HOME タピオカブームに沸く日本だけど…本場台湾人が「日本の台湾料理」にショックを受けた6つの理由
タピオカブームに沸く日本だけど…本場台湾人が「日本の台湾料理」にショックを受けた6つの理由

タピオカブームに沸く日本だけど…本場台湾人が「日本の台湾料理」にショックを受けた6つの理由

公開日: 2019/09/20

近年、台湾発の「タピオカドリンク」をはじめ、台湾の食文化ブームが巻き起こっている日本。さまざまな場所で「台湾祭り」や「台湾フェスティバル」が開催され、街中でも「台湾料理」と銘打っている飲食店を見かけます。

こんな台湾ブームを、本場の台湾人はどう思っているのでしょうか? 日本在住の台湾人から見れば、日本で販売されている「台湾料理」には少なからず違和感を覚えたり、ショックを受けたりするらしいです。

日本在住で台湾出身の筆者が、同じく日本在住の台湾人数名にその理由を聞いてみました。(以下はインタビューに答えて下さった方の個人的な意見です)

1. 美味しいけど「豆花(トウファ)」にフルーツってのはどうも……

1. 美味しいけど「豆花(トウファ)」にフルーツってのはどうも……

コンビニで台湾フェアをやっていたので『おやっ』と思って見てみたら、マンゴーとすいかを載せた豆花が販売されていました……ちょっと違和感。いや、別にマズくはないけど! でも本場では豆花は小豆などと一緒に食べることが多くて、フルーツといえばかき氷に添えるイメージがあります」(女性、来日3年目)

豆花は豆乳を凝固して成形したもので、台湾では日常的に食べられるスイーツ。確かに豆花といえば小豆かピーナッツと一緒に食べるイメージがあって、フルーツは馴染みがないかもしれません。かと思えば、台湾発祥の人気カフェでもフルーツ豆花が販売されていました! 日本人向けにアレンジしたメニューでしょうか……。

2. まずくはないけど、「東坡肉バーガー」って……

2. まずくはないけど、「東坡肉バーガー」って……

「某バーガーチェーン店が『台湾フェア』と称して『東坡肉(トンポーロー)バーガー』を打ち出してたんだけど、あまりにも微妙な組み合わせで『うーん』とうなされちゃった。東坡肉が台湾料理かどうかはともかく、『東坡肉バーガー』なんてものは台湾では見たことがありません。実際食べてみると、別にまずくはないけど、『刈包(グアバウ)』のパンをハンバーガーのバンズに変えたって感じ。ただ刈包なら、肉に酸菜(スヮンツァイ)とピーナッツパウダーを添えるのが本場なんだけど、たまねぎと生野菜って……」(女性、来日3年目)

台湾では決して目にすることのない「台湾料理」――「東坡肉バーガー」は在日台湾人から見れば新鮮の一言に尽きます。決してまずくはないみたいですが、台湾では普通に食べられていると思えば大間違いなので要注意!

3. 「麺線(めんせん)」が水っぽい……

3. 「麺線(めんせん)」が水っぽい……

「日本でも麺線が食べられるのは嬉しいけど、どうもイマイチなところが多い。一番違和感を覚えたのは、スープにとろみが足りなくて、水っぽいところ。本場の台湾麺線は、もっとしっかりとろみをつけるし、麺の量も多いし、ダシもちゃんと効いている」(女性、来日6年目)

台湾料理として代表的な名物の1つ、麺線。これは、ソーメンを蒸した細い麺を温かいスープで煮込んだものです。スープにはとろみがあり、ダシも効いている。ラーメンと同じで、スープの味付けが麺線のエッセンスと言っても過言ではありません。もし台湾に行く機会があれば、ぜひ本場の麺線を食べてみてください。

4. 「雞排(ジーパイ)」「鹽酥雞(イェンスージー)」ならぬ唐揚げ

4. 「雞排(ジーパイ)」「鹽酥雞(イェンスージー)」ならぬ唐揚げ

「台湾フェスなどでよく雞排や鹽酥雞を見かけるんだけど、食べたらただの唐揚げ。確かに雞排も鹽酥雞も鶏肉の揚げ物ではあるけど、味付けは日本の唐揚げとはかなり違う。どう違うか具体的に言うのは難しいけど……。あと、台湾の雞排は揚げたてでかなりジューシーなものが多く、それが美味しさの秘訣でもあるけど、日本で売られる雞排はどうもジューシーさが足りません」(女性、来日7年目)

料理人でもなければ説明するのが難しい、日本と台湾の雞排の差。雞排と鹽酥雞も台湾料理の代表格ですが、日本で行われる台湾フェスだと、本場の味を再現できているところは珍しいようです。使っている香辛料が違うのか、事前の味付けの方法が違うのか……。こちらもぜひ台湾に行って本場のものを食べてみることをおすすめします。いわゆる唐揚げとはかなり違うはずです。

5. 味は本格的だったけど、組み合わせが……「台湾の朝ごはん」

5. 味は本格的だったけど、組み合わせが……「台湾の朝ごはん」

「『台湾の朝ごはん』と銘打っている料理を食べたことがあります。『鹹豆漿(シェンドウジャン、豆乳のスープ)』『蛋餅(ダンビン、卵焼きクレープ)』『飯糰(ファントヮン、おにぎり)』が1つのプレートに載せられて出てきました。味は美味しかったですが、そんな組み合わせで出てくる店は、台湾ではあまり考えられないんじゃないでしょうか」(女性、来日10年目)

台湾では朝食専門店が街中にあり、メニューも多彩で、その多くは台湾でしか食べられない料理です。そんな台湾の朝ごはんの中でも特に人気なものを集めてプレートにしてみました、という企画のようですが、確かに、本場ではない組み合わせですね。味はそこそこ本格的だったみたいです。

6. 「台湾ラーメン」「台湾カレー」……謎の「台湾○○」

6. 「台湾ラーメン」「台湾カレー」……謎の「台湾○○」

「ほとんどみんな知っているかもしれないけど、『台湾ラーメン』ってのは名古屋発の料理で、台湾では見たことがない。そんな『台湾ラーメン』のイメージが一人歩きしているからか、『台湾カレー』のどんぶりとか、『台湾混ぜ飯』のおにぎりとかも出てきた。本当に、謎……」(男性、来日5年目)

日本でコンビニやスーパーなどで見る「台湾○○」(ラーメンカレー、混ぜ飯、ナポリタン、などなど)は、台湾の名前こそついていますが、どれも台湾料理ではありませんね。その共通点として、辛く味付けされていること、豚挽き肉が入っていること、生卵がかけられていることなどがあります。もはや「台湾○○」というのは、台湾とはあまり関係がなく、これらの特徴がある日本発の料理として考えた方がいいかもしれません。

いかがでしょうか? 台湾は食べ物がおいしいとよく言われますが、実際に取材してみると、確かに味にこだわりがあり、舌がうるさい方が多かったですね。

なお、取材中「日本で台湾料理と銘打っているお店って、本場の台湾人がやっているお店じゃない場合もあります」というコメントを複数の方から聞きました。本場の台湾料理に興味がある方は、ぜひそのあたりにも注目するといいかもしれません。

日本人でも海外で食べるお寿司などの日本食に違和感を持つように、台湾人もいろいろ感じているよう。でも、台湾グルメが注目されて、いろいろなメニューが増えていくのは嬉しいですね。

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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