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[MOVIE] 節分とは?豆のまき方や節分イベント、おすすめ商品を紹介

[MOVIE] 節分とは?豆のまき方や節分イベント、おすすめ商品を紹介

更新日: 2022/01/26

日本では、毎年2月3日に節分が行われます。冬に別れを告げ、春を迎える暦「立春」に合わせ、文字通り季節の分かれ目に行われる行事です。実際、日本には四季があり、よって節分も年に4回ありますが、イベントを行う節分は2月3日のみ。この節分の日には、恵方巻きと呼ばれるお寿司を食べて、鬼に向けて大豆を撒くのです。前年の悪を追い払い、幸運を迎え入れるという狙いがあります。

浅草寺の節分会

節分とは

節分とは

新年に向けて大掃除を行ったり神社やお寺へ初詣に出向いたりなど、数ある新年行事を締めくくる最後の行事が節分です。このため、節分を行う2月はまだ冬ですが、春に行われる祭りのひとつとして考えられます。春を迎えるため最後の浄化を行うのです。

豆を投げて悪を追い出す

節分に使う豆は「福豆」といわれています。家に宿る悪を追い出し、福を呼び込む意味で「幸福の豆」という意味を持っています。

各家庭の年長者の男性、年男の男性または世帯主の男性が、悪の象徴である鬼の服装をまとい、悪を演じます。一方で、鬼以外の家族は「鬼は外」「福は内」の掛け声とともに、鬼に向かって豆を投げます。ただ、神社や寺、宗教によっては、「鬼は外」とは唱えないこともあり、浅草浅草寺では「千秋万歳、福は内!」と唱え、福を呼び込むのとともに長寿を願います。

豆を投げる時は目の高さより高く投げるのが良いとされています。家の窓を開けて「鬼は外」と唱えながら、家の外に向けて二度、豆をまきます。その直後、窓を閉め部屋の真ん中を目掛けて「福は内」の合言葉とともに同じく二度豆をまきます。

この行事は、基本的には家の中で始め、最後は玄関のあたりで終わるのが通例で、豆をまく際には、手のひらは上を向いていなければならないとされます。手のひらを下に向けると稲を植える動きに似た動きとなってしまうため、敬意を払い豊作を祈り手のひらは上を向けて豆をまきましょう。

幸運の神、おかめ

幸運の神、おかめ

節分の際、豆を受ける側が鬼に扮するのに対し、豆を撒く側はおかめに扮しお面を被ります。おかめは、赤らんだ頰に温かな表情で、幸運の神や優しさの象徴として知られています。また、鬼などの悪運から身を守る役割を持つとされます。

さらなる幸運を招くために

さらなる幸運を招くために

豆をまく対象は、目の前の鬼だけではありません。各家庭の庭先や周りにも豆をまき全ての悪をもれなく追い払う必要があります。豆をまき終えた後は、各々、現在の年齢または、それより一つ余分に豆を食べ、新年により良い幸せが訪れることを願います。

恵方巻き : 幸運の長い巻き寿司

恵方巻き : 幸運の長い巻き寿司

節分のもう一つの慣習として、恵方巻きと呼ばれる巻き寿司を食べることがあります。恵方は「幸せの向く方向」を意味し、毎年縁起の良い方向を向いて、幸せな一年を迎えるべく、長い恵方巻きを一本丸々食べます。縁を担ぐため、一般的な巻き寿司のように食べやすい大きさに切って食べることはしません。また日本で縁起が良いとされる七福神の数である7の縁起を担いで、7つの食材を用いて恵方巻きは作られます。

恵方巻きは、元来大阪を中心に始まり、次第に全国規模へと浸透しました。2月の始まりが近づくとスーパーやコンビニなどで恵方巻きが販売されるようになります。

一風変わった飾り付け

一風変わった飾り付け

節分の慣習の一つに、鰯の頭と柊の小枝を合わせて作る柊鰯があり、節分の際に玄関に飾り付けます。鰯の強い匂いが悪を寄せ付けないと言い伝えられ、柊鰯を飾ることで常に悪運から守られると信じられています。今日の日本では、比較的稀有な文化とはなっていますが、いくつかの地域では未だ根強く文化は引き継がれ、2月の始まりには玄関先に柊鰯が飾られているのを見ることができるはずです。

節分を祝う有名イベント3選

節分を祝う有名イベント3選

日本中の神社やお寺でも節分は祝われますが、一般の家庭などで行われる節分行事との違いは、お菓子の詰め合わせや金品同封の小包が豆とともにまかれること。節分の際には毎年テレビ番組で中継が入ることが多く、人々の間でも恒例の行事となっています。

浅草寺「節分会」

©浅草寺
©浅草寺

節分の行事を江戸で大々的に行ったのは、浅草寺が最初です。年男による堂内での豆まきに続き、本堂東側の特設舞台や、本堂前での浅草寺幼稚園園児による豆まきが行われます。浅草寺の豆まきは「観音さまの前には鬼はいないこと」にちなんで「鬼は外」とは言わず、「千秋万歳福は内」と発生するのがならわしです。

また、浅草寺三大寺舞のひとつ「福聚の舞(七福神の舞)」の奉演や浅草ゆかりの芸能人による豆まきなどが行われ、参拝者を楽しませています。また、正月明けから節分まで希望した人には除災招福の切り紙「節分・立春札」と「福豆」が授与されます。

