海外のしつけって違うの?外国人に子どものころ親から受けたしつけを聞いてきた

海外のしつけって違うの?外国人に子どものころ親から受けたしつけを聞いてきた

Update: 2017/08/17

「もっと大きな声で挨拶をしなさい!」
「箸の持ち方が間違っている!」
「行儀が悪いから、肘をついて食べてはいけません!」

…子どもの頃、自身の振る舞いが原因で、両親から厳しく叱られた経験はありませんか?日本は古くより「行儀」「作法」「マナー」を重んじる国であり、親のしつけは、子どもの将来を左右するほど重要なものとして捉えられていますよね。社会人として適切な振る舞いが身についていないと、大人になってから苦労するのは、皆さんもご存じでしょう。

そして、内容は違えど海外でも同じように親から子供へしつけがなされていました。具体的にどのようなしつけがなされているのか気になりませんか?

そこで今回は、様々な国籍の外国人に向けて「子どもの頃、両親から厳しくしつけられたこと」という名のアンケートを取り、世界で実際に行われている“親のしつけ”について調査することにしました!

コミュニケーションの基本!「礼儀作法」のしつけ

コミュニケーションの基本!「礼儀作法」のしつけ

まずは、「挨拶」をはじめとした「礼儀作法」に関するしつけからご紹介。日本人にも馴染み深いものから、「そこまでするの!?」と驚いてしまうような回答まで、一挙に見ていきましょう。

「背中を伸ばしていた方が相手に良い印象を与えるから、絶対に立った状態で挨拶しないと母親から叱られました。あと、人と握手をする時は、しっかりと手を握ること。ゆるい握手は失礼に当たるので、ちゃんと出来ていないと厳しく言われたものです」(シンガポール/女性/20代)

「元気良くハキハキと挨拶するように言われました。相手に明るい印象を与えれば、たくさん友達が出来るし、年上からも可愛がられるからって。会話をする時は、相手の目を見ながら話すように意識しなさいとも言われましたね」(フィリピン/女性/10代)

「就寝前は家族一人ひとりに『おやすみ』と挨拶するよう言われてきました。みんな揃っている時はまとめることもありますが……あと、イタリア人の挨拶は、最初は握手で、友達になったらハグしてOK。幼少期から握手、ハグをしてコミュニケーションをとっていることも関係していますし、両親がそのようにしているのを見ていたので、自然な流れで自分もするようになりました」(イタリア/女性/20代)

「相手に好印象を与える」ためにも、背筋を伸ばして姿勢良く挨拶をする、大きな声で挨拶をする、相手の目を見て話す、というのは万国共通の様子。初対面は握手、仲良くなったらハグしてOKというのは、陽気でフレンドリーなイタリア人らしい挨拶ですよね。

ちなみに、目上の人物に対するマナーとして、韓国人の男女から以下のような回答も寄せられました。

「韓国では、目上の人への礼儀をとても重んじています。お年寄りや先生には両手をお腹にあて、“90度くらい深くお辞儀”をするのが当たり前。失礼がないように、初対面の相手だと年齢を聞きたがる韓国人が多いんですよ」(韓国/女性/20代)

「お酒の席に目上の人がいる場合は、“乾杯したあとに後ろを向いて口元を隠して飲む”ようにします。もちろん、目の前でタバコを吸うのは絶対にNGです。韓国語にも日本でいう『丁寧語』と『タメ口』があるのですが、とにかく目上の人と会話をする時は、丁寧な言葉使いをするよう親から言われました。あと、人の話を聞くときに頬杖をしてはいけない。これは日本でも同じではないでしょうか」(韓国/女性/20代)

日本も比較的上下関係に厳しい国ではありますが、韓国のそれとは比にならない感じですね。韓国社会で生きていくための“処世術”のように思えますが、その振る舞い方を教えるのが、韓国の親の役割なのでしょう。

