外国人の「おふくろの味」は?世界で愛される家庭料理を外国人と日本人に聞いてみた

外国人の「おふくろの味」は?世界で愛される家庭料理を外国人と日本人に聞いてみた

Update: 2017/06/04

おふくろの味――。それは万国共通で誰もが恋しくなる味。忙しい日々の中、ふいに「お母さんが作ってくれたあの料理が食べたいな…」なんて感慨深くなることもあるはず。

そこで今回、LIVE JAPAN編集部では日本に住む外国人10人と、日本人10人に「おふくろの味」についてのアンケートを実施しました。国が変わればおふくろの味も変わります。はたして、みんなが恋しくなるのはどんな料理だったのでしょうか。

韓国の水餃子は一味違う

韓国の水餃子は一味違う

まずはお隣の国、韓国人の回答から。

――韓国/20代/女性
「“韓国風水餃子”です。餃子っていうと中国や日本をイメージしがちかもしれませんね。でも、韓国にも餃子があって、しかも日本とも中国とも違う味なんです。具材は、エビ、肉、玉ねぎ。中国では香辛料を入れるけど、韓国の水餃子はあっさりめ。母は一回に100個くらい作ってくれました」

餃子に玉ねぎを入れるなんてあまり馴染みがないけれど、甘みが出てとってもおいしそう!また、こんな意見も……。

――韓国/20代/女性
「うちの母はあまり料理をしない人だったけど、“カルビすき焼き鍋”だけは強く覚えてます!韓国には専用の鍋が売っていて、具材を入れてボタンを押すだけで作れちゃうんです」

“鍋文化”が進んでいる韓国ならではの回答。専用鍋に入れてボタンを押すだけっていう手軽なものでも、やっぱり母親が作ってくれたものは格別の味わいのはず。こうしていつまでも記憶に残っているんですね。

食の大国・中国ならではの豪快さを感じさせる家庭料理

食の大国・中国ならではの豪快さを感じさせる家庭料理

次は同じくアジアの中国の人の回答も聞いてみます。

――中国/20代/男性
「麻婆豆腐をのせた“牛乳麺”が好きです。辛いもの、肉料理が好きだったので、しょっちゅう作ってもらいました」

――中国/20代/女性
「私は中国の小さな島の出身で、家の近くに海があったんです。夕飯時になると父が1メートルくらいある魚を一本釣りして帰ってきて、それを豪快に捌いてくれました。調理法は煮たり焼いたりとさまざまでしたが、父の“魚料理”は家族みんなの大好物でしたよ」

さすが、食の大国・中国ならではの意見。麻婆豆腐と牛乳の組み合わせっては想像がつかないけれどマイルドな辛さがクセになるのでしょうか……?

それにしても、近くの海から1メートル級の魚を釣り上げるお父さんは豪快すぎ!

メキシコではサルサもトルティーヤも手作り

メキシコではサルサもトルティーヤも手作り

メキシコ人のおふくろの味といったら、“トルティーヤ”なんだとか。

――メキシコ/20代/男性
「母が作ってくれた辛いサルサソースでひき肉とオニオンを味つけして、トルティーヤにのせてかぶりつくのが大好きでした!トルティーヤは日本で買うと高いけど、メキシコではそれも手作り。チーズをのせるとさらにおいしいです!」

サルサもトルティーヤもすべて手作り。これは家庭によってかなり味の違いがありそう。トルティーヤを焼くお母さんを後ろから眺めている子どもたちの姿、かわいいんだろうなあ。目に浮かびます。

パンを用意する姿に、母の愛情が滲む

パンを用意する姿に、母の愛情が滲む

ドイツ人の女性は、夕食の定番の流れを説明してくれました。

――ドイツ/20代/女性
「ドイツはパンの種類がとにかく豊富だから、母がいろんなパンをテーブルに並べてくれるの。各々が好きなものを選んで、付け合せのポテトサラダと一緒に食べるんです。そして、夕食の〆はアイスクリーム!この一連の流れが、おふくろの味ね」

ドイツは世界屈指のパン大国。一説には、1500種類ものパンが存在しているんだとか。子どもたちを喜ばせるために、なるべくいろんな種類のパンを用意しようとするお母さんの姿に愛情を感じるエピソードですね。

一日一回は必ず食べるワンプレート料理

一日一回は必ず食べるワンプレート料理

コロンビア人の定番メニューは“bandeja paisa(バンデハ・パイサ)”と呼ばれるもの。これは豆や肉、ご飯などをのせたワンプレート料理とのこと。

――コロンビア/20代/男性
「母の味といえばバンデハ・パイサだよ。ご飯、豆、卵、鶏肉、豚肉、牛肉、チョリソーなんかをのせたプレートで、昼か夜には必ず出てくる。コロンビアの人はみんな食べる定番メニューですよ」

