HOME 北海道 北海道 函館 【今だけの絶景】雲海と絶品ラーメンが楽しめる「黒丘ロープウェイ」に行こう!
【今だけの絶景】雲海と絶品ラーメンが楽しめる「黒丘ロープウェイ」に行こう!

【今だけの絶景】雲海と絶品ラーメンが楽しめる「黒丘ロープウェイ」に行こう!

公開日: 2019/10/15
更新日: 2019/11/05

層雲峡」は、北海道の大自然を存分に堪能できる人気の観光スポット。こちらへ足を運んだら、ぜひとも乗って欲しいのが「黒岳ロープウェイ」です。温泉街からわずか7分で標高1300メートルの展望台に到着し、層雲峡はもちろん大雪山系の絶景が見渡せます。そこでは果たしてどんな景色が見られるのか、実際にこの目で確かめてきました!

大雪山国立公園の美しい自然を堪能できる層雲峡

総面積226764ヘクタールを誇り、日本で最も広大な面積を誇る国立公園である「大雪山国立公園」。大雪火山群や十勝岳連峰、石狩川や十勝川の源流地域を含む一帯が国立公園に指定されています。その大雪火山群を形成する標高2000メートル級の山々の中のひとつ「黒岳」の山麓に広がる峡谷が、道北最大の温泉地であり、道内でも人気の観光スポット「層雲峡」です。

石狩川沿いに約24キロメートル連なる峡谷には、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれる柱状の岩石が連なる景色が見られます。周辺には断崖から虹をかけて落ちる銀河の滝や流星の滝という観光名所もあります。

左が、繊細な白糸のように優美な姿で流れ落ちる「銀河の滝」。右が、太い1本の滝となって力強く落ちる「流星の滝」

国立公園の雄大な自然を鑑賞することができる層雲峡で、最大の見どころが「黒岳ロープウェイ」です。標高1984メートルの黒岳の5合目、7合目、そして山頂と、それぞれの場所から雄大な景色を楽しめるこちらの魅力を、今回は余すことなくご紹介します。

「神々の遊ぶ庭」へいざなう「黒岳ロープウェイ」

「神々の遊ぶ庭」へいざなう「黒岳ロープウェイ」
黒岳ロープウェイ層雲峡駅。背後の山の中央奥に見えるのが黒岳の山頂

「黒岳ロープウェイ」は1967年に開業。黒岳の麓、標高670メートルにある層雲峡駅から、標高1300メートルの5合目にある黒岳駅までを片道約7分で結んでいます。5合目からは「黒岳ペアリフト」で7合目まで登ることも可能。標高1984メートルの山頂からの景色を楽しむには、7合目からさらに約1時間30分の登山が必要となります。

5合目のロープウェイ終点と7合目のペアリフト終点には、それぞれ散策コースがあるので、山頂まで登らなくとも、夏は高山植物の群落、秋は彩り豊かな紅葉が楽しめます。今回は大雪山国立公園の豊かな自然を間近に感じるべく、7合目から登山で山頂を目指します。山頂までの道のりは登山初級者レベルですが、服装や靴などの装備はきちんと整えて挑戦するのがおすすめです。

ロープウェイで層雲峡駅から黒岳駅へ

まずは層雲峡駅の券売所で、往復1950円の乗車券を購入。ロープウェイは通常20分間隔で運行しており、出発時刻が近づくとアナウンスがあるので、改札を抜け、ゴンドラに乗り込みます。お聞き逃しと乗り遅れがないように。

層雲峡駅の待合スペース。左手奥にあるのが券売所で、正面奥に見えるのが改札口。改札口を抜けて右手の階段を上るとゴンドラの乗り場
四方に大きな窓を備えたゴンドラ

ゴンドラの乗車定員は101人。車内はかなり広々としている。乗車後の動き出しこそゆっくりだが、次第にスピードを上げ、グングンと登っていく。

ゴンドラが登り始めてから1~2分でロープウェイ乗り場はこんなに遠くに(写真中央の鉄塔の奥に見えるのがロープウェイ乗り場)

