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京都が京都であり続けるために。京都を観光する際に知っておきたい観光モラル

京都が京都であり続けるために。京都を観光する際に知っておきたい観光モラル

公開日: 2023/03/15

日本を代表する観光地である京都。古くからの町並みが残り続け、歴史的建造物や神社仏閣に触れることができます。一方で、観光地である京都にも、そこに暮らす人々がいることを忘れてはなりません。京都では、コロナ禍以前のような混雑やマナーの問題が再び起きないよう、京都観光に関わる全ての人が、お互いを尊重しながら持続可能な京都観光をともに創りあげていくことを目指した「京都観光行動基準(京都観光モラル)」が策定されました。観光業界で働く人々や観光客、市民と大切にしたいこととして、取り組んでいただきたい事を呼び掛けています。京都観光時に意識しておくべき「京都観光モラル」に沿って行動を確認していきましょう。

京都観光モラル①:地域を思いやる

京都観光モラル①:地域を思いやる

京都観光の目的地として神社仏閣や歴史的建造物、町家が並ぶ路地を見たいという方は多いと思います。その場所は、京都に住む方々が生活をしている場でもあります。敬意を払い、その地域への思いやりを携えた観光を心がけましょう。

・神仏への敬意をもって静かに拝観する
神社仏閣の参拝時は、大きな声での会話や電話、LIVE配信等は控えましょう。社殿や鳥居の美しさは、心の中に静かに刻みましょう。また、神社の鳥居から社殿に続く道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様が歩くスペースとされています。参道の真ん中で写真や動画撮影をするのは、多くの神社で快く思われません。

・写真撮影禁止の注意書きを確認する
京都では、周辺住民のプライバシーや、芸術作品の権利を保護するために、撮影禁止となっている箇所があります。祇園の花見小路をはじめ、撮影禁止のエリア付近には看板があります。また、路地は道幅が狭いため、三脚を立てたり自撮り棒を使ったりする撮影は通行人の迷惑になります。京都らしい町並みを形作っている町家には、住んでいる方や働いている方がいるため、生活する人々へのプライバシーに配慮しましょう。また、散策時は、横に広がって歩かず、地域への配慮を心がけ、静かに過ごしましょう。

・京都の歴史や文化を学ぶ、体験する
街に歴史的建造物や国宝級の神社仏閣が現存しているのは、地域の方々が大切に守り続けてきたからこそ。京都ではガイドと街歩きをする観光ツアーが多く実施されています。地域のことを良く知るガイドの解説を聞きながら、史跡等の歴史に触れ、花街のおもてなし文化を体験すれば、京都をより深く理解しながら観光することができます。

京都観光モラル②:環境・美しい街を守る

京都観光モラル②:環境・美しい街を守る

京都に訪れると、山紫水明の美しい景観を目にすることができます。現存する自然や町並みを守るために、環境にやさしい観光を心がけましょう。

・マイバッグを持つ
環境保護のために2020年7月からレジ袋の有料化が全国で開始されました。京都においても多くの商店でレジ袋の有料化が実施されています。旅先では普段よりエコの意識が低くなりなりがちですが、マイバッグを持ち歩くことを、お勧めします。

・ゴミのポイ捨てをしない
京都では、自然に培われてきた暮らしの習慣として「門掃き(かどはき)」が根付いています。ゴミが落ちていない京都の道路は、地域の方々が協力して掃除を行っているからこそ保たれています。ごみのポイ捨ては市内全域で禁止されているため、京都の人々の習慣に敬意をもちつつ、ごみはポイ捨てせずに、ごみ箱に捨てるか、持ち帰るようにしましょう。

・食べ残しをしない
飲食店で食事をする際は、注文前に料理の量や食べられない食材が含まれていないか等を確認して、食べきれる分だけ注文しましょう。「生ごみ3キリ運動」(食材の使いキリ、食べキリ、生ごみの水キリ)に関する取組の推進を行っている店舗は「食べ残しゼロ推進店舗」の認定を受け、ステッカーが掲示されているので参考にしてください。

京都観光モラル③:人とふれあう

京都観光モラル③:人とふれあう

1000年以上の歴史が残る京都は、町の至る所に魅力が散りばめられています。地域の方々とふれ合って知識を深めれば、京都観光をより楽しめます。

・宿泊先の方にお勧めの訪問先を聞く
宿泊施設の従業員などへ、周辺の観光スポットについて聞いてみましょう。観光ガイドには載っていない、地元のことをよく知る方ならではのおすすめを教えてくれるかもしれません。

・地元の人と交流し、地域の歴史を学ぶ
街歩きツアーをはじめ、京都には地域の方々が主催する観光体験が目白押し。茶道体験、座禅、地元食材を使った家庭料理のレッスンなど、体験を通じて京都の新たな側面に触れられます。

京都観光モラル④:“もしも”に備える

京都観光モラル④:“もしも”に備える

時・場所に関わらず災害は起こります。“もしも”の備えを行い、安心な旅の時間を過ごしましょう。

・宿泊施設での避難経路、避難場所を確認する
宿泊施設では避難経路が確保されているので、非常口サインを確認しておきましょう。また、気象情報や列車の運行状況など防災情報、災害時の帰宅支援に関する情報などが確認できるように備えましょう。

・密を避けながら楽しむ計画を立てる
京都市では、混雑を避けて安心安全な観光を楽しんでいただくために、エリアごと、時間帯別の観光快適度の予測やライブカメラ映像によるリアルタイム情報等を「京都観光快適度マップ」において発信しています。「京都観光快適度マップ」を活用し、スマートな観光をお楽しみください。

観光モラルを心がけ、忘れられない京都観光へ

歴史と美しい景観が魅力の京都の町並みは、昔から地域の方々を中心に守られてきたもの。地域の方々の想いを知り、尊重すれば、観光モラルに沿った行いが自然とできるはず。ここに掲げたこと以外にも、京都観光モラルに則した行動を心がけ、次世代にも今のままの京都が受け継がれるよう、配慮ある行動を心がけることが大切です。

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