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旅行中に病気になったら?日本での病院の探し方から支払い方法まで「トラブルお役立ちガイド」

旅行中に病気になったら?日本での病院の探し方から支払い方法まで「トラブルお役立ちガイド」

公開日: 2019/09/03

日本は四季の違いを感じやすく、狭い国土でありながら山や川などのさまざまな自然の姿を楽しむことができます。その反面、日本の位置や気候などの理由によって、地震や火山噴火、台風や大雨、暴風、大雪など、自然災害に見舞われることも多いのです。

そこで今回は、もしも日本を旅行中の外国人観光客が災害に遭いケガや病気をした場合、外国人の受け入れが可能な医療機関をどう探せばいいのか、受付から医療費の請求までの流れや注意点などを解説します。

災害でケガや病気をした場合の医療機関を探す方法

災害でケガや病気をした場合の医療機関を探す方法

・ケガや病気をしたら重篤化する前に病院へ
日本では、健康保険制度により1割から3割の自己負担額で治療を受けることができます。そのため、比較的気軽に医療機関を受診する人が多いようです。

ところが、世界ではさまざまな保険制度があり、日本のように誰もが医療保険に加入しているという訳ではありません。また、海外では救急車が有料であることも多く、病院や医師によって治療費が異なる、そもそも医療費が高い、ということも少なくありません。

そのため、外国人旅行者の中には、旅行中にケガや病気をしているにも関わらず、なるべく市販薬で済ませようとして、症状が重篤化してから医療機関を受診するケースもあります。重篤化してしまうと、治療費が高額になりやすい、帰国が先延ばしになるなどの他、感染症を広めてしまうリスクも考えられます。なるべく早めに医療機関を受診するようにしましょう。

・医療機関の探し方
日本を旅行中のあなたが医療機関を探す方法は、だいたい次の5つです。

(1)ツアーであれば旅行業者や同行の通訳などに紹介してもらう
観光庁の調査によると、約5割の旅行業者で、外国人旅行者が滞在中に病気やケガで医療機関に行く必要があった場合、外国人旅行者に対して紹介する医療機関をあらかじめ決めていることも多いようです。また、医療機関まで同行してもらえる場合もあります。

ただし、ツアーで訪れる全ての地域で必ず紹介できる医療機関を決めておくことは難しく、場合によっては適切な医療機関の紹介を受けられないこともあるので注意が必要です。

(2)宿泊施設のコンシェルジュやフロントに紹介してもらう
症状を伝えると、宿泊施設近隣の医療機関を紹介してもらえることがありますが、医療機関までの同行はしてもらえることは少ないと考えておきましょう。

(3)観光案内所で紹介してもらう
観光案内所では、多言語対応されている資料が用意されていたり、近隣の医療機関を紹介してもらうことができます。また、JNTO(日本政府観光局)が認定している外国人観光案内所では、外国語でのコミュニケーションが可能なスタッフが常駐していることも多いようです。

災害発生時には各種交通機関の運行状況や、避難所の開設状況といった情報も提供していますので、積極的に利用しましょう。

(4)海外旅行保険に加入していれば、保険会社に紹介してもらう
もしも海外旅行保険に加入している場合、保険会社に連絡して医療機関を紹介してもらいましょう。訪日外国人向け海外旅行保険に加入している場合には、提携医療機関での治療費や薬代などの支払いは保険会社が直接行うため、キャッシュレスで診療を受けることができます。

また、外国人旅行者向け海外旅行保険の場合には、医療機関での医師とのコミュニケーションを電話で通訳をしてくれたり、通訳者を探して手配してくれる場合もあり、これらの費用も補償されます。

※ 地域によっては、キャッシュレスで治療を受けることができる医療機関を手配できない場合があります。

※ 薬剤費などの費用は、キャッシュレス対応が出来ない場合があります。

(5)インターネットで探す
日本政府観光局のWebサイトでは、訪日外国人旅行者の受け入れが可能な医療機関を検索することができます。このWebサイトは、日本語の他、英語、中国語、韓国語などに多言語化されており、地域や病院が対応している言語、診療科などによって絞り込むことができます。

受診する際には、何が必要か?

