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日本の国民的スポーツ・野球

日本の国民的スポーツ・野球

更新日: 2017/09/26

野球がアメリカで人気なのはよく知られているが、日本の国民的スポーツでもあることはご存知だろうか? 野球は日本人を最も熱狂させる特別なスポーツのひとつで、アマチュア、プロリーグともにファンが多い。特に東京都の東京ドームや神宮球場、大阪府甲子園球場で行われる試合は満員となることが多い。

ちなみに、一般的に日本では外来語はそのままカタカナ読みすることが多い。しかし、このスポーツについては「ベースボール」ではなく、「野球」という独自の単語を発明しているのも興味深いところだ。

日本の野球の歴史

日本の野球の歴史

日本で初めて野球の試合が行われたのは、1872年。アメリカ人英語教師のホレス・ウィルソンが、彼の働いていた学校の教員と生徒たちに教えたのがその始まりだったといわれている。やがて野球は瞬く間に人気となり、1870年には日本初のクラブチーム「新橋アスレチック倶楽部」が誕生している。さらに1920年には、正式なプロ野球チームも設立された。

日本初のプロ野球リーグが始まったのは、1936年のこと。やがてそれはセントラルリーグ/パシフィックリーグの2リーグに分かれ、両リーグをまとめる日本職業野球連盟(NPB:現在の日本野球連盟)も設立された。

日本のプロ野球チーム

日本のプロ野球チーム

各リーグには6チームが存在する。

<セントラル・リーグ>
・東京ヤクルトスワローズ
・読売ジャイアンツ
・阪神タイガース
広島東洋カープ
・中日ドラゴンズ
横浜DeNAベイスターズ

<パシフィック・リーグ>
福岡ソフトバンクホークス
・北海道日本ハムファイターズ
・千葉ロッテマリーンズ
・埼玉西武ライオンズ
・オリックス・バファローズ
・東北楽天ゴールデンイーグルス

日本のプロ野球チームの多くは、企業が所有している。そのためチーム名にも企業の名前が入ってるものが多い。そのほか地域名が入っているもの、あるいは地域名と企業名の両方が入っているものもある。プロ野球は1シーズンにつき144試合が行われ、10月には優勝決定戦のジャパンシリーズを開催。さらにそこで優勝したチームは、他のアジア各国のチームと対戦するアジアシリーズへと進出する。

ベースボールと野球は別物?

ベースボールと野球は別物?

日本とアメリカの野球の違いは、単に地理的な理由によるものだけではない。基本的なルールは変わらないものの、日本の野球には数々の独自性がある。代表的なものは、以下の点だ。

・球場の狭さ:日本の野球は海外に比べてフィールドやストライクゾーンが狭く、またボールも小さい球が用いられる。

・戦略:日本では攻撃面において「スモールボール」という戦略がよく取られる。なかでも特徴的なのは、塁に出た走者を進めることで得点へとつなげる「ヒットエンドラン」という戦術。ヒットやホームランによって得点を狙う「ビッグイニング」に重点を置くアメリカの野球とは、対照的といえるだろう。

・イニングの限定と引き分け:アメリカのメジャーリーグとは異なり、日本の野球は基本的に9イニング制を取っており、引き分けの場合は12イニングまで延長される。しかし、やはり引き分けで終わることもある。

・野球帽のマナー:ピッチャーがバッターにボールをぶつけた場合、謝罪と尊重を込めて野球帽を少し傾ける習慣がある。

・応援団:日本の球場には、振り付けや楽器演奏などをする応援団のための特別席がある。また応援は試合中、ノンストップで行われる。

・応援歌:各チームに応援歌があり、試合ごとに演奏される。また熱狂的なファン、あるいは選手はオフシーズンでもカラオケなどで応援歌を歌い、チーム愛を燃やし続ける。

世界で活躍する日本人野球選手

世界で活躍する日本人野球選手

日本で実績を上げた後に、アメリカのメジャーリーグに移籍するプロ野球選手も増えている。村上雅則(マッシー)は1965年、南海ホークスからサンフランシスコジャイアンツに移籍した最初の選手だ。彼の成功によって、日本のプロ野球選手が次々とアメリカに渡るようになった。マック鈴木、柏田貴史、福留孝介、そしてもちろん伝説的存在であるイチローなどの名前はご存知の人もいるはず。さらに松坂大輔、上原浩治、ダルビッシュ有、野茂英雄、松井秀喜などは、国際的なスター選手となっている。

シーズン中に日本に滞在するチャンスがあったらぜひ球場へ行ってみよう。日本の野球ファンの熱狂ぶりは一見の価値があるはずだ。

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