外国人が日本の職場でツラいと感じた本当の理由

外国人が日本の職場でツラいと感じた本当の理由

Update: 2017/06/23

日本人は働きすぎ――。昨今の相次ぐ過労死事件を受けて、改めて実感した人も多いだろう。サービス残業など、これまで当たり前とされていた働き方を見直す時が訪れている。

テレビや雑誌などのメディアでも、外国人が日本の働き方を指摘しているところがよく取り上げられている。とはいえ、日本人ばかりの環境で働いていると、なかなかそれを自覚することはない。

国や文化が違えば、働き方や仕事への取り組み方も異なるもの。そこでLIVE JAPAN編集部では日本に住む外国人15人に、「日本の会社や働き方でおかしいと思うことは?」というアンケートを実施してみた。すると、出てきたのは耳が痛くなるような意見ばかり…。日本で働くサラリーマンのみなさん、この意見をどう受け取りますか?

本当に、本当に多すぎ!頻発する飲み会にげんなり

本当に、本当に多すぎ!頻発する飲み会にげんなり

――ドイツ/20代/女性
「あまりにも飲み会が多すぎる。ヨーロッパもあるにはあるけど、オフィスで軽く飲むくらいで、それも業務時間内に行っているのが普通。飲み会は楽しいけど、会社の飲み会はやっぱり『仕事』だよね」

――アメリカ/20代/男性
「やっぱり飲み会の多さだね。アメリカだと仕事もプライベートもしっかり分けている人が多くて、家族が第一という考えが定着しているから、会社の飲み会はほとんどないよ」

――カナダ/20代/女性
「飲み会が多い。本当に、本当に多い!」

何人もの外国人が口を揃えて指摘したのが、「飲み会の多さ」について。忘年会、新年会、歓迎会、納会、打ち上げ、お花見…。確かに日本で働いていると、頻繁に飲み会があるかも。「ちょっと一杯行かない?」なんて誘いも含めれば、ほぼ毎日飲んでいる、なんて人もいるのではないだろうか?

欧米では、自宅に同僚を招いて行うパーティなどもあるが、家族と同伴だったり、年に2~3回程度で回数が少なかったりと、日本のような飲み会スタイルではない。

日本人と比べると、個人の意志を尊重し、プライベートと仕事をしっかり分ける傾向の強い外国人。仕事の延長ともいえる飲み会を頻繁に開催する姿は、ただの「長時間労働」に見えているのかも。

しかし、飲み会を通じて親睦が深まり、仕事におけるチームワーク向上が図れるのも事実。毎日のように開催するのはいかがなものかと思うが、時には飲み会で交流するのもいいもんですよ…!

まるで20世紀!残業は当たり前のものじゃないよ!

まるで20世紀!残業は当たり前のものじゃないよ!

冒頭の「日本人は働きすぎ」に通ずるのが、残業に対する意見。

――カナダ/20代/女性
「残業が当たり前になっているのが不思議」

――アメリカ/20代/男性
「残業が多い。みんな働きすぎ!しかも、残業代が出ない人もいるんでしょう?それなら、もっと効率よく働くべきだと思う。残業代が出ないのに、上司や同僚から残業をしろってプレッシャーが強いのも理解できない。残業するなって文化がある国も多いのに…」

――フランス/20代/男性
「それ以上、生産性があがらないのに残業している」

――ドイツ/20代/女性
「ヨーロッパでも、残業をする国はありましたよ。でも、働く人たちの健康やプライベートを大切にするために、国も会社も制度を変えて、残業しない働き方が根付いたの。日本も変えようとするべき。今の日本の会社は、21世紀的じゃないよ!」

確かにごもっとな意見。最近では日本もようやく、心身に異変をきたすような働き方を見直そうという動きも活発になってきている。過労死事件が問題になり、いったいなんのための残業なのか、その意味を今一度考えなければならないだろう。

――中国/30代/男性
「仕事上でストレスに弱く、鬱になる人が多い」

「鬱になるまで仕事中心で働いている人が多い」ということかもしれない。外国人が指摘するように、あまり残業しすぎて体を壊してしまったら元も子もない。適度に力を抜いていきたいものだ。

――中国/30代/男性
「日本人は真面目すぎる」

…ええ、そうなんですよね。

上司は部下の意見を聞き入れるべき

上司は部下の意見を聞き入れるべき

また、マニュアルや古い風習を重視するきらいのある日本企業に対する鋭い指摘も。

――フランス/20代/男性
「マネジメントシステムに問題があると思う。何を決めるにしても時間がかかりすぎ」

――韓国/30代/男性
「データで済むようなことなのに紙ベースでやり取りをすることが多い。そして、その書類をずっと保管している!」

――アメリカ/30代/男性
「多くの上司は部下の助言をなかなか聞き入れようとしない。たとえどんな立場の人間でも、自分が間違っていることを認めようとしないのは会社にとって不利益なこと」

これらの意見には納得する人も多いのではないだろうか?稟議がなかなか通らない、無駄が多い、上司に逆らえない…。これらの悪習は、いまもなお根強く残っているのだろう。

しかし、外国人が指摘する通り、「おかしい!」と口にできればいいのだが、なかなかそれも難しい。サラリーマンを悩ます問題点である。

さて、身に覚えがあったり、思わず「そうそう!」と頷けたりといった意見が多く集まった今回の調査。これを機に、働き方や会社の在り方について一度見直してみてもいいのかも。ということで、原稿が終わったので飲み会に行ってきます!

Written by:

五十嵐 大

五十嵐 大

83年生まれのフリーエディター・ライター。マンガを読みながらゴロゴロするのが趣味。デスゲーム系から胸キュン少女マンガまで、守備範囲は広め。

※記事掲載時の情報です。

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