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札幌ラーメンの特徴とは?北海道ご当地ラーメンの種類を徹底解説

札幌ラーメンの特徴とは?北海道ご当地ラーメンの種類を徹底解説

更新日: 2020/12/11

北海道のラーメンは、北海道内の地域によって味わいやテイストが全く異なる。たとえば函館のお店で「ラーメン下さい」と言うとあっさり味の塩ラーメンが出てくるが、旭川では濃厚な醤油ラーメンが出てくる。札幌では「味噌でいいの?それとも塩?醤油?」と間違いなく聞き返されるだろう。

北海道には地域名を冠したご当地ラーメンが数多くある。地域ごとのラーメンの特色を知っていれば、「こんなはずじゃなかった」と後悔することもなく、好みのテイストを楽しむことができるはず。ここでは有名な北海道のラーメンを5つ紹介しよう。

目次
  1. 「札幌ラーメン」の特徴とは?味噌をはじめ醤油や塩など何でもあり
  2. 「旭川ラーメン」の伝統は、ラードたっぷり醤油味をちぢれ麺で
  3. 「函館ラーメン」はあっさり塩味!これが函館のスタンダード
  4. 「釧路ラーメン」はあっさり醤油、釧路でのみ食べられる限定の味
  5. 「室蘭カレーラーメン」は変わり種ご当地ラーメンとして有名!

「札幌ラーメン」の特徴とは?味噌をはじめ醤油や塩など何でもあり

「札幌ラーメン」の特徴とは?味噌をはじめ醤油や塩など何でもあり

北海道のラーメンでの代表格が札幌ラーメン札幌市内はもちろん、北海道内外にも数多くの札幌ラーメンの店があり、日本国内でかなり知名度の高いご当地ラーメンだ。
一般的に札幌ラーメンは味噌味と言われることが多いが、本来は味噌味だけではなく醤油味も塩味も札幌ラーメン札幌ラーメンの多くの店で、味噌味とともに醤油味も塩味も用意している。

醤油味の札幌ラーメン
醤油味の札幌ラーメン

ベーシックなスタイルは、スープは脂が多めで濃厚な味わい、麺は「中太ちぢれ麺」という波打つようにウェーブのかかった中太麺。モヤシやタマネギなど炒めた野菜がたっぷり盛られているのも特徴。

店によってはラーメンの定番であるチャーシューのかわりに挽肉を使っている
店によってはラーメンの定番であるチャーシューのかわりに挽肉を使っている

札幌ラーメンはもともと醤油味と塩味だったが、1950年代に札幌市内のラーメン店で今まで日本国内のどこにもない新しいラーメンが考案された。栄養満点のラーメンを作ろうと、味噌汁をヒントに野菜をたっぷり使った味噌味のラーメンだ。
この新しい味が話題となり、札幌市内のほか日本国内各地にも知れ渡るようになり、いつしか札幌ラーメンは味噌味というイメージが定着していった。

札幌ラーメンはさまざまなスタイルがあり、味噌ラーメンのスープのベースは豚骨スープで作る店もあれば、豚骨+鶏ガラや豚骨+魚介など複数のベースを組み合わせる「ダブルスープ」という手法で作る店もある。また、味噌味ではなく醤油味や塩味を看板メニューに据える店が数多くあるほか、近年はエビ塩や辛味噌など今までと異なる味わいを前面に打ち出す店も続々と登場している。

醤油のジュレを使った新感覚の札幌ラーメン
醤油のジュレを使った新感覚の札幌ラーメン

さまざまな味わいがあるとはいえ、札幌ラーメンの代表格は味噌味。札幌市内には至るところにラーメン店があり、その多くで味噌ラーメンを楽しめる。旅行者が多く訪れる店では、コーンやバター、カニやホタテなど観光客に人気のトッピングを数多く用意していることが多い。味噌味とは限らす自分好みの味を選び、自分好みのトッピングにカスタマイズして楽しみやすいのも札幌ラーメンの特徴。仲間同士で好みの味が異なる時でも札幌ラーメンなら味噌味のほかに醤油味や塩味などがあるので大丈夫!

「旭川ラーメン」の伝統は、ラードたっぷり醤油味をちぢれ麺で

「旭川ラーメン」の伝統は、ラードたっぷり醤油味をちぢれ麺で

2つ目は旭川ラーメン。観光スポットとして知られている旭川市旭山動物園がある旭川市で主に味わえる。札幌や東京をはじめ、海外でも目にすることもある。
旭川ラーメンの基本スタイルは、ラードがたっぷり浮いた醤油味のスープに、中太ちぢれ麺。スープのベースは、豚骨や鶏ガラなどのスープに魚介スープを合わせたダブルスープだ。旭川市は真冬には氷点下30度近くまで気温が下がることもある寒冷地。寒い日でもスープが冷めにくいようにと、表面をラードで覆うスタイルのラーメンが生まれたという。

一般的なスープの特徴は、濃厚ながらスッキリと味わえること。スープを口にすると、まろやかな醤油の味わいがガツンと口の中に広がるとともに、上品な魚介の風味が鼻にスーッと抜けていくような感覚。魚介スープが味をまろやかにする決め手で、ラードがたっぷり浮いているとはいえ、くどさは不思議なほど感じない。

濃厚なスープが麺に吸い取られるように絡む!
濃厚なスープが麺に吸い取られるように絡む!