四方の窓からは大雪山の山々が織り成す雄大な景色を一望できます。車窓から望める景色などに関しては、車内で日本語と英語によるアナウンスが流れます。特におすすめは、進行方向に向かって右手側と後方の窓から見える景色。右手側には、山間を縫うように流れる黒岳沢や層雲峡の峡谷を見ることができます。

山間を流れる黒岳沢。天気のいい日には凌雲岳(写真中央・左側)や上川岳(写真中央)を望むことも
ゴンドラ後方から見える景色。中央が朝陽山で、その後方にニセイカウシュッペ山などの姿が見られる。

ゴンドラ後方の窓からは、朝陽山やニセイカウシュッペ山など大雪山国立公園の北側に並ぶ山々を眺めることができます。ゴンドラが頂上へ近づくほどに広がる、その雄大な景色に見とれているうちに、あっという間に約7分間の空中散歩が終了。ゴンドラは黒岳の5合目に位置する黒岳駅に到着しました。

「黒岳駅」に着いたら展望台からの景色を堪能しよう

「黒岳駅」に着いたら展望台からの景色を堪能しよう
黒岳ロープウェイ黒岳駅。手前にあるのがロックガーデン

ロープウェイの終点となる黒岳駅は黒岳の5合目にあります。ここは、夏は登山、冬はスキーと、四季を通じて黒岳を楽しむためのレジャーの出発点です。まずは、屋上の展望台に上ってみます。ロープウェイ降り場のある地下から屋上までの階段は傾斜がきついので、軽く息切れしてしまいました。

また、5合目とはいえ標高1300メートルにある展望台なので、時折、体を持っていかれそうになる風が吹くことも。本当に風が強い日は、残念ながら屋上展望台へ行くことはできません。

ロープウェイ降り場から階段を上がったところにある黒岳駅1階のロビー。2階はレストハウス、屋上は展望台になっている

屋上展望台からは360度のパノラマで景色が見渡せ、黒岳の頂上はもちろん、他の大雪山系の山々や層雲峡の峡谷を望むことができます。

黒岳駅展望台から見た黒岳の山頂

よく晴れた日には、100キロメートルほど離れた道東地方の阿寒の山々を見ることも可能です。

展望台から東の方面を望む。天気のいい日には、写真右奥の方向に道東の雌阿寒岳や阿寒富士を見ることもできる

2階の「レストハウス黒岳」では、地元産の食材を使ったラーメンやそば、カレーライスなどの料理が味わえます。オススメは、愛別町産のマイタケが入った黒岳ラーメン850円(税込)と、黒岳そば750円(税込)。豚丼とミニサイズの黒岳そばがセットになった黒岳セット950円(税込)も、親子でシェアして食べても満足できるボリュームです。

左:黒岳駅2階にある「レストハウス黒岳」 右上:1番人気の「黒岳ラーメン」850円 右下:「黒岳セット」950円はボリューム満点

黒岳駅周辺には他にもみどころがいっぱい!

黒岳駅周辺には散策できる見どころがいくつかあります。まず、駅の裏手のロックガーデンでは約100種類の高山植物を見ることができます。春はキバナシャクナゲやエゾコザクラ、夏はチングルマやウコンウツギなどの高山植物が、その可憐な姿でガーデンを彩ります。

また、リフト乗り場へ続く遊歩道から、資料館と高松台へ行くこともできます。資料館は黒岳で見られる動物や植物、大雪山の四季の写真を展示しています。資料館の先にある高松台は、黒岳駅の屋上よりもさらに近くから黒岳の頂上を見ることができる展望台。こちらには6月上旬に開花するチシマザクラが群生しており、日本一遅い花見ができる桜の名所です。

遊歩道の途中にある黒岳5合目の標柱。天然記念物のクマゲラがつついた穴が開いている

5合目から7合目は黒岳リフトで移動

黒岳駅から遊歩道を200メートルほど進むと、黒岳リフトの乗り場があります。リフトの運賃は往復600円で、2人掛けのペアリフト仕様です。標高1320メートルの5合目から、標高1520メートルの7合目までを夏は約15分、スキーリフトとして使われる冬は約8分で進みます。リフトはロープウェイのゴンドラ以上に自然を間近に感じられるのがポイント。緑の中を分け入っていく様はとても爽快! スピードはゆっくりなので、四季折々の表情を見せる山をのんびりと楽しめますよ。

