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水と緑豊かな等々力渓谷で癒しのひととき

水と緑豊かな等々力渓谷で癒しのひととき

Update:

二子玉川や自由が丘といった人気の街からもほど近い場所にある、東京23区内唯一の渓谷「等々力渓谷」。都心とは思えないほどの自然に囲まれた貴重なスポットは、一味違う日本の旅行を楽しめること間違いなし。

都内唯一の渓谷!希少な自然スポット

都内唯一の渓谷!希少な自然スポット

地元の商店街を歩くこと約3分、「ゴルフ橋」の脇に渓谷の入口を発見。この「ゴルフ橋」、もともと昭和の初めに、等々力村に大きなゴルフ場があったことに由来している。谷沢川まで下りると、一面緑の絶景が広がっている。この渓谷は、武蔵野台地の台地面が侵食されてできた開析谷(かいせきだに)。ゴルフ橋付近には、地層が観察できる場所もある。

川沿いはひんやりとして、ここが都内であることを忘れてしまうほど。カシの木やケヤキの木が空を覆い隠すかのように植生していて、日陰の部分が大半を占める。渓谷内には湧水も30か所以上あり、湿性植物がその周りに点在している。崖の斜面部分の樹林といい、渓流といい、自然のままの美しさがすばらしい。

道路が近くを通っているとは思えない静けさで、川のせせらぎが心地よい。大きな声で話さなくてもいいので、リラックス度アップ。川面にも手で触れることができるようになっているのもうれしい。道路の下を抜け、「等々力渓谷三号横穴」へ。ここにはなんと古墳まであるのだから驚きだ。普通の橋からも渡れるが、川面の橋(公園橋)から行けば、さらに涼しさが感じられる。

東京都の指定史跡の1つ「三号横穴」。古墳時代末期から奈良時代にかけて作られたこの横穴は、当時の有力者のお墓なのだとか。外からはあまり内は見えないが、奥はデキャンタを半分に割ったような形をしている。横穴付近には湿地もあり、ちょっとした広場にお手洗いもあるひと休みスポット。

さらに川に沿って進むと、川から離れて右手奥に、稚児大師堂が見える。稚児大師とは、日本の仏教に大きな影響をもたらした弘法大師の幼いころの呼び名。石碑によると、この大師堂は弘法大師生誕1200年を記念して、建立されたとのこと。

「等々力」の地名の由来は、不動の瀧の音が「轟いた」ことから付いたとされる。現在もここで滝に打たれる修行をする人々もいるそうだが、修行をする人以外は立ち入り禁止になっている。

ここから等々力不動尊までは、わりと急な登りの階段が続く。ちょっと寄り道して、お参りをしていこう。等々力不動尊は、真言宗の興教大師が開基。桜の名所としても知られ、春には満開の桜が楽しめ、秋の紅葉も美しい。

スタートしてから1キロほど歩いたところにある、甘味処「雪月花」でひと休み。

お店の外にも飲食のスペースがあるので、天気のいい日は外で食べると気持ちいい。ちなみに「雪月花」は朝早いとまだ営業していないので、注意が必要だ。雪月花からもう一度渓谷に下りて、さらに下流へ。右側に広がる日本庭園は後でゆっくり見ることにして、日本庭園脇の階段を上り、500mほど離れた野毛大塚古墳へ寄ってみよう。

「野毛大塚古墳」は5世紀初頭に築かれた大きな墓。上から見ると帆立貝のような形をしている。古墳を囲んでいる茶色に見えるのは、原始時代の日本人が作っていた焼き物である埴輪・土師器。ここは南武蔵の小豪族の上に立つ大首長の古墳らしく、全長が104m。立派な武具などの埋葬品も一緒に発見されたそうだ。埴輪・土師器は当時のものではなく、復元されたものが並んでいる。

小さな庭園だけど、とても癒される空間。上にある書院のベンチでランチにしよう。天気も良くて気持ちよさそうだ。都心からわずかの場所で、水のせせらぎと緑に癒され、パワースポットまである等々力渓谷。本格的な山登りの恰好をする必要もなく気軽に来られるので、貴重な都会の自然スポットにぜひ訪れてみては。

※記事掲載時の情報です。

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