また海も目の前にあるため散歩に最適。浅虫温泉は車がなくても楽しめるスポットが多いので、大迫力のグルメとともに、忘れられない旅の思い出を作ってくださいね。

湯の島を正面に臨む「サンセット・ビーチあさむし」
湯の島を正面に臨む「サンセット・ビーチあさむし」
陸奥湾を一望できる展望浴場がある「ゆ〜さ浅虫」
陸奥湾を一望できる展望浴場がある「ゆ〜さ浅虫」
  • 鶴亀屋食堂
    • 住所 青森県青森市大字浅虫蛍谷293-14
    • 最寄駅 青い森鉄道/「浅虫温泉」駅から徒歩5分
    • 電話 017-752-3385
    • 営業時間:9:00~18:00(12〜3月は17:00まで)
      ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2021年3月現在、11:00~14:30LO
      定休日: なし

Text by:下田 翼

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

この記事をシェアする

 
検索