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ソフトクリームにトイレも…! 金沢「ひがし茶屋街」で金箔グルメ&スポットを堪能する

ソフトクリームにトイレも…! 金沢「ひがし茶屋街」で金箔グルメ&スポットを堪能する

更新日: 2021/04/11

金箔生産が全国シェア99%と圧倒的なシェア率を誇る金沢。それだけに金箔を使用したグルメや工芸品が豊富に揃います。今回は金沢の金箔をいろんな形で楽しめる「ひがし茶屋街」で、金箔にまつわる人気グルメやおすすめスポット、お土産を4つ厳選してお届けします。

※新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で営業時間の変更や臨時休業をしている場合があります
※本記事の内容は2020年6月取材時の情報です

金沢の金箔が楽しめる「ひがし茶屋街」ってどんなところ?

金箔は簡単に言えば、金を微量の銅や銀と共に溶かして10000分の1㎜に伸ばした10.9㎜の箔のこと。そのあまりの薄さは、見るものを驚かせます。金沢で金箔の製造が始まったのは江戸時代。箔の製造に適した湿度と温度、水質などの金沢特有の恵まれた気候により、金箔の産地として発展しました。

そんな金箔をいろんな形で楽しめる場所が、金沢に今も残る3つの茶屋街「ひがし茶屋街」「にし茶屋街」「主計町(かずえまち)茶屋街」の中で、最も規模が大きいひがし茶屋街。江戸時代後期から明治時代初期に建てられた茶屋建築がずらりと並び、歴史ある街並みを楽しめます。

江戸時代に商人や職人たちが住んでいた歴史的建築物「金澤町屋」をリノベーションしたカフェやショップも多く、見どころも豊富です。

1.「箔一」東山店で「金箔ソフトクリーム」を堪能

「金箔のかがやきソフトクリーム」891円・税込
「金箔のかがやきソフトクリーム」891円・税込

おすすめの金箔グルメスポット1つ目は、ひがし茶屋街の玄関口付近、メインストリートの手前にある「箔一」東山店。ひがし茶屋街らしい紅穀色や格子を使った店内には、金箔を使用した工芸品や、化粧品、お菓子などが並んでいます。

新型コロナウイルス対策として、入口には消毒液が。レジにはビニールカーテンを設置し飛沫防止に努めています
新型コロナウイルス対策として、入口には消毒液が。レジにはビニールカーテンを設置し飛沫防止に努めています

金箔グルメの火付け役となった、箔一の「金箔のかがやきソフトクリーム」。金箔1枚を大胆に使った金箔ソフトクリームは、その豪華なインパクトから、発売するやいなや爆発的に人気に!国内外問わず、今もなお多くの人の心を惹きつけています。濃厚なミルクの味わいは、クセになる美味しさです。

金箔を乗せる瞬間も見逃せません!
金箔を乗せる瞬間も見逃せません!

10000分の1㎜の薄さの金箔は、静電気や少しの風でもすぐ破れたりするほど繊細な素材。金箔をソフトクリームに貼るのは一瞬なので、職人技さながらの瞬間を逃さずに。

ひがし茶屋では食べ歩き厳禁なので要注意。金箔ソフトクリームをいただく際には、1階か2階のイートインスペースでいただきましょう。しっかりと食べ終わってから、ひがし茶屋街を散策してくださいね。

  • 箔一 東山店
    • 住所 石川県金沢市東山1丁目15-4
    • 電話 076-253-0891
    • 営業時間:9:00-18:00 (ショップ)
      カフェは17時まで
      (時間短縮営業中)
      料金:891円(税込)
      定休日:年中無休
      URL: https://www.hakuichi.co.jp/

