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梅干しは好き?嫌い? 中国人が認めた最強の「ご飯のお供」

梅干しは好き?嫌い? 中国人が認めた最強の「ご飯のお供」

更新日: 2020/06/19

日本の食卓に欠かせない白いごはん。ごはん自体ももちろん美味しいのですが、海苔や明太子、梅干しといった自分のお気に入りのごはんのお供と一緒に食べると、何杯でもいけちゃいますよね。

では、同じ白米を食べる習慣のある中国人は、ごはんのお供に何を選ぶのでしょうか?
今回、中国出身の秦さんと一緒に有楽町にある「むらからまちから館」にお邪魔して、日本各地の商工会から厳選された日本のごちそうの中から、お気に入りのごはんのお供を選んでもらいました。

■日本各地の名産品がずらりと勢揃い!宝探し感覚で楽しめる「むらからまちから館」

■日本各地の名産品がずらりと勢揃い!宝探し感覚で楽しめる「むらからまちから館」

東京・有楽町にある「むらからまちから館」は、日本全国の村や町から約1,500品目のおいしいものが集まったアンテナショップです。
産地直送野菜、各地方の名物のお菓子やご飯のおかずの定番品など、日本のふるさとの味がずらりと並んでいるので、きっと誰もがなつかしいお菓子や名産品を見つけることができるはず。棚のすみずみまで見ていくと意外なところでなつかしい名産品を発見できたりするので、宝探し感覚で楽しめるお店です。

この「むらからまちから館」には、ふるさとの味を求める日本人から、日本の味を食べてみたいと思っている外国人まで、1日に2000人〜4000人のお客が訪れ、さまざまなふるさとの味を購入していくそうです。欧米系の外国人観光客には日本酒や日本茶が人気なのだそう。中国・韓国からやってきた外国人観光客の方は、ワカメや昆布などの海藻類や海苔を買われていく方が多いそうですよ。

さて、秦さん、普段はどういうものをごはんのおかずに食べているのでしょうか?

「辛いものが好きなので、豆板醤を使った辛いソースなどを合わせることが多いですね。白いごはんだけじゃなく、おかゆに合わせたりもしますよ」

こんな可愛い顔で、大の辛党という秦さん。今回は、この秦さんに、「むらからまちから館」にある商品の中から、ごはんのお供に良さそうな商品を自由に選んでもらいました。

「やっぱり辛いみそは欠かせないですね。青唐辛子!なんて美味しそうな響き!! 」
「これ、お花の菊ですか? 菊なんて食べたことない…どんな味なんだろう…。中国では、赤とか黄色とか金色とか鮮やかな色が好まれるんです。めでたそうでいいですね」
「これは高級そうなパッケージがいいですねえ。高級感があって素敵!」
「明太子大好きなんです。炙り明太子なんて、めちゃめちゃおいしそう!」

店内を一通り見回って、秦さんが選んだごはんのお供は4点。これに、むらからまちから館の吉田マネージャーのおすすめ「七味ごま」を加え、5点の中から、“中国人が選ぶNo.1 ごはんのお供”を決定したいと思います!

