HOME 東京・東京周辺 東京 浅草 イケメン執事の休日に密着。「はとバスツアー」には日本観光を満足させる仕掛けが山ほどあった【東京執事物語番外編】
イケメン執事の休日に密着。「はとバスツアー」には日本観光を満足させる仕掛けが山ほどあった【東京執事物語番外編】

イケメン執事の休日に密着。「はとバスツアー」には日本観光を満足させる仕掛けが山ほどあった【東京執事物語番外編】

公開日: 2017/10/13

「みなさん、はじめまして。しがない執事でございます。私、普段は訪日外国人のお客さまに東京の魅力を伝えるため、各地をご案内して差し上げているのですが、本日は休暇をいただいております。
実は本日、後学のために、『はとバスツアー』に参加しようと思っていたところなのです。プロのガイドさんがどのように観光案内をしているのか。それを学ぶことで、執事としてより大きくレベルアップしようと思っているのです」

執事「ということで、今回参加するのは、『はとバス』が主催する『東京アフタヌーン』。約半日かけて浅草など都内有数の観光地をめぐる人気のツアーです。早速、私と一緒にツアーを楽しんで参りましょう」

執事「今回のツアーでガイドをしてくださるのは、こちらの坂野美奈子さま。笑顔の素敵な通訳ガイドさんです。まずは出発前、バスターミナルに集合したお客さまに、ツアーの概要を説明。とても流暢な英語で、外国人のお客さまたちも安心して説明を聞き入っています。私もなんだかワクワクしてきました。さて、ここから半日かけて、どのようなガイドをされるのか。しっかりと勉強したいと思います!」

執事「バスで出発する前に足を運んだのは、出発地点・浜松町駅のバスターミナルからすぐの世界貿易センタービルディング40階にある展望台『シーサイドトップ』です。ここは地上152mに位置し、360度のパノラマ風景を楽しむことができます」

執事「東京タワーや皇居、虎ノ門ヒルズ、渋谷原宿など、東京のランドマークが望めます。外国人観光客のみなさまも圧倒されているようですね」

執事「ふむふむ。どうやらガイドさんは、戦後の歴史とからめて都内の説明をされているようです。それによると、東京は戦災にあい、多くの建物が焼けてしまいましたが、芝大門にある増上寺の三門(中門)は、戦災を免れた約400年前のものだそうです。そんな歴史を知ったうえで眺めてみると、都内の風景がまた違って見えますねぇ…」

執事「さて、東京を一望したところで、いよいよバスに乗って出発です。私も気分が高まってきました」

執事「バスに乗ると改めてガイドさんが自己紹介をしています。日本ならではの敬称『さん』付け文化について説明していて、外国人のお客さまも興味深そうです。時折、冗談を交えて盛り上げていますね」

執事「なるほど。『笑い』でお客さまの心をグッとつかむのは今後役に立ちそうです。私も笑いのセンスを磨かなければ…」

執事「一通りの説明が済んだ後に、最初のスポットである『皇居』の解説が始まりました。ここでは日本独自の『皇室』について、ガイドさんお手製のパネルとともに詳しく説明しています。その後は、実際に皇居の敷地内散策へ。滞在時間は長くないのですが、事前にバス内で説明を受けていたので十分楽しむことができます」

執事「さて、次にやって来たのは、こちら『浅草』。ここは外国人のお客さまにも有名な観光スポットでございます。みなさま、初めて見る雷門に目を輝かせています。ガイドさんが仲見世通りを先導しつつ、本堂まで案内してくださるので、ちょっと探索してみましょう」

執事「本日は平日だというのに、ご覧の通り大勢のお客さまで賑わっています。やはり目立つのは外国人のお客さま。みなさま、下町の雰囲気あふれる浅草仲見世通りを思い思いに楽しんでいるようですね」

執事「この仲見世通りは、約250メートルの商店街。多くの店舗が軒を連ね、お土産を買ったり、食べ歩きをしたりと、飽きることなく楽しめます。お団子、せんべい、まんじゅうなど、並ぶのは和のテイストが目立ちますね」

