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昔ながらの日本のおもちゃ

昔ながらの日本のおもちゃ

更新日: 2017/07/24

日本に昔ながらに伝わる歴史あるおもちゃの数々。その起源は、現代日本に必要不可欠な「中華料理」や「漢字」などと同じく中国発信のものが多いが、おもちゃも他の文化同様に、年月を経て日本流にユニークな発展を遂げながら世代を問わず今日の日本でも親しまれ続けている。

けん玉

けん玉

十字型の「けん(剣)」に、糸で繋がれた穴の空いた「玉」を引き上げたり振ったりして、剣の両端の受け皿に納めたり・玉を剣にはめたりして遊ぶ。
けん玉が初めて日本に来たのは1777年 頃(江戸時代) の長崎港だと言われている。元々は玉をコップでキャッチできなかった人が、お酒を飲まなければならない、というゲームが起源だったといわれ、それをきっかけにゲームが発展した結果、現在のけん玉が出来上がったのだとか。
今日では、けん玉は世界にまで進出。いかに難解な技を成功させるか、その上手さを競う国際大会が開催されるほど。日本けん玉教会が定めるけん玉プレイヤーランキングまで存在する。

羽子板

羽子板

日本のお正月の風物詩、羽子板 (羽根突き)。バドミントンのガット部分が板になったような、羽子板と呼ばれるラケットを用いて、その板で羽を突き合う遊びだ。このゲームの醍醐味は、いかに続けて羽を打ち続けられるか。そして先に羽を落としてしまった方が罰ゲームを受けるのが通例だ。
これには500年以上の歴史があり、羽子板のデザインが歌舞伎や舞妓をあしらったものなど、凝ったデザインのものが多く、これらをコレクションしている人も多い。

だるま落とし

だるま落とし

円形のブロックを数個重ねた上にだるまの人形を置き、だるまが落ちないようにして木づちで横から叩いて遊ぶもの。言わば日本版ジェンガのようなゲーム

だるまは、6世紀頃の中国で活躍した仏教の僧侶・達磨(だるま)が9年間絶え間なく瞑想を続けた末にやせ衰えた腕と脚を失ったことが元になっていると言われている。

凧揚げ

凧揚げ

凧揚げに使用される凧は、奈良時代に中国の仏教の宣教師によって日本に伝えられたと言われている。
一般的に、お正月の風物詩として子どもたちが新年を祝い揚げることが多い。

竹とんぼ

竹とんぼ

竹を用いた道具を使ってとんぼのように宙を舞う竹とんぼ。手と手をこすり合わせて助走をつけ、前方に押し出すように宙に投げ出すと、とんぼのように竹が空を舞うのだ。

紀元前400年頃の中国で竹とんぼは発明されたと言い伝えられており、古代からあるこの遊びが、後の航空機関の発達に大きな影響をもたらしたとも言われている。

こま

こま

江戸時代より人々の間で親しまれるようになったというこま。ある軸を中心に紐を巻きつけて平面に向けて投げ回転させて遊ぶ。軸の先は細く、バランスをとるための重りがついている。単に投げて遊ぶに留まらず、後に互いの強さや上手さを競う対戦型の遊びとしてベーゴマへと発展して親しまれた。

時代の流れとともに進化を続け、その形だけでなくルールまで変化を遂げるこまは、今日の日本でも子どもたちから支持を集め続けている。

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