HOME その服装で!? 外国人がショックを受けた日本の就職活動
その服装で!? 外国人がショックを受けた日本の就職活動

その服装で!? 外国人がショックを受けた日本の就職活動

公開日: 2020/06/03

海外と比較すると、日本の会社は独特な点がいくつかあるようです。今回は日本で働くオーストラリア人にインタビュー。日本で働いてみて感じたこと、日本と外国との就職&転職活動の違いやポイントなどを聞いてみました。(各コメントは回答者個人の意見です)

日本人は残業するのが当たり前?

日本人は残業するのが当たり前?

「基本的に周りの日本人は優しいですし、働きやすいとは思うけど、労働時間の長さが気になります」

日本人が優しいといわれるのは、とても嬉しいですね。しかし日本人の労働時間の長さは外国人にとって働きにくいと思われるポイントのようです。

日本人は真面目で規則正しく仕事をするイメージを持たれています。『働き方改革』を盛んに訴えている日本ですが、まだまだ上下関係に厳しく、上司が帰るまでは帰宅しない、有給休暇を消化しない、残業するのは当たり前という風潮が残っている企業もあります。

家族と健康を大事にする外国人には理解のできない部分かもしれないですね。

日本独特のコミュニケーションが難しい!

日本独特のコミュニケーションが難しい!

「日本で働いていると、やはりある程度の日本語レベルが求められます。会話は大丈夫なのですが、ビジネスメールや尊敬語、謙譲語、丁寧語が本当に難しいです。日本独特のコミュニケーションの難しさがあります」

尊敬語や謙譲語、丁寧語の使い方は日本人でも難しいところ。日本の新入社員も最初に研修を受け、その使い方に苦労しています。まして外国人にとったら序列意識の高い日本の言葉遣いは、理解が難しいところがあるでしょう。日本人は上司や目上の人に対して配慮をしますが、外国人からすると「なぜそこまでするの?」と思うようです。

その上、日本のビジネスシーンに欠かせない改まった語彙や表現はとても複雑。いかに迅速に内容を伝達するかを重視する外国人に比べて、日本人は「お世話になっております」「何卒よろしくお願い申し上げます」などメール上でもしきたりが多いです。

また日本人は「建前」があり、なかなか本音を表に出さないところがあります。日本人は「イエス」や「ノー」を明確に表現しないので、何を考えているのかわからないと思われるかもしれませんね。

日本では当たり前の就活スーツが実は珍景!

日本では当たり前の就活スーツが実は珍景!

就職活動に向けてリクルートスーツを準備し、ほぼ一斉に就職活動が始まる日本。外国人には違和感があるようです。

「全国で新卒採用を一斉にやっていることに驚きました。特に女性が同じようなリクルートスーツを着たり、髪を束ねたりしている光景は衝撃でした。オーストラリアでは、スーツもマナーとして着用しますが、日本ほど堅苦しくはありません」

海外の採用活動は、通年採用が主流。企業が年間を通して採用活動を実施しています。

また日本の就職活動は、スーツに白のワイシャツを着用。女性は似たような髪型をしている場合が多く見受けられます。「就職活動は自分を売りに行く場所」にも関わらず、個性を出さない工夫をあえてするのは、確かにおかしいですね。就職活動専用の「リクルートスーツ」が存在するのは日本だけのようです。

日本の就職活動は評価基準が特殊

日本の就職活動は評価基準が特殊

「オーストラリアでは基本実力主義なので、新卒はあまり重要視されていません。あとは大学の専攻や成績などが直接的な採用評価につながらないことに驚きました。それよりは「自己PR」や「志望動機」といった内容をよく聞かれますね。企業がどういう人材を必要としているのか考えて答えなければいけないので、外国人には難しいと思いました」

日本では、理系の学生は別ですが、文系の学生は、大学の専攻や成績、持っている知識や能力が具体的に評価されることはありません。それより企業研究をしっかりして、自分がどのように貢献できるか、その可能性や潜在能力をいかにアピールできるかがポイント。

筆記試験も日本の選考内容の定番。仕事ができる/できないとは直接関係がなさそうな筆記試験を取り入れていることも外国人にとって理解に苦しむ点のようです。

海外企業のインターンシップは職業意識を高めるもの。日本は…

海外企業のインターンシップは職業意識を高めるもの。日本は…

日本でインターンシップという言葉を耳にし始めたのは約20年前。まだその歴史は浅く、海外のインターンシップとは期間もやり方も考え方も異なります。日本独自のスタイルなので、その違いに戸惑うことがあるかもしれません。

「実力主義の社会のなかで、アルバイトやインターンシップも経験として見なしてもらえるので、学生の頃からアルバイトやインターンシップをする人は多いです。オーストラリアは観光業が盛んなので、ホテルやレストラン、旅行などの会社でのインターンシップが多いです。オフィス業や美容関係などのインターンシップももちろんあります。人脈が広がるし、将来を考えるきっかけになりますよね。日本のインターンシップは担当者が指示してくれるイメージがありますが、オーストラリアでは自分から仕事を見つけていく姿勢が大切です」

日本のインターンシップは会社側が用意したイベントのようなプログラムにそって、会社の様子を見学するシステムのものが多いです。

パートタイムやフルタイムで働き、会社の一員として数か月実践的に勤務することで、働きたい職種や会社が本当に自分に合っているのかを経験する外国に比べ、日本は会社説明会やセミナーの延長のようなものや、インターン生が社員に交じってプレゼンしたりディスカッションをしたりする体験会のようなものを「インターン」と呼んだりするようです。

また自ら積極的にインターンシップに参加し、コネクションを作っていく海外のスタイルとは違い、日本は企業が用意してくれたプログラムを学校や就活サイトで探すというように、インターンシップの探し方にも違いがあります。

転職回数が多いのは悪いこと?

転職回数が多いのは悪いこと?

「終身雇用保障のある企業は多くないですし、ステップアップとしても転職することはよくあります。実はオーストラリアは、世界で最低賃金が高い国のひとつといわれています。ですので、転職が成功するとかなりの給料アップが期待できます。特に資源関係の仕事では給与が高いといわれていますね」

外国では、よりよい待遇やキャリアアップを求めて転職するのは一般的。日本も転職者数は年々増加しており、定年まで勤めあげる終身雇用が当たり前のようだった意識も変化しています。

しかしまだまだ現在も転職回数が多い人や短い勤務期間で前職を離職した人は、忍耐力がないなどマイナスの印象をもたれる風潮は残っています。転職が多いと給与も信用も下がるというのが日本人の意識です。

まとめ

「大学で学んだことを活かした仕事に就く」外国人とは違い、日本人はどちらかといえば「自分がやりたいこと」を基準に就職活動をする人が多いようです。コネクションがないとエントリーすらできない外国のスタイルと違って、誰にでも開かれているのは良い点かもしれません。

日本の就職活動やワークスタイルは海外企業と文化や風土の違いがありますが、少しずつは変わってきているかもしれませんね。

<筆者プロフィール>
株式会社ダリコーポレーション 奥村陽子(おくむらようこ)
小学生と幼稚園の3人の子育てをするママライター。お喋りと食べること、知的好奇心がくすぐられることが大好き。見たい、知りたい、行ってみたいと思える文章を心がけています。

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

この記事をシェアする

検索