受診する際には、何が必要か?

医療機関を受診することが決まったら、必ず持っていきたいのは次のものです。

・パスポートまたは観光船舶上陸許可書
・海外旅行保険に加入している場合には保険証券
・現金もしくはクレジットカード

また、これ以外にもあると便利なものもあります。
たとえば、イラストと単語が組み合わせてあり、指をさすだけで症状を伝えることができる「指差し会話帳」や、自分の既往症やアレルギー、服用中の薬、宗教の有無を伝えることができるメモなどです。

観光庁では、外国人旅行者が、日本の医療機関を受診する際に役立つガイドブックを用意し、こうした便利なツールを多言語化してダウンロードできるように整備しています。万が一に備えて、あらかじめ準備しておくと、よりスムーズに治療を受けることができるでしょう。

気になる受診後の医療費精算方法について

気になる受診後の医療費精算方法について

・医療費精算方法の流れ
それでは、医療機関を受診した場合の精算までの流れを説明します。

(1)受付で支払い方法を確認する
医療機関を受診した際に、受付で支払い方法について確認します。外国人旅行者が多く訪れるような観光地の医療機関では、現金の他にクレジットカードでの支払いをできる場合が多いですが、日ごろはあまり外国人旅行者が訪れないような地域などでは現金しか使えない場合がありますので注意が必要です。

(2)海外旅行保険に加入している場合には保険会社に支払い方法を確認する
海外旅行保険の商品によっては、いったん患者自身が立替払いをして後日保険金を請求するケースや、保険会社が直接医療機関に支払いをしてくれるケースがあります。自分が加入している保険がどういう支払い方法なのか、確認しましょう。

また、クレジットカードにも旅行保険が付帯している場合がありますが、旅行代金そのものをクレジットカードで支払った場合のみ補償するというケースもあります。そのため、治療費が補償の対象となるかどうかを確認しておく必要があります。

(3)デポジット(保証金)を支払う
クレジットカードもしくは現金でデポジットを支払います。

(4)診療後に精算をする
診療内容を確認し、請求金額の支払いをします。
処方箋が出される場合がありますが、薬は病院とは別の薬局で処方してもらうことがほとんどで、仮に医療機関内で薬を処方される場合にも、治療費とは別で精算をします。

また、日本語以外の診断書などが必要になった場合、作成に時間がかかるため、後日郵送されることもあります。その場合には、郵送料を先に請求されます。

・外国人旅行者の治療費は全額自己負担
外国人旅行者の場合には、診療でかかった治療費は全て自己負担となります。

日本の医療では医師の判断によって治療に必要と判断されれば検査などが追加され、治療費として積み上がっていきます。また、通訳の手配やサービスを利用した場合にも費用が追加されます。重篤な病状の場合には、治療費が高額になることもあるため、海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。

・もしも持ち合わせが足りなかったら…?
次のような方法を医療機関の人と相談しましょう。

(1)キャッシングをする
コンビニやゆうちょに設置してあるATMでは、クレジットカードでのキャッシングをすることができます。

(2)同行者や日本在住者による立替えを依頼する
同行者や日本に在住している家族、友人などに立替え可能か相談してみましょう。

(3)大使館に保証人になれないか確認する
クレジットカードもなく、同行者や日本に知り合いがいない場合には、大使館が保証人になってもらえないか、確認してみましょう。

日本は自然災害が多い国ではありますが、過去のさまざまな経験によって、対策やマニュアルの整備などが進んでいます。医療においても、政府の施策として外国人患者の受け入れ体制の充実に取り組んでいます。海外旅行保険の加入など自分でできる備えをした上で、万が一災害によってケガや病気になった場合には、重篤化する前に医療機関を受診するようにしましょう。

※ 2019年7月時の情報をもとに作成しています
※ 情報は変更になる場合がありますので、ご自身で事前に確認されることをおすすめいたします。なお、掲載内容による損害等は、補償いたしかねますので、あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。

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