お皿を持って食べてはいけない!?「食事中のマナー」

お皿を持って食べてはいけない!?「食事中のマナー」

続いて、食事中のマナーに関する世界のしつけをご紹介しましょう。具体的な回答は以下の通り。

「食事中はなるべく音を出さないように言われるので、うるさい人は『マナーがなってない』と思われます。日本の話をすると、”すする”という文化がありますよね。うどんやそばはともかく、パスタまでズルズル音を立てて食べるのは正直やめて欲しいと思っています(笑)。それから、お皿を持ちながら食事するのもマナー違反です。フォークやナイフ、スプーンを使って行儀よく食べるようしつけられます」(イタリア/女性/20代)

「箸の“持ち手”が遠いと、嫁ぎ先が遠方になるのだそうです。逆に近いと、実家から近い場所に嫁ぐと言われています。だから、丁度良い中間地点を持つように言われました」(中国/女性/20代)

「箸は必ず右手で持つように言われてたな。なぜかよく分からないけど、左手を使うと福がなくなるんだって。それと、『いただきます』と『ごちそうさま』はお母さんが作ってくれた料理に対してしか言わない。外食も確かに作ってもらってはいるけれど、こちらがお金払っているからね。そこが日本と少し違うかも」(中国/男性/30代)

「日本同様、韓国も箸文化です。幼少期から、箸の正しい持ち方を徹底的に教えられます。そのため、箸の持ち方が汚い人をみると、『親がしっかりしていない人』だと思われるんです」(韓国/女性/20代)

日本ではお茶碗などの食器を持って食べるのがマナーですが、イタリアではそれがNG。むしろ、「食器を手に持ち、口を付けて食べる」という食文化の国は、世界的に見ると少ないようです。

とはいえ、その食事マナーを子どもの頃から厳しくしつけるのはどの国も同じ。回答にもあったように、「マナーがなっていない=親の責任」となるため、食器の使い方や食べ方に関しては、徹底して教えているのでしょう。

「治安」絡みの深刻な意見も…… 少数派の声

「治安」絡みの深刻な意見も…… 少数派の声

最後に、礼儀作法にも食事マナーにも属さない、少数派の回答も見ていきましょう。生まれ育った環境もあり、ちょっと深刻なものが多いようで…。

「法律を守れ、犯罪に手を染めるな、交通ルールを守れ、ということを教わった。
当たり前のように聞こえるけど、私が生まれ育った所はあまり治安が良くないので両親はそれを徹底して教えたのかな。作法とかマナーとか、それ以前の話なんだけど…」(中国/男性/40代)

「親から言われたのは『悪い友達には気をつけろ』です。私が子どもの頃は、周りも含めて貧しい生活を送っていました。それもあって、悪いことに手を染める人が多かったみたい。だから、『お前も同じようになるな』、ということを伝えたかったのかも」(ベトナム/男性/40代)

「私が育った場所は治安が悪かった。とにかく親から言われたのは、『ドアや窓の戸締まりをしっかりしろ』ということです。何回か空き巣に入られたことがあるし、外出先で物を盗まれたこともある。自分の身を守るための方法を親から教えられました」(ベトナム/男性/20代)

日本は世界トップクラスの“治安の良さ”を誇る国。一方で、海外では窃盗などの犯罪行為が日常的に横行している国も数多く存在します。そこで生まれ育った人達にとっては、礼儀作法や食事マナーよりも、「自分の身を守る方法」を身につけさせるのが最優先だったのかもしれません。

挨拶などの礼儀作法を筆頭に、実に様々な回答が得られた今回のアンケート。自国の文化や習慣が色濃く反映されたものが多く、形式こそ違いますが、「自分の子どもを立派に育てたい」という親の想いは万国共通なのでしょう。親のしつけ一つで、各国の一般家庭の様子が垣間見られるユニークな調査でした。

Written by:

ポメラニアン高橋(ポメ橋)

ポメラニアン高橋(ポメ橋)

ラーメンと牛丼ばかり食べてる洋犬ライター。オス/体高30センチ/体重80キロ。最近Twitterはじめました→@pomehashi(ポメ橋)

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