2.「箔座 金の縁起屋」で「金のたこ焼」を味わう

「金のたこ焼」890円・税込
「金のたこ焼」890円・税込

金は古来、「身を守り幸運を運ぶ」といわれており、金箔も縁起の良いものとして、お守りとしても大切にされてきたんだとか。その金箔の“縁起良さ”をテーマにしたコンセプトショップ「箔座 金の縁起屋」は、ひがし茶屋のメインストリートにあります。

お店の暖簾をくぐると、聞こえてくるのは日本のお祭りの音楽。お祭りの威勢のいい雰囲気も味わえる店内では、自然と何かいいことが起きそうな気分にさせてくれます。

店内は新型コロナウイルス対策も万全。カウンターとキッチンスペースの間にビニールカーテンの設置がしてあったり、座席にも仕切りがあったりなど、安心して訪れられる設備が整っています
店内は新型コロナウイルス対策も万全。カウンターとキッチンスペースの間にビニールカーテンの設置がしてあったり、座席にも仕切りがあったりなど、安心して訪れられる設備が整っています

名物は、金箔1枚を丸々のせた「金のたこ焼」。たこ焼きがすっぽりと隠れてしまうほど、これでもか!と主張する金箔は、存在感抜群。厳選された7種の天然出汁から作った生地が自慢の一品です。焼きあがったたこ焼きは、あっさりながら出汁の旨味もたっぷり!食感は“ふんわり”としており、口の中でとろけていきます。

「金のたこ焼」は、食べる前にも注目です。スタッフの方が金箔を目の前でたこ焼の上にのせる実演は、シャッターチャンス!ひらりと舞う金箔の美しさに目が離せません。

  • 箔座 金の縁起屋
    • 住所 石川県金沢市東山1-13-23
    • 電話 076-253-8881
    • 営業時間:10:00-16:30(短縮営業中)
      料金:890円(税込)
      定休日: 不定休
      ※休みは随時Instagramをチェック
      Instagram:https://www.instagram.com/hakuza_engiya/

3.全面金箔で埋め尽くされた「金箔屋さくだ」の「黄金トイレ」

3.全面金箔で埋め尽くされた「金箔屋さくだ」の「黄金トイレ」

ひがし茶屋街の入り口から100歩ほど歩いた場所に、ひっそりと構える「金箔屋さくだ」本店は、金箔をオールマイティに知れる場所。広々とした店内では、金箔を「買う」「見る」「体験する」「食べる」ことができ、金箔の魅力を存分に感じられる“金箔のテーマパーク”です。

本店へ訪れた際に、絶対に立ち寄って欲しいのが2階にある黄金の女性用トイレです。約3000枚の金箔を壁一面に張った御手洗は、まるで王様のような気分になるほど豪華絢爛。

この黄金の女性用トイレ、なんと実際に用を足すことができるので、記念に利用していく方も多いのだとか。お土産話のネタにもなりそうですよね。ちなみに男性用のトイレは、金箔でなく、プラチナ箔が壁一面に広がっているので、こちらも必見です。

金箔屋さくだには職人さんによる金箔製造工程の説明や、箔の作業を間近で見ることが可能な工房もあります。外国人観光客の方々は、箔作りに興味津々な方が多いようで、職人さんたちへ質問が飛び交うそう。質問に慣れっこな職人さんたちは、基本的に英語で返答できるとのことなので、気になることがあれば質問してみてくださいね。

  • 金箔屋さくだ 本店
    • 住所 石川県金沢市東山1-3-27
    • 電話 076-251-6777
    • 営業時間:9:00-17:00
      料金:-
      定休日:土・日(当面の間)
      URL: https://goldleaf-sakuda.jp/
      ※営業日及び営業時間は、今後の状況に応じて変更となる場合があります

4.お土産にも最適な「KINKA」の「金粉入りローション」

2020年3月20日にオープンしたばかりの「KINKA」は、金箔化粧品専門店。「箔一」のロングセラー商品である化粧品「KINKA」の専門店として、ひがし茶屋街にオープンしました。

