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初詣:新年のお参り

初詣:新年のお参り

更新日: 2018/12/28

あなたにとって新年とは?打ち上げ花火を見ること?パーティーに行くこと?または家族に会う機会であったり、去る年を振り返ったり…。そんななかでも、多くの日本人は新年と聞くと、初詣を思い浮かべる。正月三が日に神社寺院を訪れて、新年に幸運が訪れるようお参りをするのだ。

神社?寺院?どこに行くべきなのか

神社?寺院?どこに行くべきなのか

人によって、どちらを訪れるかは異なるが、日本の新年を祝う文化としては神社寺院も初詣をする場所としてお馴染み。いずれも年の終わりの12月31日の夜から、寺社は多くの人で賑わう。1月7日の「松の内」と呼ばれる期間までに初詣を行うのが慣例だ。

元来日本では、中国の暦に習っていたため、かつては1月1日に新年のお祝いを行っていた訳ではない。明治維新の5年後、1873年に日本はグレゴリオ暦に変更、そこから正式に「元日」や「元旦」と呼ばれる1月1日が新年の始まりとなった。

新年の鈴を鳴らす

新年の鈴を鳴らす

初詣に寺社を訪れた人々は、新年のお参りのために長い列に並んで、長時間、その時を待つ。寺社にお参りに行くことは年中いつでも可能だが、とりわけ初詣は、日本人の間で非常に大切な慣習となっている。お参りをする手順は寺と神社で微妙に異なる。神社では、軽く礼をしてから鈴を鳴らし、賽銭箱にお金を入れて、二礼二拍手一礼(2回お辞儀をし、2回手を叩き、祈り、最後にもう一度1階お辞儀をすること)を行う。寺では軽く礼をしてから鈴を鳴らし、賽銭箱にお金を入れて、胸の前で合掌して祈る。寺では手を叩かないでお参りをするのだ。

和装

和装

初詣は晴れの日に当たるので、晴れ着を着るのが一般的。そのため男女問わず多くの人々が着物を身に纏う。初詣は神様や仏様に挨拶をすることが目的なので、派手に着飾る必要はないが、晴れ着でお参りをしよう。訪日旅行者で着物を身につけたいという人は多く、単に身につけることを楽しむ人や着ている様を人から見られることを楽しむ人もいる。

おまもりを買う:幸運のおまもり

おまもりを買う:幸運のおまもり

多くの日本人の間では、寺社に行くことはまた、おまもりを買うことを意味する。特に訪日旅行者にとっては安価で文化的にも重要なものであるため、おみやげにもいいだろう。日本のおまもりは、布で作られた袋に、紙・木・布・金属でできた「内符」とよばれる御神体または経文を入れたもの。寺社の名前がその中央部に刺繍されている。祈願する種類に応じて様々なタイプ・色のおまもりがあり、なかでも人気なのは健康運や恋愛運、金運を高めるもの。また、前年に使っていた古いおまもりは、初詣の際に寺社に持ち込み、燃やしてもらう。

おみくじで運勢を占う

おみくじで運勢を占う

おまもりに加え寺社では、おみくじを買って個人の運勢や吉凶を占う。紙の内側に運勢について記載があり、良い運勢が出た時には手元に保持、悪い運勢が出た時には寺社に設置された木の枝におみくじを括ることで、予め悪運を寺社に取り払ってもらうのである。また単に吉凶を知るだけでなく、おみくじに書かれている内容や助言を心に留め、生活の指針としていくのも目的だ。

絵馬に願いを込める

おまもりやおみくじではなく、近い将来への願いがあるならば、絵馬もおすすめだ。木で作られた絵馬に願いや思いを書き込む。絵馬は縁起の良い寺社のシンボルや少しユニークなデザインなどで装飾されていることが多い。もともとは、馬の絵が描かれていた木の板だった。生き馬を神に献納するという風習からきたものだとか。絵馬に願いを書き終えたら、寺社の敷地内の特定の場所に吊るしておく。

初詣は日本の新年行事の中でも、最も有意義で楽しい行事のひとつかもしれない。日本に住んでいるか旅行で来日しているかに関わらず、正月は数多の日本の伝統を体感できる非常に良い機会。これらのユニークな慣習を味わえたなら、必ずや忘れられない体験になるでしょう。

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