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イタリア人男性が日本に来てショックを受けた10の理由

イタリア人男性が日本に来てショックを受けた10の理由

更新日: 2020/08/21

海に恵まれた環境と南北に細長い地形、世界的に評価の高い食文化や芸術文化など。実は日本とイタリアには共通点が多くみられます。けれど、陽気で楽観的、細かいことなど気にしないでなんでも楽しんでしまいそうなイタリア人。国民性は真逆ともいえるかもしれません。

そこで今回は、2016年の春まで東京の大学で日本語の勉強をしていたイタリア人男性に日本に来てショックを受けたことを教えてもらいました。とにかく、日本人の精神に感服したとのこと。いったい、どのような点に驚かされたのでしょうか?(以下はアンケートに応じてくださった方の個人的な意見です)

1.もはや尊敬に値する!「おもてなし」の心

1.もはや尊敬に値する!「おもてなし」の心

「日本に来たときに最初にショックを受けたのは、日本人の親切さ。日本人の接客には、日本独自のホスピタリティ精神があふれているんだ」

日本で古くから受け継がれている「和を尊び、他者を思いやる心」。これが、2020年の五輪開催地を決める国際オリンピック(IOC)の最終プレゼンテーションでも話題になった「おもてなし」です。この「おもてなし」の精神に驚かされたようですね。

「たとえば、なにも買わずにお店を出ようとしても『ありがとうございました』と笑顔で声をかけてくれる。日本人にとってあたり前のことかもしれないけど、ほかの国ではこんなサービスを受けたことがないよ。それに、どんなに疲れていても彼らはそんな様子を態度にださないよね。常に相手のことを思いやる精神は尊敬に値するよ」

2.「空気を読む」ってなに?

2.「空気を読む」ってなに?

2007年に流行語になった「空気を読めない」という言葉。略して「KY」。この言葉を使う感覚が理解できなかったようです。

「はじめて『空気を読む』という言葉を聞いたとき、意味がまったくわからなかったんだ。イタリア人には空気を読むという感覚そのものがないからね」

ここで使われている空気とは、もちろん物質的な大気のことではありません。ある場面や状況においてみんなが共通に感じとる雰囲気や流れのことを指しています。

「日本人は、人とコミュニケーションをとるときに、思ったことをすぐに口にしないんだよね。相手の状況や心の中を読みとったうえで言葉を選ぶ能力が求められるんだ」

聖徳太子の言葉「和を以て貴しとなす」のとおり、人々の調和を美徳と考えているのが日本人。個人主義的ともいわれるイタリア人には、ちょっと理解するのは難しいかもしれませんね。

3.あいまいな表現では伝わらないよ

3.あいまいな表現では伝わらないよ

「イタリアをはじめとしたヨーロッパの人々は、自分の考えをストレートに相手に伝えるのが当然。たとえば、愛する人には愛情をはっきりと示す。けれど、日本人は好きという気持ちを言葉にしない。遠まわしな表現をするよね。『毎日、君の作った朝食を食べたい』と言われても、イタリア人女性はプロポーズされたなんて気づかないよ!」

日本には、口にしたことが現実になるという「言霊」文化があります。万葉集でも、死者を悼む歌に「死ぬ」という言葉は使われていません。「隠れる」「散った」など、遠まわしに表現されているのです。諸説ありますが、昔から日本人はストレートに言葉には出さないという考えが根付いているのかもしれませんね。

4.水とおしぼりが出てくる驚きのサービス

4.水とおしぼりが出てくる驚きのサービス

「日本の飲食店では夏には冷たい水とおしぼり、冬には温かいお茶とおしぼりが出てくるんだ。こんなサービスをしてくれる国がほかにあるだろうか!」

と、レベルの高いサービスにショックを受けたようです。日本では、料金に関係なくサービスレベルが高いのは基本ですからね。安さが売りの牛丼屋や回転寿司屋でも、外国人が驚くほどのサービスを受けられます。

「無料で水を飲めることにも驚いたよ。日本は『水の国』だからなのか?あるいは、おもてなしの精神がここにもあらわれているのかもしれないね。ちなみに、日本ではトイレも無料で貸してくれるんだ!こんなに至れり尽くせりの国は世界中どこを探してもないだろうね」

日本の飲食店では、無料で水が出てくるのは当然です。日本のお店で水が出されなければ、「この店はどうなってるんだ」と悪い評判が広がってしまうでしょう。

5.NOと断れない飲み会

5.NOと断れない飲み会

「イタリア人は、誘われても自分が行きたくなければ、NOと言って簡単に断るよ。断る権利はだれにでもあるからね。けれど、日本人はやっぱりNOと言えないんだね。お酒が飲めなくても、疲れているから早く家に帰りたくても、仕事の付き合いで飲み会に誘われたら断るなんて許されない雰囲気があるらしい。それほど、日本人社会は上下関係が厳しいんだろう…。断ると和を乱すことになるのを恐れているのかもね」