金箔化粧品専門店としてKINKAがオープンした背景には、「お肌の悩みをじっくりと聞きながら、その人に合った金箔化粧品を販売したい」「女性にもっと寄り添いたい」という強い想いがあったそう。

KINKAで取り扱っている全てのスキンケアには金箔が入っており、金沢らしさもあるので外国人観光客にも大人気。金箔は、肌になじませると肌の上で膜を張り、水分を閉じ込める役割をしてくれるんだとか。そのため、保湿効果があり、使用し続けると、ハリと弾力のある、しなやかなお肌へ変化していくのだそう。

金箔の美容や化粧品の詳細が書かれたパンフレットは、英語・中国語・韓国語に対応しているので、気になる方は手にとってみてください。、英語で書かれたQ&Aの説明書もあるので、詳しく聞きたい方はスタッフに声をかけてみるとよいかもしれません。

「金澤ゴールド ナノローションN」3850円・税込
「金澤ゴールド ナノローションN」3850円・税込

1番の人気化粧品は、「金澤ゴールド ナノローションN」。植物由来成分と、金箔がふんだんに使用されており、保湿効果も抜群!ドロっとしたジェル状の化粧水ですが、ベタつきは感じず肌馴染みが良いのが特徴的です。スッと肌に浸透していく感覚は何度も体験したくなる瞬間。

肌にのばすと一見、金箔がなくなったかのように見えますが、金箔は消えたのではなく、目に見えないくらい細かくなっただけ。その金箔が、お肌の角質層まで保湿成分が浸透するのを助けてくれる働きをしてくれます。テスターを試しただけでも、その保湿効果を実感できるので、ぜひ体感してみてくださいね。

「ナノローション サクラ」 3850円・税込
「ナノローション サクラ」 3850円・税込

日本を代表する花「桜」をテーマにしたコスメは、「日本らしい」と海外観光客の方に特に人気なんだとか。以前は春限定の商品でしたが、あまりの人気ぶりに通年販売となりました。特に桜の花びらをイメージした「ナノローション サクラ」は人気高く、きらきらした金箔と桜のゲルが入っており、ほんのり桜の香りが漂います。

入口には消毒液が置かれていたり、レジには飛沫予防のビニールカーテンが設置されていたりなどの新型コロナウイルス対策も。試供した化粧品を落とすための洗面台もあるのは、女性としては嬉しいですよね。

  • 金箔化粧品専門店KINKA
    • 住所 石川県金沢市東山1丁目13-5
    • 電話 076-252-0891
    • 営業時間:9:00-18:00(短縮営業中)
      料金:―
      定休日:1月1日
      URL:https://kanazawa.hakuichi.co.jp/user_data/kinka.php

金箔を堪能した後はひがし茶屋街と周辺を散策

金箔を堪能した後はひがし茶屋街と周辺を散策

ひがし茶屋街で「金箔巡り」をした後は、江戸時代から続く「お茶屋」で華やかな世界を覗いてみませんか?お茶屋は、江戸時代の高貴な男性陣が、芸妓や三味線を楽しんだ社交場のこと。お茶屋は基本的に初めてのお客さんのみでは入店できません。ですが、昼間のみ見学可能なお茶屋が2箇所あり、「志摩」と「懐華樓(かいかろう)」でそれぞれお茶屋建築を楽しめます。

また、ひがし茶屋街から5分歩けば、金沢のもう一つの茶屋街「主計町(かずえまち)茶屋街」にたどり着きます。浅野川が真横に流れる主計町茶屋街は、どこか大人の雰囲気が漂い、しっとりお散歩するのにぴったり。ひがし茶屋街と合わせて訪れてみてくださいね。

Text by : 土屋香奈
女子旅専門トラベルフォトライター・編集者。金沢在住ながら国内外問わず活動中。「旅にときめきとわくわくを」をモットーに、写真と文章を使って旅の魅力を発信している。地元金沢では、テレビやラジオ出演履歴も。

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