麺は札幌ラーメンと同じく中太ちぢれ麺だが、札幌ラーメンはやや黄色味がかった色をして水分が多い多加水麺だが、旭川ラーメンは白っぽい色をしていて水分が少ない低加水麺。スープを吸いこみやすいうえ、縮れているのでスープに絡みやすいのが特徴。

具材はチャーシューとメンマ、ネギ。店によりノリなどが盛られることもある。札幌ラーメンに比べるとかなりシンプルだが、野菜炒めを盛った野菜ラーメンを提供している店が多いので、具材を増やしたい人はお好みでどうぞ。
旭川市内にはラーメン店が多数あり、行列ができる人気店も多々ある。旭川伝統の醤油味とともに塩味や味噌味を提供している店も多い。どの味にするか悩みどころかもしれないが、旭川ラーメンの基本は醤油味。旭川へ訪れたのであれば、まずは伝統の醤油味にチャレンジしてみよう。

「函館ラーメン」はあっさり塩味!これが函館のスタンダード

「函館ラーメン」はあっさり塩味!これが函館のスタンダード

札幌ラーメン旭川ラーメンとともに的有名なのが函館ラーメン函館夜景などが有名な函館市周辺で広く浸透しているラーメンだ。
函館ラーメンの基本は塩味。かなり透き通った透明感のあるスープにストレート細麺というのが函館ラーメンの定番スタイル。スープのベースは、豚骨や鶏ガラ、コンブや香味野菜などを加えて作ることが多い。雑味感が少なくうま味だけが凝縮し、あっさりしつつも味わい深いのが特徴。
具は比較的シンプルで、スープの上品な味わいを生かすように、チャーシュー、長ネギ、メンマ、なるとなど。店によっては乾燥した麩を加えることも。

あっさりとしたスープがしみこんだ麩の口あたりのよさは格別!
あっさりとしたスープがしみこんだ麩の口あたりのよさは格別!

函館ラーメンが登場したのは1884年と言われていて、日本最初のラーメン函館だったのでは、という説もある。古くから函館市民の間で塩ラーメンが親しまれてきたこともあり、
函館市内でラーメンといえば塩ラーメンを意味するというほど。醤油味や味噌味を用意している店も多いが、函館ではラーメンの代表格は塩ラーメンだ。

「釧路ラーメン」はあっさり醤油、釧路でのみ食べられる限定の味

「釧路ラーメン」はあっさり醤油、釧路でのみ食べられる限定の味

釧路ラーメンとは、北海道東部の港町、釧路市で食べることができるラーメン。細くてちぢれた麺に、あっさりとした醤油味のスープが基本だ。
麺は加水率が高いので、軟らかくてコシがあり、細く縮れているので、スープに絡みやすいのが特徴。麺に添加物や防腐剤を使わないことも特徴で、痛みや乾燥が早いため、他の地域への出店や土産として持ち出すことが難しく、釧路市以外ではなかなか食べることのできないご当地ラーメンだ。

スープは、カツオダシなどの魚介系スープのほかにコンブや鶏ガラ、野菜や豚骨などを加えたものが主流。旭川ラーメンと同じくダブルスープであるものの、味わいは旭川ラーメンの醤油味とは全く異なり、あくまであっさり。飲んだ後のシメに食べるのにもおすすめ!繁華街に釧路ラーメンの暖簾を掲げるお店がいくつかある。

「室蘭カレーラーメン」は変わり種ご当地ラーメンとして有名!

「室蘭カレーラーメン」は変わり種ご当地ラーメンとして有名!

室蘭カレーラーメンは、北海道の南西部、室蘭市を中心に登別温泉洞爺湖などの一部のラーメン店や中華料理店などで食べることができるご当地ラーメン。名前のとおりカレー味のラーメンで、麺は札幌ラーメンに似た黄色いちぢれ麺。チャーシューや野菜とともにワカメが盛られていることが多い。

カレースープは野菜や果物とスパイスを原料としたカレーペーストに、豚骨系のスープを合わせたものが室蘭カレーラーメンの定番。スープはスパイシーでとろみがあり、とても濃厚!はじめは甘みを感じつつ後からスパイスのうま味と辛さが口の中にふんわりと広がる。ただ、とろみがあるといってもカレーライスのルーのようにどろっとした感じは全くせず、麺にさらっと絡み、スルスルッと食べることができる。

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※特記以外すべて税込み価格です。

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