
日本の食文化の中で、大きな地位を確立している「居酒屋」。日本に旅行に来たら必ず行くという外国人も多く、今や観光スポットとしても人気です。
そこで今回は、そんな日本の居酒屋について過去に日本在住外国人の方々にインタビューした結果を、「サービス」「メニュー」の2つのジャンルでまとめて4つご紹介します(以下はアンケートに応じてくださった方の個人的な意見です)。
《サービス編》
店員の「呼び出しボタン」に驚き!すぐに来てくれて便利

居酒屋サービスで感動した!という声が多かったのが、店員の呼び出しボタン。なぜそんなに好評なのでしょうか?
「店員に来て欲しい時にボタンを押せば来てくれる。こんなに簡単なことはないよ!イギリスにも取り入れて欲しいね」(イギリス/男性/20代)
「フランスでは呼び出しボタンがないし、何度呼んでも店員が来てくれないこともあるんだ。ボタン一つで来てくれるのはとても楽だよね」(フランス/男性/20代)
賑やかな居酒屋では特に重宝する、店員の呼び出しボタン。どの席が呼び出しているのかも特定できるシステムが搭載されていたりするので、規模が大きい居酒屋を中心に、最近では日本の多くの飲食店が取り入れています。
しかし海外ではまだそこまで普及していないようで、自国では「店員をなかなか呼べないフラストレーション」を抱えていた人が多いよう。日本の居酒屋のスマートなサービスに、感動する声が多く聞かれました。
「ハッピーアワー」が多い。安く飲める環境が羨ましい!

日本の居酒屋でも広まってきている、ハッピーアワー(一定の時間帯だけ、アルコールが割引になるサービス)に関する声もありました。
「ハッピーアワーはビールが100円という店があって、とっても驚いたよ。ビール以外のアルコールも安くなっていることがあるよね。台湾ではほぼないサービスだから、羨ましいよ!」(台湾/男性/30代)
このサービスはもともと、欧米が発祥だそう。アジア圏ではまだあまり普及していないのか、来日して初めて知ったというアジア圏の外国人が多かったです。
ちなみに、ハッピーアワーは基本アルコールに対してのサービスですが、居酒屋の中には食事も一部割引しているところも。ハッピーアワーを採用しているお店は、平日18時までなど、来客が比較的少ない時に実施していることが多いようです。
《メニュー編》
一番人気は「焼き鳥」!外国人はタレ派が多数

「焼き鳥が大好きなんだ。甘いタレで食べるのがお気に入り」(中国/男性/20代)
「焼き鳥の皮、モモが好き。柔らかい食感とタレのコンビネーションがたまらないの」(ベトナム/女性/20代)
「焼き鳥や串焼きは韓国のと違うんだ。韓国にはタレしかないけど、日本は塩があるからおいしいよね」(韓国/男性/10代)
居酒屋のメニューについて、特に人気だったのは、焼き鳥。韓国人男性のように塩派の外国人もいましたが、圧倒的にタレが人気でした。甘いタレと焼き鳥がマッチしていておいしいのだそう。居酒屋に行ったら必ず食べる!というほど、外国人に大人気のメニューでした。
たこを食べるの!? 食わず嫌いが多い「たこわさ」

「居酒屋でたこわさを見て、日本ではたこを食べることにびっくりしたわ」(中国/女性/20代)
たこわさやたこ焼き、おでんなど、たこを食べることに抵抗がない日本。しかし「デビルフィッシュ」とも呼ばれ、たこを食べる習慣がない国も多いそうです。
たこわさも、最初は何かわからず、見た目もおいしそうに見えないとのこと。たこが食べられるイメージが薄く、まだたこわさに挑戦していない、食わず嫌いな外国人がほとんどでした。ぜひそのイメージを払拭し、一度は試してみていただきたいです。
いかがでしたか? 一部「ナマモノに抵抗がある」など、国によってはハードルの高い日本文化があるものの、おおむねホスピタリティの高さやメニューの安さ・多様さを魅力と感じている人がとても多いようでした。
今は自由に海外旅行できる状況ではないですが、また多くの訪日外国人の方々に日本の居酒屋を楽しんでいただきたいです。
※ この記事は2019年8月公開したものを再編集して掲出したものです
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。