執事「そして、本堂の前にあるこちらは、『常香炉(じょうこうろ)』と呼ばれるもの。もくもく立ち上る煙を、みなさん手で仰いで浴びています。実はこの香炉の煙を浴びると、体の悪いところがたちまち治ってしまうという言い伝えがあるのです。どれ、私も最近肩こりがひどいので、ちょっと浴びておきますか」

執事「そして、いよいよ本堂に到着です。この浅草寺は、都内にある最古のお寺といわれています。このように毎日大勢のお客さまで賑わっているのですが、特に混雑するのがお正月。初詣の参拝客数は、全国トップ10にランクインするほどなんだそうです」

執事「せっかくなので、ひとつお参りしていきましょう。…執事として、今後もみなさまのお役に立てますように…」

執事「さて、ここで参加者であるピーターさんに少しお話をうかがってみようと思います」

ピーター「こんにちは!」
執事「ピーターさん、今回のツアーはいかがですか?」
ピーター「内容が盛りだくさんで、すごく面白いよ!ぼくは、元々日本の現代文化にも歴史にも興味があったから、こうして日本に来られて本当に良かったと思ってる。そうそう、さっきおみくじを引いてきたんだ。『吉』っていう運勢だったんだけど、解説が英語で書いてあってすごく親切だね」

執事「とても楽しんでおられるようですね。ガイドさんの案内はわかりやすいですか?」
ピーター「もちろん! とても丁寧でありがたいね。特に皇居に向かう移動中の話が興味深かった。ぼくら外国人が日本の天皇文化を理解しようと思うと、膨大な資料を読み込んで勉強しなくちゃいけないけど、それをあんな短時間でわかりやすく説明できるなんて…。彼女のガイドスキルはさすがだね」

執事「なるほど。私も参考になります。ピーターさん、ありがとうございます。この後も引き続きツアーを楽しんでくださいね」

執事「おっと、そろそろ集合時間ですね。次は、今回のツアーのメインイベント!」

執事「『隅田川水上バス』です!いやぁ、私も楽しみにしていたのですよね」

執事「水上バスのなかは、想像以上に広々としていて、みなさまリラックスされています。今回は隅田川を下るコース。時間にして、およそ40分の航行です」

執事「窓から見える風景が涼しげで、しばしの休息時間ですねぇ…。おっと、こうしてはいられない。せっかくなので、この間にガイドさんにお話をうかがってみましょう」

執事「ツアーも終盤に差し掛かっていますが、本日はとても楽しませていただきました」
ガイド「いえいえ、こちらこそ参加してくださってありがとうございます」

執事「はとバスの通訳ガイドさんは、どういった方が多いんですか?」
ガイド「訪日外国人のお客さまを案内するのは、みんな『通訳案内士』という資格を持っている者です。外国語を使って、日本の魅力を伝えられる者が揃っていますよ。ツアーの種類は約30種類。なかには1日がかりのツアーや体験モノなど、いろんなツアーがあるので、それぞれの担当者が常に勉強をして、お客さまを楽しませられるように努力しています」

執事「そこで心がけていることは?」
ガイド「当たり前のことですが、常にベストを尽くすことですね。もしかすると、お客さまにとっては一生に一度の東京観光かもしれない。だからこそ最善を尽くして、『また遊びに来たいな』と思っていただけるように心がけています。その結果、『You made my day』と言っていただけることもあります。これは『あなたのおかげで良い一日になりました』という意味。そう言っていただけると、ガイドをしていて本当に良かったなとうれしくなりますね」

執事「それはうれしいですよね。私もみなさまにそう感じてもらいたいのですが…、東京案内をするうえでのアドバイスをいただけないでしょうか?」
ガイド「シンプルなことなんですけど、自分自身も東京、そして日本を好きになることですね。私はこのお仕事をして13年目になりますが、いまだに『日本って本当に良いところだな』って思うことが多々あります。そういう想いを持って案内すれば、それはきっと伝わるはずですよ」