■中国人女性の舌をつかむのはどのおかず? 北から南まで、全5種類のおかずを選出

今回、秦さんがむらからまちから館の店頭で選んだラインナップは以下のとおり。

福岡/久留米「青唐辛子味噌」647円
国産青唐辛子を味噌に漬け込みました。田楽・肉料理など様々な料理にお使いいただけます。

青森八戸「かに菊花漬」614円
青森県南部地方特産の食用菊「阿房官」と紅ズワイガニの脚肉を合わせた、香りが良い甘酢漬です。

広島広島「かきの塩辛」1186円
広島産の「生かき」に麹を加え、3年以上熟成・貯蔵しました。栄養・風味共に優れ磯の香りもそのままです。

福岡新宮「特選 炙り明太子」1093円
福岡名産の辛子明太子の薄皮部分を香ばしく炙りました。

長野/長野 「七味ごま」 519円(税込)
ごまに七味唐辛子を配合しました。ごまと七味の香りが料理を引き立てます。

辛いもの好きとして真っ先に選んだ「青唐辛子味噌」、これはおいしいに決まっている「炙り明太子」、おいしそうだけれど味の想像がつきにくい「かきの塩辛」、日本人でもなかなか食べたことがないであろう「かに菊花漬」、七味唐辛子で有名な八幡屋礒五郎の「七味ごま」など、北は青森から南は福岡まで、山のものと海のもの、酸っぱいものから辛いものまでそろったラインナップとなりました。

■実食その1 福岡/久留米「青唐辛子味噌」

■実食その1 福岡/久留米「青唐辛子味噌」

さて、いよいよ実食です! まず第1食目は、秦さんが店頭で真っ先に選んだ、いかにも辛そうな名前の「青唐辛子味噌」からいただきます。

「うふふ、おいしそう! 青唐辛子、好きなんです。とっても辛そうだから楽しみ。いただきまーす!」

「(もぐもぐ)…ん? あんまり辛くないですね、これ。細切りにした唐辛子が入ってるから、その部分だけ食べれば辛いんですけど、それ以外は普通のお味噌の味。唐辛子が少ないよー。まあ、お味噌は辛くないけど、おいしいです。お茶漬けとかにすればよいかも。でも、もっと辛いほうが良かったな」

実食前から“青唐辛子”という単語でテンションが上がっていた秦さんには、辛さがものたりなかったようです。どこまでガツンとくる辛さを求めていたんだ、秦さん…。

■実食その2 青森/八戸「かに菊花漬」

■実食その2 青森/八戸「かに菊花漬」

次にいただくのは、青森の「かに菊花漬」。花をこれまで食べたことがないということで、初の花食体験になりました。

「黄色い菊の花びらがきれい!どんな味なんでしょうね。…(もぐもぐ)なんか、食感はエノキ茸みたい。シャキシャキしてますね。カニの身もたっぷり入ってて、カニの味もしっかりします。菊も苦いのかなと思ってたけど、そうでもないです。うーん、おいしいかな。でも、お酢がきいているから白いごはんのお供ってイメージじゃないですね。おやつで食べたり、おかゆに入れたりしたら合うかも」

あまり“甘酢漬”ということを意識せず、“菊”をキーワードにこの商品を選んだらしい秦さん。おいしいけれど、ごはんのお供ではないと気づいたようです。

■実食その3 広島/広島「かきの塩辛」

■実食その3 広島/広島「かきの塩辛」

次に食べるのは、広島産の「かきの塩辛」です。

「中国では牡蠣は生では食べないんですよ。焼き牡蠣にして食べることが多いですね。ネギ、にんにく、生姜、唐辛子なんかを入れた辛いソースをのせて焼くのが好きです」

牡蠣も辛い味付けで食べるんですね…、さすが秦さん。辛いもの好きという点でブレてません。

さて、日本版の「かきの塩辛」のお味のほうはいかがでしょう?

「ん、おいしい! 塩の味がよく効いていて、牡蠣もみずみずしくておいしいですね。こういう瓶詰めの牡蠣って柔らかすぎたりして、新鮮じゃないイメージですけど、この牡蠣はプリプリしてる! 瓶詰めのイメージを覆す、新鮮で高級な味がします!」

ホットな辛いもの好きの秦さん、ソルティな“塩辛”もなかなかお気に召したよう。パクパクと塩辛ごはんをたいらげていました。

■実食その4 福岡/新宮「特選 炙り明太子」

■実食その4 福岡/新宮「特選 炙り明太子」

「たらこは大好きなんですけど、いつもは火の通ったものが多くて、生って食べたことはないんですよね。中国では生の魚卵を食べる習慣がなくて、なんだか生臭いのかなって思っちゃいます。これは少し炙った半生って感じだけど、どんな感じなんでしょう」

辛子明太子もいつもは火を通して食べるという秦さん、炙り明太子の感想はいかに…?

