HOME その英語、失礼だよ…オーストラリア人がショックを受けた日本人の英会話力
その英語、失礼だよ…オーストラリア人がショックを受けた日本人の英会話力

その英語、失礼だよ…オーストラリア人がショックを受けた日本人の英会話力

公開日: 2020/04/13
更新日: 2020/08/17

2018年に移行措置が始まり、2020年4月に全国の小学校での英語教育が始まっている日本。小学校3年生から本格的に始まる英語教育は、話すことや聞くことなどコミュニケーション能力が重視され、実際に英語を使うことが目標とされています。

英語に対して苦手意識が強い日本人ですが、海外から来た英語を母語とする外国人は日本人の話す英語についてどのように感じているのでしょうか?

日本に住むオーストラリア人男性に日本の英語事情についてインタビューしました。海外から日本に来るなら覚えておくべき日本語についても聞いてみました。(各コメントは回答者の個人的な意見です)

日本人の英会話力にはすごく差がある

日本人の英会話力にはすごく差がある

外国人と会話してみたいけど、自分の英語がちゃんと通じるかどうか不安…という日本人は多いはずです。海外から来た外国人は日本人の英語をどのように思っているのでしょうか?

「すごく話せる人と話せない人の差が大きくあるなと感じました。お店の人は、話せる人が多いけど、街を歩いている人に道を聞いたり、写真を撮ってもらおうとしたりして話しかけたら、話せないみたいで断られてしまいました」

日本人の英会話が聞き取れるか、通じているかという問題よりも会話を拒否してしまう日本人が多いようです。写真を撮ることなどは、ほとんど英語での会話が必要にはならないので、もしかすると急いでいたり、面倒くさいと感じていたりする日本人も多いのかもしれません。

海外から来た外国人からすると、日本人は歩くのも早くて忙しそうな印象を受けるようです。英語が話せないとしても写真を撮ってあげるなど短時間で済むコミュニケーションなら積極的に受け入れる余裕は持っていたいものですね。

一方で、お店の人は英語を話せる人が多い好印象も持っているようです。しかもすごく話せる人もいると回答してくれていますので、お店では海外からの観光客も意識して、英会話を強化しているところも増えているのかもしれません。でも、直接話ができないと少し事情も変わってくるようです。

「電話だと本当に伝わらないですね。予約をしたい、とお店の人に言ってるだけなんですけど、相手の人が無言になってしまうことが多いです。そういう時は私ももっと日本語ができたらいいのに、って思います。だからネットで予約できるお店だと助かるんですよね」

飲食店では海外からの旅行者向けに多言語のメニューや予約サイトを用意しているお店も増えているようです。そうした動きがさらに広がっていけば便利になりますね。

アイスって氷のこと? その和製英語、通じないかも

アイスって氷のこと? その和製英語、通じないかも

積極的に英語を話して、海外から来た外国人とコミュニケーションを図るのは楽しい経験ですが、日常で使っている言い方が実は和製英語で通じない場合もあることに注意しましょう。英語を母語とするオーストラリア人が、日本で実際に耳にした和製英語を紹介します。

「和製英語っていう存在は知らなかったけど、日本人はアイスクリームのことを“アイス(氷)”って呼びますよね。商品の写真があったから、アイスクリームのことだと分かりましたが、話しているだけだったら間違えてしまいそうですよね」

日本人との会話なら、氷を「アイス」とはまず表現しないので、「アイスクリーム」を指していることは察しがつきますが、外国人との会話では通じないようです。また、外国人は日本のお店では英語が通じやすいという印象を持っていましたが、飲食店でよく使う言葉も和製英語である可能性がありますので、注意しましょう。

「『テイクアウト』は言いたいことは分かりますが、最初は違和感がありました。英語では”to go”と言います」

持ち帰りはアメリカ英語では「to go」、イギリス英語では「take away」と表現されることがあります。一方で、「お持ち帰り」とセットで用いられることも多い「店内での食事」は、アメリカ英語では「for here」、イギリス英語では「eat in」が用いられることが多いようです。