執事「なるほど。ありがとうございます!」

執事「いやぁ…タメになることが多いツアーだったなぁ…」

執事「そろそろ終着地点。ということで、再び外国人のお客さまにお話をうかがってみましょう」

執事「元気いっぱいのこちらのお二人は、サンドラさんとベルタさんです」
サンドラ・ベルタ「ハーイ! 楽しんでる?」

執事「今回のツアーはいかがでしたか?」
サンドラ「短い時間だったけどせかせかした印象もなく、ゆっくりまわることができて良かったわ。東京は初めてだったけど、浅草や皇居って有名なスポットなんでしょう?そんなところを訪れることができるなんて、パーフェクトなツアーね!」

執事「ガイドさんの印象は?」
ベルタ「ガイドさんは最高!英語もわかりやすくて、説明がとっても上手。それにエクボがかわいいのよ。知識がすごく豊富で、日本の歴史を冗談まじりで解説してくれて、とても勉強になったわ」

執事「べた褒めですね!ありがとうございました!」

執事「さて…、それでは解散地点である東京駅に向かうとしますか」

執事「みなさま、いかがでしたか?2020年の東京五輪に向けて、日本への注目が高まるなか、はとバスツアーもますます盛り上がっています。今回は訪日外国人向けのツアーでしたが、もちろん日本人向けのツアーも常時用意されているので、たまには気分を変えて参加してみるのも楽しいものです。普段はなかなか気づくことができない、東京の新たな魅力に触れることができるはずですよ。私もガイドさんから教えていただいたことを胸に、初心に戻って案内をしていきたいなと思っています」

執事「もうすっかり夕暮れだ…。今日はぐっすり眠って、また明日から執事のお仕事に邁進しよう。みなさま、それではまた次回…」

今回のはとバスツアー

  • 皇居
    • 住所 100-8111 東京都千代田区千代田1-1
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    • 最寄駅 二重橋前<丸の内> 駅 (東京メトロ千代田線)
      徒歩10分
    • 電話 03-3213-1111
  • 浅草寺
    • 住所 111-0032 東京都台東区浅草2-3-1
      地図をみる
    • 最寄駅 浅草 駅 (東京メトロ銀座線 / 都営浅草線 / 東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン) / つくばエクスプレス)
      徒歩5分
    • 電話 03-3842-0181

●仲見世商店街
03-3844-3350(仲見世会館総合窓口)

東京都観光汽船株式会社(トウキョウクルーズ)
東京都台東区花川戸1-1-1
0120-977-311

怪しい執事のサービスショット(今回はひとりでの参加だったので、少し寂しさが滲みます)

怪しい執事のサービスショット(今回はひとりでの参加だったので、少し寂しさが滲みます)

東京の模型に目を光らせる

ガイドさんの冗談に爆笑

仲見世通りをぶらぶら

水上バスの出発にワクワク

水上バスで物憂げなひととき

Actor:

伊藤裕一

伊藤裕一

俳優・モデル・MC・作家 オリオンズベルト所属。 主な出演作品にCM「楽天生命保険」、映画「進撃の巨人」、ドラマEX「Doctor-X 外科医・大門未知子」、舞台「~崩壊シリーズ~九条丸家の殺人事件」・「リメンバーミー」等がある。 劇団「お座敷コブラ」は主宰・脚本・演出・出演を手掛ける自身の劇団。多才を生かし様々なジャンルで幅広く活躍中。

Written by:

五十嵐 大

五十嵐 大

83年生まれのフリーエディター・ライター。マンガを読みながらゴロゴロするのが趣味。デスゲーム系から胸キュン少女マンガまで、守備範囲は広め。

Photo by:

石川ヨシカズ

石川ヨシカズ

1981年神奈川県横須賀市生まれ。フリーカメラマンとして、広告雑誌等で人物写真を中心に活動中。

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