一日一回は必ず食べる、いわば国民食。日本人にとって、おふくろの味といえば「ご飯+味噌汁+漬け物」という感覚に近いのかも。

シンプルなパスタこそ奥が深いもの

シンプルなパスタこそ奥が深いもの

なかなか想像がつかないアメリカのおふくろの味は……。

――アメリカ/20代/男性
「アーリオ・オーリオのようなパスタです。オリーブオイル、ガーリック、チーズを混ぜたパスタ。アメリカ人みんなが食べるわけではないけれど、ぼくの母はよく作ってくれましたよ」

シンプルなパスタはおいしく作るのが難しいもの。回答者のお母さんは相当な料理上手……? これは自分で再現しようとしても、シンプルだからこそ難しそうです。

メイド文化が根付いたタイのおふくろの味は?

メイド文化が根付いたタイのおふくろの味は?

最後はタイ出身の女性の回答を。

――タイ/20代/女性
「お母さんが作る“赤豚”というバーベキューポークが大好き!豚のヒレ肉をバーベキューソース、ケチャップ、スパイスを使って、柔らかくなるまで焼く料理です。ソースが真っ赤なので赤豚と呼ばれています」

ピリッとしたスパイスの辛味とコクのあるバーベキューソースが絡んで…想像するだけでよだれが出そうな料理。ちなみに、タイでは母親が料理をする家庭としない家庭が半々なんだとか。

「外食するかメイドさんが作る家庭も多いんです。メイドさんがいるのも当然のことなので、お母さんが料理を作らない家も多いと思います」

これは日本にはまだ馴染みのない考え方かもしれません。

日本人はやっぱり素朴な和食が好き!?

日本人はやっぱり素朴な和食が好き!?

さて、それでは日本人のおふくろの味は?圧倒的だったのは、“素朴さ”を感じさせる家庭料理をあげる声。

――30代/男性
「なんといってもたまご焼きですね。うちの母は砂糖を多めに入れて甘く仕上げるんですけど、お弁当には必ず入れてくれました。友達から『一口ちょうだい』と迫られるくらい人気だったんです」

――20代/女性
「“ひじきの煮物”が大好きでした。いろんな豆とちくわ、タケノコ、厚めの豚肉を入れて甘めに煮つけるんです。それが出てきた時は、ついつい食べ過ぎちゃうくらい。私が貧血気味だったこともあって、鉄分を摂れるように考えてくれていたのもうれしかったです」

――30代/女性
「週に一回は“さばの味噌煮”が出てきました。甘辛い味つけがおいしくて、とにかくご飯が進むんです」

――30代/男性
「甘い和風の醤油味だった“里芋の煮っころがし”ですね。子どもの頃によく作ってくれて、当時はご褒美みたいな感覚で食べてました」

――40代/男性
「“からあげ”が思い出に残ってるなぁ。ニンニクを効かせてくれて、おいしかった。大好物だったので、母はしょっちゅう作ってくれたよ」

出るわ出るわ、和食の定番メニューのオンパレード!ひじきの煮物や里芋の煮っころがしは、まさに家庭の味。さばの味噌煮やからあげは定食屋さんでも人気メニューだし、大人になっても大好きな人は多いはず。

たまご焼きは甘めかしょっぱめか、味つけで差が出るメニュー。これもまた、母の味を再現しようとすると難しいんですよねぇ。

そして、中にはこんな変わり種をおふくろの味としてあげる人も。

――30代/男性
「“お好み焼き”です。キャベツとイカをたっぷり入れて、ホットプレートで焼いてくれました。フワフワでおいしかったな~」

お好み焼きがおふくろの味とは!回答者は関西出身なのでしょうか……これに限らず、ホットプレートでワイワイする夕食って特別感もあるし、子どもは大好きですよね。

さあ、最後に紹介するのは60代男性の回答です。

――60代/男性
「うちは“冬瓜のスープ”です。鰹節でとったダシに冬瓜を入れるシンプルなものなんですけど、よく作ってくれたし記憶に残ってます」

渋い!冬瓜のスープなんて、和食屋さんでしか見たことがないかも…。薄味のスープにトロッとした食感の冬瓜。心がホッコリするような温かい味わいなんでしょうね。

今回のアンケートで判明したのは、みんな何かしらのおふくろの味を持っているということ。幼い頃に食べた料理の味は、大人になっても心に染みついているよう。あ~、なんだかお母さんに会いたくなっちゃいました!

Written by:

五十嵐 大

83年生まれのフリーエディター・ライター。マンガを読みながらゴロゴロするのが趣味。デスゲーム系から胸キュン少女マンガまで、守備範囲は広め。

※記事掲載時の情報です。

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