「うん、おいしい。そんなに辛くはないけど明太子の味がしっかりします。食べ慣れていないからちょっと匂いは感じるけど、スープに入れたりお茶漬けにして食べてもよさそう」

生の魚卵を食べなれていない秦さんには、味はおいしいけれどちょっと生臭く感じてしまったよう。でも、明太子はお茶漬けとの相性が抜群というのはわかってくれていたようです。

■実食その5 長野/長野 「七味ごま」

■実食その5 長野/長野 「七味ごま」

さて、最後の実食は、八幡屋礒五郎の「七味ごま」。むらからまちから館の吉田マネージャーに辛いもの好きの方にオススメの商品として、選んでいただきました。

ごはんにごまをたっぷり振りかけて、いただきます!

「ん、辛い!!」

ひと口食べてちょっとむせてしまった秦さん。お望みどおりの“辛いもの”ですが…?

「見た目は普通のごまに見えたから、ひと口の中に入れすぎちゃいました。七味の味がするごまなんですね。そのままご飯と食べるのもいいけど、お料理にかけたり、うどんラーメンなんかにかけたら良さそうですね。あ、普通のふりかけにまぜたりしても良さそう!」

確かに、今回はただ“辛いもの”ではなく“ごはんのお供”を選ぶ企画。この七味ごま、単品では“ごはんのお供”としてはちょっと弱かったようです。

■中国人女性の秦さんがハマった“ごはんのお供” No.1は…

さて、5種類の“ごはんのお供”候補を食べた秦さん、いったいどのおかずが一番気に入ってくれたのでしょうか…?
それでは、秦さんが気に入った“ごはんのお供”ランキングを発表します!

1位 広島「かきの塩辛」
2位 福岡「特選 炙り明太子」
3位 青森「かに菊花漬」
4位 長野「七味ごま」
5位 福岡「青唐辛子味噌」

栄えある1位は、広島産の「かきの塩辛」となりました!

このかきの塩辛、瓶詰めとは思えないフレッシュさと塩辛の味の濃さがごはんのお供にぴったりと、秦さんの高印象を得たようです。

「このかきの塩辛、絶品でした!お値段は70グラムで1186円ですか?高級品!中国だとだいたい80元くらいだから、ラーメンが10杯くらい食べれちゃう。おいしいはずですよね」

2位が炙り明太子、3位がかに菊花漬という順位も、“ごはんのお供”というテーマから考えると、なかなか納得のランキング。5位の青唐辛子味噌も、しょっぱさがごはんに合いそうではありますが…。

「青唐辛子の辛さを期待していたので、期待と実際の味の落差が大きかったんです…。味噌自体はおいしいんですけど、ごはんのおかずにはもっと辛いほうが合うと思います。それにしても、日本の青唐辛子と中国の青唐辛子って種類が違うのかなぁ」

青唐辛子味噌に対する期待が大きすぎた秦さん、その落差にちょっと審査も辛口になってしまったようですね。でも、かきの塩辛はとっても気に入ったようで、余った分はお持ち帰りされていました。

中国人女性・秦さんが“ごはんのお供”No.1に選んだかきの塩辛は有楽町にある「むらからまちから館」で販売されています。この塩辛以外にもおいしそうな日本各地の名産品が揃っているので、ご自身の“ごはんのお供”No.1を見つけに訪れてみては?

  • むらからまちから館
    • 住所 〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館1F
    • 電話 03-5208-1521
    • 営業時間:10:30~19:15(日・祭日は18:45まで)
      定休日:年中無休(年末年始除く)

Written by:

松村知恵美

松村知恵美

家と映画館(試写室)と取材先と酒場を往復する毎日を送る映画ライター、WEBディレクター。2001年から約8年、映画情報サイトの編集者をやってました。2009年に独立し、フリーランスに。ライターとしての仕事の他、Webディレクションなど、もろもろお仕事させていただいています。

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