「昔からセーラームーンの大ファンだから、この曲は大好き！歌詞もかっこよくてロマンチックです。それに、自分のキーに合っているから、とても歌いやすいんです。台湾では日本のアニメが大人気で、最近は新しい作品が注目されているけど、私はセーラームーンみたいな古いのも好き」（台湾／20代／女性）

出た！いきなり日本のカルチャーを代表する“アニソン”の登場です。台湾の女性は可愛いモノ好きな人が多く、日本の“KAWAIIカルチャー”も受け入れられているようです。セーラームーンはその象徴というべきアニメ。「思考回路はショート寸前」「ハートは万華鏡」など、漢字とカタカナ（英語）を組み合わせた独特の歌詞にもカッコよさを感じるのかもしれません。

「パフュームの曲は全部好き！テクノのリズムで曲もポップだから、歌っていて楽しいです。友達とカラオケに行ってパフュームの曲を入れるとまるでクラブみたいに盛り上がるの。あのクールなダンスも覚えたいけど難しいので…MVを見ながら気持ちだけ彼女たちになりきって楽しみます。」（イギリス／20代／女性）

ヨーロッパなどでも活躍しているパフューム。ちなみにアンケートに答えてくれた女性は、イギリスに住んでいる時は名前を知っているだけでライブを見に行ったことがなく、来日してから初めてちゃんと聞いたそうです。「可愛い」とアイドルとして捉えるのではなく、テクノが軸となったダンスミュージックとクールなダンスに注目しているところが印象的でした。

「日本生まれ韓国育ちの私ですが、小学生の頃にテレビアニメの『デジモンアドベンチャー』が放送されていて、世代的にドンピシャでした。このアニメにはクラスの男子を中心に周りの友だちもハマって、オープニング曲を聞くと今も気分が上がります！特に、サビのメロディがとにかくかっこいいし、歌だけじゃなくギターソロも好きなんだよね。カラオケで歌えばみんなノリノリだよ！」（韓国／20代／男性）

セーラームーンに続いて“アニソン”が登場しました。デジモン人気がかなり高いようですね！和田光司さんが歌うこの曲は、1999年にリリースされました。ポップかつロックで、歌詞もヒーロー感満点の、王道アニメソング。カラオケで盛り上がるのもわかる気がします！しかし、ギターソロも好きとは、相当聴き込んでいるようですね。

「私の中で、日本の曲といえばSukiyakiです。物心ついた時から聞いたことがある曲でしたが、日本に来てから日本語の意味を理解して本当に好きになりました。カラオケに行くとついつい歌ってしまいます。盛り上がりたいときではなく、みんなが疲れた頃にひっそりと歌うのが好き。この曲を歌うと日本人の友だちは特に喜んでくれます」（アメリカ／30代／男性）

永六輔さんが作詞をし、中村八大さんが作曲、そして坂本九さんが歌い、1961年にリリースされた「上を向いて歩こう」。翌年にはヨーロッパでも大ヒットとなり、ビルボードのBillboard Hot 100では1位獲得という快挙も達成した世界に誇る名曲です。わかりやすい歌詞とメロディーで、カラオケ曲としても人気があるようです。

「映画『るろうに剣心』の主題歌でこの曲が流れて、すごくカッコいいと思った！それでONE OK ROCKを知ったんだけど、彼らの曲はどれも好き。日本のバンドなのに、歌詞は英語が多くて少し日本語が混ざっているから、歌いやすいの。男性ボーカルなのに声が高いから、私のキーにちょうどよくて、気持ちよく歌えます！」（イギリス／20代／女性）

海外でも精力的に活動している日本の4人組ロックバンドONE OK ROCK。今回上がった「The Beginning」という曲は、漫画から人気に火がついた「るろうに剣心」の実写版映画の主題歌として、ロック好きだけでなく、アニメ好きの心も鷲掴みにしたようです。ボーカルTakaさんの流暢な英語も海外で受け入れられやすい理由の一つ。なかなかのハイトーンボイスなので、カラオケでは女性の方が気持ちよく歌いやすいのかもしれませんね。

今回のアンケート調査の結果、最も人気の高かったのはこちらの一曲でした！

「日本のアニメといえばやっぱりエヴァ！アメリカに住んでいた時に何回も見ていました。サビの「残酷な～♪」がとてもキャッチーだし、最初から最後まで歌いやすいので大好きです」（アメリカ／20代／女性）

「アニメ自体も好きだけど、この曲の雰囲気が最高！少し歌詞が難しいけど、頑張って覚えました。友だちに披露したら『すごい！』って驚かれて、嬉しかったです」（韓国／30代／男性）

「アニメ自体見たことはなかったけど、カラオケで人が歌っているのを聞いて気に入ったわ。日本語の独特の響きが面白くて、歌詞を覚えたいと思ったの。日本には今『ヒトカラ』っていうのがあるんでしょ？今度ヒトカラで練習してみようかな」（イギリス／20代／女性）

ということで、外国人に聞いた人気NO.1カラオケソングは、高橋洋子さんが歌う、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニング曲「残酷な天使のテーゼ」でした！日本人にも人気の高い曲ですが、ジャパンカルチャーを代表するアニメファンの外国人からは、また違った魅力を感じるのかもしれませんね。
「日本語の独特の響が面白い」という感想も興味深かったです。小気味よくたたみかけるようなフレーズは、覚えたくなるというのも確かにわかる気がします。

カラオケの人気曲は、必ずしも音楽リスナーにとっての人気曲と一致するとは限らず、「歌いたい」と思わせる身近さが必要になるでしょう。

今回発表した6曲の中で、3曲がアニメのテーマ曲、さらにもう1曲がアニメを実写にした映画の主題歌と、外国人にとって日本のアニメがどれだけ身近な存在感なのかを知る結果となりました。もこれからも日本が誇るカラオケを楽しんでもらいたいですね。