秋田蘭画や日本画、茶道など日本の美意識にふれたり、世界で愛されているマリメッコやマリー・アントワネットなどの魅力を再確認したり。12月も知的好奇心を満たす展覧会が満載だ。
「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」
2016年10月25日(火)~2017年2月26日(日)
エリザベト=ルイーズ・ ヴィジェ・ル・ブランと工房
フランス王妃マリー・アントワネット
1785 年 ヴェルサイユ宮殿美術館
©Château de Versailles (Dist. RMN-GP)/
©Christophe Fouin
世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画
2016年11月16日(水)~2017年1月9日(月・祝)
18世紀後半、秋田藩の若き武士たちによって西洋と東洋の美が融合した絵画が描かれた。それらは秋田藩士が描いた阿蘭陀風の絵画ということから「秋田蘭画」とよばれている。その中心的な画家が、杉田玄白ら訳による日本初の西洋医学書『解体新書』の挿絵で知られる小田野直武だ。本展では、直武の画業を特集し、秋田蘭画の謎と魅力を紹介する。
料金)入館1300円、時間)10:00~18:00(金・土曜、12/22、1/8~20:00)、休)火曜、12/30~1/1(1/3は開館)
館蔵 茶道具取合せ展
2016年12月10日(土)~2017年2月12日(日)
五島美術館の見どころのひとつが、庭園。武蔵野の面影を残した広大な庭園の中に2つの茶室が点在している。その茶室の床の間を原寸模型で展示室に設え、所蔵する茶道具のコレクションから千利休とその弟子の古田織部、細川三斎らゆかりの茶道具や懐石道具など約70点を厳選して展観。また、朝鮮半島の陶芸・高麗茶碗も特別に展示する。
料金)入館1000円、時間)10:00~17:00、休み)月曜(1/9は開館)、12/26~1/4、10
日本画の教科書 京都編
2016年12月10日(土)~2017年2月5日(日)
開館50周年を記念して、コレクションを代表する日本画を厳選して2回に分けて開催。近代日本美術史を語る上で欠かせない、まさに「日本画の教科書」ともよべる名画が揃う。その第一弾が「日本画の教科書 京都編―栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ」と題した本展。近代京都絵画の重鎮・竹内栖鳳をはじめ、美人画で人気の上村松園、さらに村上華岳、福田平八郎など京都画壇を代表する画家の作品が一堂に会す。
料金)入館1200円、時間)10:00~17:00、休み)月曜(祝日の場合は翌日)
マリメッコ展
2016年12月17日(土)~2017年2月12日(日)
フィンランドを代表するデザインハウス、マリメッコ。大胆な色使いや柄で日本でも絶大な人気を誇っている。「マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル」はマリメッコの60年にわたる歴史をたどり、個性あふれるデザイナーの仕事ぶりと活躍を紹介する国内初の大規模な巡回展。ヘルシンキのデザイン・ミュージアムの所蔵作品からファブリック約50点、貴重なヴィンテージドレス約60点、デザイナー自筆のスケッチ、各時代の資料など合わせて200点以上を展示する。
料金)入館1400円、時間)10:00~19:00(金・土曜~21:00※12/31を除く)、休み)1/1
マリー・アントワネット展
2016年10月25日(火)~2017年2月26日(日)
オーストリアに生まれ、14歳でフランスに嫁ぎ、37歳で断頭台にのぼったフランス王妃・マリー・アントワネット。本展の「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」 は彼女が暮らしたヴェルサイユ宮殿の企画監修のもと、波乱の生涯をたどる展覧会となっている。展示されるのは肖像画をはじめ、王妃が愛用した食器や漆器、家具、身に着けた衣服、さらには革命期の資料など美術的、歴史的にも貴重な品々約200点。原寸大で再現した宮殿内にあった王妃のプライベート空間「プチ・アパルトマン」も見逃せない。
料金)入館1800円、時間)10:00~20:00(10/27、火曜は~17時、休み)無休
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。