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【自販機大国にっぽん!】海外の人は知らない食券機の使い方

【自販機大国にっぽん!】海外の人は知らない食券機の使い方

更新日: 2020/12/25

ラーメン屋をはじめ、駅前の立ち食いそば屋やファーストフード店などで多く導入されている自動販売機の「食券制」。日本人にとってはとても便利かつスピーディーなシステムなのだが、海外ではあまりみないので、訪日の際に初めて食券機を使うとなると、少し戸惑うかもしれない。そこで今回は、券売機の使い方から料理が届くまでの一連の流れをチェック。もし使い方に困っている外国人を見つけたら、以下4つのステップを教えてあげよう。

食券制ってどんなシステム?

食券制ってどんなシステム?

ラーメン屋には、フルサービス制と食券制の2タイプある。食券機は、お店の入り口を入ってすぐ横、もしくは外に設置してあるかのどちらかが一般的なので、食券制かどうかは、すぐに判断できるはず。

もし店頭に看板やメニュー表が出ていたら、注文したいラーメンを決めておくことをおすすめする。というのも、食券機は通常1店舗に1台しかないことが多く、機械の前で悩んでいると、注文を待つお客さんで行列ができてしまうこともあるからだ。

食券機は、「押しボタン式」と「タッチパネル式」の2タイプ。押しボタン式のものは、昔から使用されているスタイルで、メニュー名の下にボタンがついているだけの簡易的なものである。昔ながらの定食屋さんや、個人経営のラーメン屋さんなどでよく見かける。

一方後者は、電子ベースで、カラフルなデザインのスクリーンに写真付きのメニューが表示される。英語や中国語などの言語に対応している機種もあるので、日本語が分からない海外の方でも安心して使えるはず。牛丼チェーン店などでは、こちらのタイプを採用していることが多い。

4ステップで券を実際に購入してみよう!

店舗や券売機の機種によって使い方は若干異なるが、基本的な注文のステップは4つ。

【ステップ1】お金を投入
お札と小銭の入れる場所が異なるので、要チェック。機械がお金を認識したら、ボタンが点滅する。

【ステップ2】メニューを選択
メニューを英語表記しているところは少ないので、写真がある場合はそれを参考にしよう。
ここで、ワンポイントアドバイス。写真がなかったり、何を食べようか迷ってしまうときは、券売機の左上のものを選ぶとよい。

なぜなら、多くのお店では、人がものを見るときに「左上→右上→左下→右下」と、Zを書くように目線を移動させるという習性を利用して、左上にイチオシメニューを配置しているから。

もしくは、思い切ってお店のスタッフさんに、
「おすすめを教えてください」-Which one would you recommend?
と聞いてみよう。

また、券売機の上にラーメン各種、下に卵や野菜などの追加トッピングや、餃子などラーメンとぴったりのサイドメニュー、そしてお酒などのドリンクのボタンになっていることが多い。

【ステップ3】食券とおつりを取る
食券が、左下のトレイに出てくる。券売機によって、発券直後に勝手におつりがでてくるものと、ボタンを押さないとおつりが出てこない場合とがあるので注意して。

【ステップ4】店員さんにチケットを渡す
無事、食券を購入したら、そのまま席に向かい、厨房やホールにいるお店のスタッフさんにチケットを渡す。ただ、お店によっては、券売機で購入後すぐ、スタッフさんがあなたのところまで券を取りにきてくれるケースもある。

食券を手渡すときに
「お願いします」-Thank you for making our dish.
といえば、きっと店員さんは笑顔を返してくれるだろう。

その際、食券を半分にちぎって半券を戻されることがある。それが伝票になるので、料理が届くまでその半券をなくさないように、テーブルに置いておこう。

ちなみに、一部のラーメン屋さんでは、ラーメンを自分の好みの状態にアレンジすることが可能。麺の固さ(柔らかめ・普通・固め)、スープの濃さ(薄め・普通・濃いめ)、油(少なめ・普通・多め)を調整できる。少しハードルは高いかもしれないが、食券を渡すときに、自分の好みを店員さんに伝えてみよう。

ただ、カスタマイズしなくても、お店が一番おいしいと思う状態でラーメンを提供してくれるので、特にこだわりがなければ、食券を渡すだけで大丈夫だ。

さらに嬉しいことに、こちらのお店は終日ライスを無料でサービスしてくれる!ライスの有り無しも聞いてくれるので、もしお腹に余裕があるのなら、ぜひラーメンにライスをつけることをオススメする。

ラーメンの到着を待つ!

ラーメンの到着を待つ!

あとはラーメンの到着を待つだけ!
カウンター席なら、すぐ目の前で手際よくラーメンを作る様子を見られるので、楽しい。

自由に使える卓上調味料をチェック!

奥:餃子のタレ用に、醤油・酢・ラー油と胡椒 手前:生姜、味噌、にんにく。左手前のツボには、漬物
奥:餃子のタレ用に、醤油・酢・ラー油と胡椒 手前:生姜、味噌、にんにく。左手前のツボには、漬物

ラーメン店ではお箸やナプキンなどの他に、色々な調味料が卓上に用意されていることがある。自由に使ってよいので、ラーメンに少しずつ加えながら、味の変化を楽しんでみて。ただし、他のお客さんも使うので、付属のスプーンなどを使うのがマナー。スープ内にいれたり、口にいれたりしてはいけない。

お店の人気メニューをご紹介

お店の人気メニューをご紹介

ここで、お店のおすすめラーメン2種を紹介しよう。まずは真っ赤なスープが印象的な「浅草ラーメン」(880円)。辛さが引き立つ一品で、アジア圏からの旅行者にとても人気があるそう。

角切りのチャーシューや白神葱(細く切ったネギ)、ほうれん草と海苔3枚のトッピングがバランスよく、辛いスープとよく合う。麺はというと、太めのもちもちっとした食感が印象的。麺を食べたあとは、ライスを入れてリゾット風にして食べる。ピリ辛のスープとごはんの相性が抜群で、何杯でも食べられてしまいそうなくらい、病み付きな味だ!

こちらは、器を覆い隠すくらい大きなチャーシューがのった「特らーめん」(880円)と自家製餃子(6個/320円)。ラーメンは醤油ベースで、しっかり味のついた煮卵に、ネギやほうれん草ものっていて、ボリュームたっぷり!餃子は注文を受けてから焼いてくれるので、温かいうちに食べるのがおすすめだ。このふたつに、さらに無料のライスを食べれば、男性のお腹も満足するはず。

発券から料理提供までおよそ10分、とスピーディーで無駄がない「食券制」。
デジタル化に伴い、さまざまな機能が追加されたり、多言語対応するものも増えてきているので、食券機はますます使いやすくなるに違いない。訪日の際は、一度チャレンジしてみて!

今回紹介したお店はこちら!

今回紹介したお店はこちら!

浅草駅から徒歩1分。サーティワンアイスクリームのすぐ隣に「浅草隊」はある。
場所柄、毎日多くの外国人客が訪れるということもあり、券売機を写真付きにしたり、英語が話せるスタッフも在籍。どんな質問にもフレンドリーに応えてくれるので、日本語が話せなくても安心して入れる。
お昼には、ラーメン餃子がついたランチセット(880円)や、15時からはビールとラーメンが一緒に楽しめる晩酌セット(1,000円)も用意。この界隈ではめずらしく、朝4時まで営業しているというのも嬉しい。

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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