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心臓が止まるかと思った…外国人が日本の雪国で暮らしてビックリした6つのこと

心臓が止まるかと思った…外国人が日本の雪国で暮らしてビックリした6つのこと

更新日: 2021/01/19

日本の冬は長期にわたって雪に閉ざされたり、氷点下の気温が何日も続いたりする地域があり、それぞれ独自の工夫を行って乗り切っています。地元の人には当たり前のことも、雪国以外の人には「なぜ?」と思うことも少なくありません。雪国に暮らす外国人に驚いたことを聞いてみました。(以下は回答者の個人的な意見です)

1.落雪の爆音に心臓が止まるほど驚いた!

1.落雪の爆音に心臓が止まるほど驚いた!

「夜中に一人で寝ていると、外からすごい音が響いて飛び起きました。外を見ると屋根から大量の雪が落ちたことが分かりました。雪国ではよくあることだそうですが、普段は静かな街なので、心臓が止まるほど驚きました。」(イタリア/ 男性)

雪国育ち以外の人は、必ずと言っていいほど「正体不明の爆音に驚いた」と言います。最近の家屋は雪が落ちにくい構造になっていますが、古いタイプの家や許容範囲以上の雪が降ったときは落雪することがあります。落雪はマイナス3度からプラス3度が一番発生しやすいと言われています。建物から外に出るときは落雪に注意するとともに、駐車する場合は軒先から離れた場所を選んでください。

2.降り積もった雪が朝にはキレイに除雪されているのに驚いた!

2.降り積もった雪が朝にはキレイに除雪されているのに驚いた!

「ロシアでは除雪が間に合わず“街から出るな”という警告が出ることもあるのに、日本は幹線以外の道もしっかり除雪されていることに驚きました。」(ロシア/ 女性)

地域によっては一日に1m近くも雪が積もることがあるなど、除雪はライフラインを守る大切な役割を担っています。夜中に雪が降った明け方には、たくさんの除雪車やトラックが出動し、道路の除雪が開始されます。除雪の音はかなり大きいため、「睡眠の妨げになる」という人もいますが、そのおかげで私たちの生活が確保されています。

家の前の除雪は、さまざまな道具を使い分けて各家庭でおこないます。中でも大量に雪を集めることができる「ママさんダンプ」は必需品です。「プラスチック製のそり」は、子どもの遊び道具としてだけでなく、雪の運搬、買い物の運搬など、マルチに活用されています。

3.雪道をバイクに乗って走っている人がいるのに驚いた!

wdeon / Shutterstock.com
wdeon / Shutterstock.com

「郵便配達や新聞配達の人が雪道をバイクで走っているのを見て、いつも危険だと思っていますが、あまり事故に繋がった話は聞いたことがありません。一体どうなっているのでしょうか。」(インドネシア/ 女性)

郵便や新聞の配達はSTOP&GOが多いので、クルマよりもバイクの方が配達員の負担が少ないのが冬でもバイクに乗る理由です。特別なタイヤかチェーンを装着していて、アイスバーンでもあまり滑ることはなく、足を八の字に広げてバランスを取って運転しているそうです。よく東南アジアなどで大勢の家族が一台のミニバイクに乗っている映像を見かけますが、いずれも慣れてしまえば難しいことではないのかも知れません。

4.雪国の生活はお金がかかりすぎるのに驚いた!

4.雪国の生活はお金がかかりすぎるのに驚いた!

「私の生まれ育った国は一年中Tシャツで過ごすことができましたが、北海道で暮らすためには冬の服やストーブの購入、灯油代など出費が多くてお金がかかります。」(フィリピン/ 女性)

北国は財布の中も寒くなります。北国では「暖房手当」という冬を過ごすために必要な手当てを支給している企業もあるほど、さまざまな出費が必要になります。冬用の衣類や暖房器具は必需品。自転車が使えなくなるため交通費が余分にかかりますし、クルマを持っている場合はスタッドレスタイヤも必要です。雪国がそうでない地域よりもお金がかかるのは宿命と言えます。

5.真冬なのに薄着をしている日本人が多いことに驚いた!

5.真冬なのに薄着をしている日本人が多いことに驚いた!

「ロシアでは厚手のコートに帽子と手袋で完全に防寒しますが、日本の若い人たちは真冬なのに短いスカートにヒールの高い靴を履いているのに驚きました。“そんな恰好で風邪をひかないの?”と思ってしまいます。」(ロシア/ 女性)

子どもの頃に夏はジャージ、冬はスキーウェアで過ごしていた人も、高校生くらいになるとオシャレに目覚め始めます。「薄着でスタイリッシュにキメたい」と思う気持ちが真冬の薄着ファッションを促進しているようです。北海道や東北などの高齢者は、そんな若者たちを「いふりこき(恰好をつける人)」と呼んで、冷ややかに見ています。心配しなくても25歳くらいになると寒さに耐えきれず厚着に戻るので、ご心配なく。

6.日本の雪国に驚くことなどない!

6.日本の雪国に驚くことなどない!

暖かい国出身の人たちが「北海道や東北は寒い」というのに対し、もっと寒い地域で育った人たちは「母国の方がはるかに寒い」といいます。どれほど寒いか聞いてみました。

「私の妻が生まれ育った街は、ときどきマイナス40度くらいまで気温が下がることがあるので、北海道の冬が暖かく感じます。」(ロシア/ 男性) 

日本の最低気温は、1902年に北海道・旭川市でマイナス41度を記録していますが、現在までその記録は塗り替えられていません。「北海道の冬が暖かい」というのも過言ではないでしょう。

「私の国の緯度は稚内よりはるか北にあり、5月くらいでも雪が降るので北海道の寒さは気になりません。」(ポーランド/男性)

ポーランドの緯度は稚内よりはるか北、ロシア・サハリン州北部と同等です。「もしポーランドを訪れる際は4月でも冬の装備を用意してください」とアドバイスを受けました。

「日本人に話すと驚かれますが、私の国の北部地方は毎年大雪が降ります。スキー場もありますよ。」(イスラエル/男性)

恥ずかしながらイスラエルに雪が降ることを知りませんでした。北部のゴラン高原にスキー場があるそうです。さまざまな国が「雪国」であることが分かりました。

それでも日本の北国の冬が好き

それでも日本の北国の冬が好き

インタビューに答えてくれた方々は口をそろえて「北国の冬が好き」と言います。半年近く雪に閉ざされてしまいますが、雪だるまを作ったり、スキーやスノーボードを楽しんだりなど、冬にしかできない遊びを満喫しているようです。

今回は外国人の方々が日本の雪国で驚いたことをお聞きしましたが、吹雪の中をTシャツで出歩いて寒さを楽しむ外国人がいるなど、日本人の方が驚かされることもあります。文化や感性は奥深いものですね。

Text by:Masakazu

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