リフトの降り場は7合目。登山口のスタートとなる登山事務所のロッジと遊歩道の「黒岳カムイの森のみち」があります。この遊歩道は、歩きやすさよりも自然を復元させることに主眼を置いて作られた、片道約15分の軽トレッキングコースです。

「黒岳カムイの森のみち」の終点「あまりょうの滝展望台」

実際に歩いてみると、自然に生えている樹木の根や枝をよけたり、傷つけないように利用したり、本来の自然をできるだけ残している工夫に気付かされます。木々の間から柔らかな光が差し込む、とても気持ちの良いハイキングコースです。終点の「あまりょうの滝展望台」からは正面に黒岳の頂上が、赤石川方面の深い谷に、あまりょうの滝を見ることができました。

7合目からは自らの足で山頂を目指しましょう

7合目からは自らの足で山頂を目指しましょう

いよいよ7合目からは黒岳頂上を目指す登山のスタート。7合目ロッジにある登山事務所で、入山届けに記入します。山頂はひとケタの気温を前提に、上着を脱ぎ着しながら調整しやすいもの、上下セパレートになる合羽などを用意しましょう。紅葉を迎える8月下旬以降はマイナスの気温になることもあるので、防寒具も忘れずに。

登山道には石や岩がゴロゴロしているので、登山靴が必須。用意がない人は、ロープウェイ乗車前に層雲峡駅でレンタルを忘れずに。また、急な階段が続く場所や、7月初旬から中旬の雪解け時期にはぬかるんだ道もあるなど、細心の注意を払いながら登らなければなりません。

山頂までの道のりは約1時間30分。道中にはチシマノキンバイソウやエゾノハクサンチドリを始めとするさまざまな高山植物が見られます。また運が良ければ、ナキウサギやウスバキチョウなどの高山帯にしか生息しない生物たちと出会うこともできます。

左上:夏の黒岳を彩る高山植物エゾノハクサンイチゲ 右上:黒岳9合目のなだれ草地周辺に群生するウコンウツギ 左下:黒岳リフトの降り場周辺にも姿を現すエゾシマリス 右下:主に岩場に生息しているナキウサギは高山帯でしか見られない動物

黒岳を含む大雪山を、北海道の先住民族であるアイヌは「神々の遊ぶ庭」という意味の「カムイミンタラ」と呼んでいました。大雪山は標高2000メートル前後の山々で形成されていますが、緯度が高いため日本アルプスより1000メートル低い標高1700メートル付近でも高山植物の花畑が見られます。その種類は、大雪山全体で300以上を数えるのです。
実際に黒岳を5合目から7合目、そして山頂へと登り、山頂から南西方面へ広がる雄大な大雪山の景色は、まさに神々の遊ぶ庭という名にふさわしい美しさでした。

春夏秋冬、いつでも魅力満載!黒岳ロープウェイで大雪山国立公園の四季を感じる

春夏秋冬、いつでも魅力満載!黒岳ロープウェイで大雪山国立公園の四季を感じる
【春】黒岳に春が訪れるのは6月。残雪と緑が織り成す景色が楽しめる
【夏】7~8月の夏の早朝は展望台から雲海を見られる可能性が高い
【秋】日本国内で最も早くに秋が訪れる黒岳。9~10月には山一面が紅葉に彩られます
【冬】11~5月までと長い冬は、一面の銀世界の美しさが見ものです

残雪の黒岳を背景に植物たちが芽吹く春、緑が生い茂り、色鮮やかな高山植物が見頃を迎える夏、日本国内で最も早く紅葉が楽しめる秋、一面の銀世界が広がる冬と、大雪山国立公園の四季を存分に楽しめる黒岳。黒岳ロープウェイを利用すれば、往復1時間ほどで手つかずの美しい自然を堪能できます。層雲峡に来たら、日本最北のロープウェイで北海道の雄大な景色をぜひ満喫してください。

料金:ロープウェイ往復1950円
時間:6:00~18:00(6~9月)ほか、時期により変動あり
休み:不定休
アクセス:旭川から国道39号を北見・網走方向に車で約1時間30分

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

この記事をシェアする

検索