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イタリア人女性が日本に来てショックを受けた7つの理由

イタリア人女性が日本に来てショックを受けた7つの理由

更新日: 2020/06/29

料理、サッカー、アート、ファッションと、日本人の憧れがたくさん詰まっているイタリア。「ローマの休日のような旅をしたい!」と夢見ている人も多いのでは。
イタリア出身のMさんは、来日2年目になる20代女性です。日本の文化に感銘を受けて移住を決めましたが、住み始めた頃はショックを受けることの連続だったそう。遠くイタリアから来た彼女が日本のどんなことに驚いたのか、訊ねてみることにしました(以下はアンケートに応じてくださった方の個人的な意見です)

1:私はアメリカ人じゃない!欧米人=アメリカ出身と思わないで

1:私はアメリカ人じゃない!欧米人=アメリカ出身と思わないで

来日して間もないとき、Mさんは一部の日本人のある偏見に心を痛めていました。

「道を歩いていたりレストランでご飯を食べていたりすると、『アメリカ人?』と声をかけられることが多かったの。日本人は欧米人をみると、アメリカ人だと思うみたい。それで違います、と答えると、落胆した顔をされることもあった。髪がブロンドだからってアメリカ人じゃないのよ。今はもう慣れたけどね(笑)」

このような体験、海外旅行をしたことがある人なら経験あるのではないでしょうか。他の国出身であると決めつけられることが続くのはウンザリしますが、イタリア出身のMさんにとっても同じ。出身を訊ねたいときは心配りが必要ですね。

2:日本のお味噌汁の具は「あさり」が最高!

2:日本のお味噌汁の具は「あさり」が最高!

日本の料理が好きなMさん。特に好きなのは、なんとお味噌汁だそう。

「お味噌汁はだしの味があっさりしていておいしい。特に好きなのは、あさりのお味噌汁!あさりはイタリアで『ボンゴレ』といわれていて、なじみがある食材なの」

ボンゴレのパスタは、日本のイタリア料理店でも定番メニュー。おしゃれな「ボンゴレ」と「あさり」がどうも同じもののように感じないのですが、母国の味にほっとするのは万国共通なんですね。

3:これでLサイズ!?日本の靴は小さすぎてショック!

3:これでLサイズ!?日本の靴は小さすぎてショック!

イタリアといえば名だたるハイブランドが生まれているファッション大国。Mさんももちろんおしゃれが大好きなのですが、日本でこんなことにショックを受けたそう。

「日本の洋服は安くてかわいいけど、靴だけが不満。私は足のサイズが25cmで、Lサイズですら小さくて入らない。イタリアでは25~26cmくらいのサイズは比較的揃っているんだけど、日本で靴を買うのがこんなに大変だと思わなくてショック」

世界的に小柄な日本人は足のサイズも小さめ。筆者は24cmでLサイズを買っていますが、それでも種類があまりなくて困っています。服ならまだしも、靴はきついと絶対に入らないので、探すのが苦労する気持ち、よーく分かります。

4:洋服屋さんのスタッフはまるで背後霊みたい……。

4:洋服屋さんのスタッフはまるで背後霊みたい……。

「ファッションのことといえば、もうひとつびっくりしたことがあって。お店で洋服を見ていると、スタッフさんたちが必ずぴたっとついてくるのはどうして?ゆっくりできなくて居心地がよくない。まるでおばけみたい!」

スタッフさんの距離が近くて洋服をゆっくり見られない気持ち、日本人でも分かります!イタリアのブティックはもっと焦らずお買い物できるんだろうなぁ……。

5:日本各地の「お祭り」がとてもユニーク!

5:日本各地の「お祭り」がとてもユニーク!

「春夏秋冬、いろんなお祭りが日本中にあるのがおもしろい。花の祭り、夏の盆踊り、そして雪祭り。いつどこへ旅行しても楽しい!イタリア人もお祭りが大好きだから、にぎやかな雰囲気を味わえるのはとてもうれしいの」

音楽祭、芸術祭が年じゅう開催されているイタリアと同じく、日本も歴史ある季節のお祭りが各地で行われています。お祭りでワクワクする気持ちは日本もイタリアも一緒でした。

6:「お花見」が窮屈そうに感じてしまいます……。

6:「お花見」が窮屈そうに感じてしまいます……。

日本のお祭りといえば「お花見」もありますが、ここでMさん、苦々しい顔をしてしまいました。

「お花見って、どうも楽しそうに感じないの。うすいビニールシートに座って、狭いところでたくさんの人がお酒を飲んでいる。日本の桜はきれいなのだから、椅子に座ってのんびり眺めるほうが楽しく鑑賞できると思う」

Mさんが不思議がるのもごもっとも。日本のお花見でどんちゃん騒ぎをしている人たちは、桜は二の次になっているものです(筆者もしかり)。これに反省して、次の桜はのんびり鑑賞するようにしようかな……。

7:ホストクラブ、漫画と現実の差にショック!

7:ホストクラブ、漫画と現実の差にショック!

日本独特な文化として、Mさんが一番ショックだったのは「ホストクラブ」についてでした。

「イタリアにいた頃、日本の漫画でホストクラブを舞台にした作品を読んでいたから、ずっと行ってみたいと思っていたの。かっこいい男の子がたくさんいて、キラキラしていて、って想像していたら全然違った!髪の色だけが明るくて疲れた顔の男の人たちしかいなかったわ。現実は漫画のようにはいかないのね(笑)もちろん私が行った店がそうだっただけで、キラキラしたお店があると信じているわ!」

髪の色が明るい疲れた顔の男、というのが妙にリアルな描写です……。疲れたように見えるのは、連日のお酒と日サロの影響でしょうか?漫画に出てくるような日本人のイケメンは、ホストクラブではなく街中で見つけるほうが早いのかも!

ファッションやホストクラブについてなど、感性豊かな視点で日本を切り取ってくれたMさん。これからも、春夏秋冬の日本文化を楽しんでもらえますように!

Written by:

田中ラン

田中ラン

旅行会社に勤める現役会社員の日本人ライター。大手ウェブサイトで編集者として従事した後、旅行会社に転職。そのため、旅行系・グルメ系のジャンルを得意とし、日本全国47都道府県で取材実績あり。旅行会社勤務だからこそ知れる秘境や絶景、旅の裏ワザを伝えながら日々取材に奔走している。

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