  • 節分会
    • 住所 〒111-0032 東京都台東区浅草2-3-1
    • 最寄駅 最寄駅:浅草駅より徒歩5分
    • 電話番号:03-3842-0181(日曜祝日を除く、午前9時30分~午後4時まで)
      料金:なし
      期間:2月3日(木)正午・午後2時(2022年は午後2時のみ)
      ※堂内参拝を制限する場合があります。
      ※2022年は例年と内容を変更して執り行います。

高尾山薬王院「節分会追儺式」

高尾山薬王院では、毎年「一陽来復」「諸縁吉祥」「除災開運」をご祈願する節分会追儺式が行われています。高尾山で御祈祷した福豆を引降り、仏壇や神棚などの神聖な場所にお供えして家中にまくと、災いの無い幸せな1年が過ごせると伝えられてきました。

高尾山薬王院の御本尊「飯縄大権現」の御宝前で厄を祓い、心の中で「福は内」と唱えて幸多き1年であるよう祈ります。「歳男・歳女修行者」として節分に参加することができ、参加費の3万円には、豆まき式参加費のほかに衣装代、お札、記念品、ケーブル往復代などが含まれています。修行参加者でなくても、一般来場者記念品として福豆や福枡が購入できます。

  • 節分会追儺式
    • 住所 〒193-8686 東京都八王子市高尾町2177
    • 最寄駅 最寄駅:京王線・高尾山口駅より徒歩3分、高尾登山電鉄ケーブルカー・清滝駅から高尾山駅へ 下車後徒歩約20分、またはエコーリフト山麓駅から山上駅へ 下車後徒歩約30分。
    • 電話番号:042-661-1115(受付時間 9:00~16:00)
      料金:3万円(豆まき式参加費: 衣装代(裃)、御札、記念品、祝宴、ケーブル往復代、記念写真代 含む)
      期間:2月3日(木)第1回 9:00、第2回 10:30、第3回 正午、第4回 13:30、第5回 14:30
      ※各修行時間の30分前または定員になり次第締め切り、次の回にまわっていただきます。※2022年は感染防止対策に努め、例年どおり行う予定です。コロナウイルス感染状況に応じて内容が変更になる場合があります。

浅草神社「節分祭」

神社は、東京浅草の「おとりさま」として親しまれている神社です。「節分祭」では、15時と16時の2回に分けて、神楽殿・渡殿からの豆まきイベント「追儺」「鳴弦の儀」が行われます。見どころは「鷺舞ひ(おおとりまい)」の奉納演舞。鷲神社ならではの舞踊が楽しめます。

1万円を納めることで昇殿祈祷に参加でき、お札やお弁当、空くじなしの景品などがもらえます。また、無料で参加できる抽選会もあり、はずれてもお菓子やジュースなどが振るまわれます。

  • 節分祭
    • 住所 〒111-0031 東京都台東区千束3-18-7
    • 最寄駅 最寄駅:東京メトロ日比谷線・入谷駅北口3番出口より徒歩約7分
    • 電話 03-3876-1515
    • 料金:1万円(祈祷札・お弁当その他)
      期間:2月3日(木) 午後3時・午後4時の2回 ※受付は1月25日まで
      ※コロナ禍の為、各回25名に制限させて頂く予定です。
      ※2022年の神楽殿・渡殿からの豆まきは中止になりました。

2022年の節分を自宅で楽しもう!おすすめ商品3選

〇「でん六」の鬼面つき豆菓子

豆菓子で有名な「でん六」では1972年より、節分キャンペーンで故・赤塚不二夫氏(現在は、フジオ・プロ)が鬼面デザインを手掛けています。節分の時期になると鬼面つきの豆菓子が販売され、節分を楽しむ福豆として、多くの人から愛されています。2022年の鬼面デザインは「トライ鬼」。長きにわたるコロナ禍による閉塞感から脱却し挑戦できる1年にとの願いが込められています。

〇ファミリーマートの「ドラゴンボール恵方巻」

コンビニエンスストアのファミリーマートからは、2022年の節分の日に向けて、映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』とコラボレーションした「ドラゴンボール恵方巻」が数量限定で登場。ドラゴンボールをイメージした卵黄ソース×とびうおの卵や、主人公・悟空をイメージした牛肉、仙豆をイメージした枝豆などが入っており、『ドラゴンボール』の世界観がギュッと詰まった恵方巻です。「仙豆袋」と「節分豆」も付いています。

価格は税込990円。店頭、ネット、電話にて要予約。予約期間は2022年1月14日(金)~1月28日(金)午前9時まで。受取期間は2月1日(火)~2月3日(木)。

〇「とんがりコーン」節分パッケージ

カリッとかるくて香ばしい「とんがりコーン」は、1978年の発売以来、大人から子供まで幅広く愛され続けているコーンスナック菓子です。2022年の節分イベントを盛り上げる節分パッケージが、数量・期間限定で登場。裏面のパーツを切り抜いて「鬼ボックス」を作れるデザインになっており、豆まき用の豆入れとして活用できます。

節分パッケージは2021年12月20日から全国にて数量・期間限定で発売。あっさり塩、焼とうもろこし、バターしょう油味の3種類が楽しめます。

節分は、地域によってその慣習は若干異なるものの、家や神社など開催する場所を問わず、悪を追い払うため豆をまくという非常にユニークな春の行事です。あなたも一年の幸せや健康を願い節分行事を体験してみてはいかがですか?

※この記事は2017年に執筆したものを再編集しています。

Written by:

地子給奈穂

地子給奈穂

編集・ライター歴トータル17年以上。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWEB戦略コンサルティングも行う。そのため、日本グルメの新商品やトレンドのキャッチアップが早く、LIVE JAPANでは幅広い年齢層や国籍の方にわかりやすく伝えている。

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