日本では、上司に飲みに誘われたら、なかなか断わりにくいものがありますよね。しかも、個別の誘いだけでなく、歓迎会、送別会、打ち上げ、忘年会、新年会と職場の飲み会は数えきれないほどあるものです。お酒や人との集まりが苦手な人には憂うつですが、断ると仕事に悪影響を及ぼすかもしれないので嫌々ながら参加するハメに……。
とはいえ、最近の若い人は仕事関係の飲み会は平気で断る人も増えているようです。日本人の感覚もちょっとずつ変わってきているのでしょうか。

6.イタリアの果物は日本より安い!けど、質では負ける……

6.イタリアの果物は日本より安い!けど、質では負ける……

「イタリアでは果物をどれだけ多く生産できるかが重要なんだ。しかもたくさんあるから安く手に入るんだよ。一方で、日本ではいかに美味しくて質の良いものを生産するかがポイントのようだね。日本に来て初めて有名なリンゴを食べたときの衝撃は今でも忘れることができないよ!だけど、やっぱりトマトはイタリアが一番だよ!!」

日本のリンゴは美味しいだけでなく、大きくて見た目も美しい。世界に誇れるリンゴですが、日本人の果物の消費量は減少傾向にあるのが問題となっています。こんな素晴らしい果物があるのに、もったいないですよね。

ちなみに果物ではなく野菜の話になってしまいますが「黄金のリンゴ(ポモドーロ)」と呼ばれるイタリアのトマトは、イタリア人一人あたり年間で50キログラムも消費されているとのこと。イタリアでは各家庭でトマトソースを作る習慣があるからですが、果物の消費量が落ち込んでいる日本も見習いたいですね。

7.「いらっしゃいませ」にビックリ!

7.「いらっしゃいませ」にビックリ!

「日本では、お店に入った瞬間に必ず『いらっしゃいませ!』と声をかけられる。日本人にとっては当然のサービスかもしれないけど、外国人はビックリしているよ。特に日本語を理解していないとなにを言われているのかわからないから、「なにか悪いことでもしちゃったか!?」とビクビクしているはずだよ。私も初めて『いらっしゃいませ!』と言われたときには、『なにがあったんですか?』って尋ねてしまったんだ(笑)」

コンビニでも食堂でもどこでも、お店に入ると「いらっしゃいませ!」。お店を出るときには「ありがとうございました!」と声をかけるのはマニュアル化していますが、これも「おもてなし」の心からきています。それだけでなく、実は犯罪防止の効果もあるのを知っていますか?警視庁の発表によると声をかけられると、悪いことをしようとする気持ちが薄れるのだそうです。

8.授業中に居眠りする学生にもやさしい

8.授業中に居眠りする学生にもやさしい

「私が今住んでいるドイツでは、授業中の居眠りはタブー。寝ているところを先生に見つかれば、単位をもらえないほどなんだ。日本でも居眠りは許されていないけど、罰せられることはないよね。日本の大学は入学するまでが非常に難しいのに、入ってしまえば4年間は社会に出るまでの猶予みたいなもの。あまり勉強しなくても卒業できてしまう場合もあるのだから、すごいよね」

大学に入学してしまえば、あとは授業に出なくても大丈夫なんじゃないかと考えがちな日本の大学生。大学生活はどうにか楽に過ごしたい、と考えている学生がほとんどなのではないでしょうか?
日本では国会でも政治家が居眠りをしているし、とても寛大な国!?

9.どうして小銭で買い物をしているの?

9.どうして小銭で買い物をしているの?

「ヨーロッパでは、買い物をする際に小銭を使う機会が滅多にない。クレジットカード文化だから、小さなコインをいちいち数えるなんて面倒臭いよ。それに、小銭を出していたら後ろに並んでいる人にも迷惑がかかるでしょ?」

日本は先進国なのに、クレジットカードを使えない店が多い。大勢の外国人が利用する観光地や電車の券売機でさえも、クレジットカードに対応していないところが多く残っています。いまだに現金主義が揺るがないようです。

ただ、小銭を使うことに日本らしさを感じるとも…。
「日本では小銭をレジの横に置いてある募金箱に入れられるようになっているんだ。この箱を置くという考えも、日本人の細やかな心遣いのあらわれかもしれないね」

10.イタリア人と日本人の性格の差は大きい!

10.イタリア人と日本人の性格の差は大きい!

「日本人は時間に非常に厳しいけど、イタリア人は1時間くらいの遅刻は平気」
 
イタリアの社会では、遅れはよくあること。電車やバスの遅れや郵便サービスの遅れなども日常茶飯事なので、遅刻に対する罪悪感が薄いのかもしれませんね。1分でも遅れると謝罪のアナウンスが入る日本の電車に乗ったら驚いてしまうでしょう。

ほかにも、イタリア人と日本人では人に対する接し方が違います。
「日本人は人見知りをしやすいけど、イタリア人は会った瞬間から友達になれてしまうんだ。異性に対しても、日本人はとても控えめだね。イタリア人男性の場合?みんなのイメージ通りだよ(笑)」

指摘されて改めて日本の良さを感じられました。日本人があたり前と思ってやっていることの一つひとつが、日本を訪れてくれた外国人を感動させられているなんて嬉しいですよね。今後も「おもてなし」の心を受け継いでいきたいものです。

文:陽子

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