「take out」は、英語でも用いられる表現ですが、一般的には「取り出す」「持ち出す」という意味があり、「持ち帰り」の意味で用いると外国人の中は違和感がある人もいるようです。

※編集注:インタビューに応じてくださったオーストラリア人が使用するオーストラリア英語では日本人のいう「テイクアウト(持ち帰りの食事)」は「take out」ではなく「take away」などで表現することがあります。ほかの英語圏の地域では「take out」で表現する場合もあるようですが、発音が「テイカウ」に近いものとなり、日本人のいう「テイクアウト」が通じない場合もあるようです

その英語、失礼にあたるかも!

その英語、失礼にあたるかも!

和製英語を使って通じないことも困りますが、違う意味に伝わって気分を害してしまうのはもっと困ります。例えばこんな話がありました。

「『おいしいですか?(delicious?)』と聞いてくる日本人が失礼だなと思ったこともあります。1つの単語だけではなくて、文章だといいですね」

正しい英単語だとしても1つの単語で話すと、ぶっきらぼうな言い方に聞こえてしまうことがあるようです。英語が母語ではない日本人が話しているので、言いたいことを理解してくれることも多いですが、やはり短い文でも主語や動詞を含めた言い方で話すように努力したいですね。

日本で意外と役に立った日本語は「いくらですか?」

日本で意外と役に立った日本語は「いくらですか?」
VTT Studio / Shutterstock.com

海外から来た外国人視点での日本人の英語について考えてきましたが、日本に住んでいる時によく使用した、役立った日本語も聞いてみました。日本に住んでいる外国人は、どんな日本語が役立つと考えているのでしょうか。

「“ありがとう”と“すみません”はみんなもう知っていると思うのですが、意外とよく使ったのが“いくらですか?”と値段を聞くフレーズです。値段表示されている商品も多いですが、お店によっては見つけられず分からないことがあります」(オーストラリア人男性)

慣れない日本での生活では、日本語表記や商品の相場が分からないので不安になることも多いはずです。そんな時に、商品を見ながら「いくらですか?」と確認できると安心できますね。

日本では小さな商品や他と見た目が変わらないように感じる商品でも高額な値段がつけられている商品もあります。日本語が読めない外国人にとっては確かに不安に感じられる状況です。また、諸外国よりも物価が高いと感じられる日本では買い物に関する言葉が役立つようです。

他にも日本での旅行中に役立つフレーズもあったようです。

「あとは“トイレはどこですか?”もとても役立ちました。トイレは駅では結構すぐに見つけられましたが、飲食店に入ると、トイレのマークを掲示してなかったり、見えなかったりしてとても悩みます」(オーストラリア人男性)

旅行中は外出の時間も長く、トイレを外出先で探すことも多くなります。日本の建物は海外に比べると通路や店舗スペースが狭く、トイレを探すのも難しい場合があります。

また、飲食店では店内の雰囲気を大切にして、トイレの場所を大きく掲示していなかったり、見えにくい場所にトイレが設置してあったりするので、「トイレはどこですか?」のフレーズは特に役立ったようです。

上手なフレーズよりも笑顔で円滑なコミュニケーションを

英語を母国語とする外国人にとって、日本人が話す和製英語や単語不足に若干の違和感はあるものの、一生懸命質問に答えようとする姿勢はとても好意的に受け入れられているようです。

また外国人が話す日本語にも丁寧に耳を傾けて、コミュニケーションを図る様子も好印象のようです。

英語が流暢に話せるわけではなくても、笑顔で親切に対応すれば言葉以上に気持ちが伝わるはずです。今度外国人と英語で話す機会がある時は、話す前にまず笑顔で挨拶してみましょう。

<筆者プロフィール>
塚原 和久(つかはら かずひさ)
「旅行、社会インフラなど身近なものから、企業人事など硬めのジャンルまで幅広く担当するライター。苔、観賞魚など自然をこよなく愛し、妻との旅行を楽しむ日々。」

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